タコ釣りの仕掛けについて

タコは堤防からも船からも手軽に狙える美味しいターゲット。
一昔前まで仕掛けはテンヤとタコジグだけでしたが、近年はタコエギが登場して主流になりつつあります。
本記事では、元釣具屋の筆者がタコ釣りの仕掛けを5パターン紹介します。
タコエギ(オクトパッシング)

タコエギ(タコ専用のエギ)をキャストして、海底を狙う釣り方です。
キャストしたら着底させ、そこから竿先を揺するようにアクションしながら、ゆっくり海底を引きずってタコを誘います。
タコがエギに乗ると竿先の動きに違和感が出るため、重みを感じたら大きくアワせましょう。
沖の沈み根や堤防の敷石等を狙うのに適しており、シーバスタックルやショアジギングタックルでも楽しめます。
おすすめのタコエギ
デュエル タコやん 3.5号
堤防のタコエギングで人気のタコエギです。
ボディに浮力があり、根がかりしにくいことが魅力。
ラトルのサウンドとラバーで好奇心の強いタコにアピールしてくれます。
タコジグ

タコジグと呼ばれるタコのような見た目の疑似餌を使って、堤防際のタコを狙う釣り方です。
タコエギのように投げることはせず、タコが潜んでいそうな岩壁のスリットなどに沿ってタコジグを真下にゆっくり落とします。
タコが抱くとタコジグの落下が止まり、糸が出ていかなくなるので、糸フケをとってタコを岩壁から引き剥がすイメージで大きくアワせましょう。
反応がなければ、どんどん次のポイントを探ります。
タコジグが岩壁に引っ掛かったり、タコが張り付いたりした時に大きな負荷が掛かるため、安価なグラスソリッド製タコ竿を使うのがおすすめです。
おすすめのタコジグ
ヤマリア タコゆらハンター
ヤマリアが発売しているロングセラーのタコジグです。
ゆらゆら揺れるヘッドと脚先の動きでタコを誘います。
2個3個連結して広い層を一度に探るのも可能ですが、その分引っ掛かるリスクも高まるので注意しましょう。
テンヤ

テンヤとはオモリとハリが付いた板状の仕掛けです。これにエサを巻き付けてタコを狙います。
釣り方は投げ釣りとほぼ同様で、テンヤを遠投してゆっくり海底を引きずるだけ。
タコが抱くとテンヤの動きが止まるので、少し間を空けてしっかり抱き込ませてからアワセます。
エサを使うので、低活性時や大型狙いに有効な釣り方です。
おすすめのテンヤ
投げ釣りでタコを狙うのに最適なテンヤです。
鉛が埋め込まれているので、キャスティング時の空気抵抗が少なくてよく飛びます。
サイドに凹みが設けてあり、エサを巻く時に便利です。
船タコエギ・スッテ

タコエギやスッテなどを組み合わせる釣り方で、近年は船のタコ釣りで主流となっているスタイルです。
着底後、竿先を揺すってエギを踊らせてタコにアピールしますが、コツはオモリを海底から浮かせないこと。
タコが抱くと穂先に違和感が出るので、少し待って深く抱き込ませてから大きくアワセます。
タコエギやスッテを複数接続することでアピールを高め、その時のアタリカラーを素早く見つけられます。
おすすめのタコエギ
本場の明石エリアで人気・実績ともに抜群のエギです。
フラッシングブレードとラトルが入っており、アピール力に優れます。
とくに黄色系(イエロータイガーなど)、赤色系(アカエビなど)、緑色系(ミドリエビなど)が人気です。
カラーラインナップが豊富で、リーズナブルなのも魅力です。
船タコテンヤ

今はタコエギが主流となりましたが、テンヤも効果的な仕掛けです。
着底後は底から離さないよう、少し動かしては止めるのを繰り返し、テンヤの動きに違和感があればアワセましょう。
エサを使用するため、タコエギよりも大ダコがよく釣れる傾向にあります。その反面、小さなタコを乗りにくく、乗ってもアタリがわかりにくいことがデメリット。
底での安定感が高いので、潮が速い時はエギよりも釣れやすくなります。
おすすめのテンヤ
ハリミツ 蛸墨族 職人タコテンヤ VT-1
高バランス設計の定番タコテンヤです。
岩などに当たっても糸に傷が入りにくく、エサを装着しやすいピンがついているのが特徴。
スイベル付きナイロンハリスとエサ巻きワイヤーも付属しています。
美味しいタコを狙ってみよう!

自分で釣った鮮度抜群のマダコは絶品です。
とくに夏場は小型の数釣りを楽しめるので、タコ釣り入門には最適。
地域によっては漁業権が設定されており、禁漁のエリアもあるので十分に注意してタコ釣りを楽しんでくださいね。