エメラルダスのリールは全3機種!
ダイワのエギングブランドであるエメラルダス。ロッドやエギはもちろん、リールも全3機種がラインナップされています。
しかし、「3機種の違いがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エメラルダスのリールシリーズの違いを、リールマニアが明確にします!
エメラルダスLT(入門機種)
エメラルダスシリーズの中でも、エメラルダスLTは最もリーズナブルな入門機種です。
ボディとローターは共にDS4というファイバー強化特殊プラスチックで、サビの心配もありません。また、スプールはロングキャストABS仕様なので十分な飛距離を確保することが可能。
エギングを始めるにあたって、どんなリールを選べばいいのか迷っている方はエメラルダスLTがぴったりです。
リールマニア的!エメラルダスLTのチェックポイント
全機種がエギングに人気のダブルハンドルを採用しており、糸巻き量もエギングに合わせて最適化されています!
価格の割に回転がスムーズなので、上級者も満足できるクオリティーです。
エメラルダスLTの特徴
- ・マグシールドで防水性能が良好。
- ・最新のドラグシステムATDを搭載。
- ・ダブルハンドルを全ての番手で標準装備。
- ・非金属ボディでサビの心配ナシ。
- ・PE0.6号-200mのシャロースプール仕様。
- ・ロングキャストABSスプールで飛距離が向上、ライントラブルを軽減。
- ・パワーラウンドEVAノブ搭載で握りやすさが抜群。
- ・ベアリングを7個搭載。
- ・実売価格は14,000円前後。
ラインナップ
全4番手がラインナップされます。一番人気があるのは「2500S-H-DH」です。
ダイワ エメラルダス LT 2500S-DH
ギヤ比:5.3
ベアリング数(本体):7ベアリング数(ローラー部):1
ドラグ力:最大10kg
糸巻量PE:0.6号-200m
巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):75cm
ハンドル長さ:90mm
ダイワ エメラルダスLT 2500S-H-DH
ギヤ比:5.6
ベアリング数(本体):7ベアリング数(ローラー部):1
ドラグ力:最大10kg
糸巻量:PE 0.6号-200m
巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):90cm
ハンドル長さ:90mm
ダイワ エメラルダスLT 3000S-C-DH
ギヤ比:5.3
ベアリング数(本体):7ベアリング数(ローラー部):1
ドラグ力:最大10kg
糸巻量PE:0.8号-200m
巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):80cm
ハンドル長さ:90mm
ダイワ エメラルダスLT 3000S-CH-DH
ギヤ比:5.6
ベアリング数(本体):7ベアリング数(ローラー部):1
ドラグ力:最大10kg
糸巻量PE:0.8号-200m
巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):84cm
ハンドル長さ:90mm
みんなのインプレ
釣具屋さんで購入すると、13000円前後で購入できるエギング界でのコスパ最強リールです。巻き心地はヌルヌルで高級リールとさほど変わりません。
さらに、ドラグの音も気に入っています。安価なリールだと安っぽいドラグの音がするのですが、このリールは違います。しゃくってドラグの音を鳴らしても恥ずかしくないので堂々とエギングができます。そして、
なんと言っても見た目のカッコよさです。シルバーベースのボディに水色が混ざった爽やかなデザインでとても気に入っています。
持った時に驚いたのはその軽さです。ダブルハンドルにも関わらずにものすごく軽いです。これなら長時間しゃくっていても手が疲れないと思います。かっこよく、操作性もバッチリなこのリールは初級、中級者向けの方にお勧めできる商品だと思います。
(LT2500S 出典:TSURI HACKタックルインプレッション)
エメラルダスMX(中級機種)
中級機種に当たるエメラルダスMXは、ボディにZAION(炭素繊維強化プラスチック)、ローターにはDS5(ファイバー強化特殊プラスチック)と、エメラルダスLTよりも上位の素材を採用しています。
そのため、エメラルダスLTよりも軽くて強いことが最大の特徴です。
エメラルダスLTは全機種ダブルハンドルですが、エメラルダスMXはシングルハンドルも展開されており、エギング以外の釣りも楽しみたいという方にもおすすめです。
リールマニア的!エメラルダスMXのチェックポイント
リールの骨格となるボディがZAIONなので自重が軽く、軽快にエギをシャクれます!
ライントラブルが多いエギングでは、ラインローラーにベアリングが入っているのもGOOD。
エメラルダスMXの特徴
- ・マグシールドで防水性能が良好。
- ・最新のドラグシステムATDを採用。
- ・ZAIONボディでエメラルダスLTよりも軽量。
- ・ラインローラー部にボールベアリングが採用されており、糸ヨレやライントラブルのを軽減。
- ・ノーマルギアモデルがラインナップされているので汎用性が高い。
- ・ベアリングを7個搭載。(シングルハンドル・ダブルハンドルともに)
- ・実売価格は21,000円前後。
ラインナップ
全4番手がラインナップされます。一番人気があるのは「2508PE-H-DH」。
シーバスやライトショアジギングにも使う方は、シングルハンドルがおすすめです。
ダイワ エメラルダス MX 2508PE
ギヤ比:4.8
ベアリング数(本体):7ベアリング数(ローラー部):1
ドラグ力:最大7kg
糸巻量PE:0.8号-150m、1号-120m
巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):72cm
ハンドル長さ:50mm
ダイワ エメラルダスMX 2508PE-H
ギヤ比:5.6
ベアリング数(本体):7ベアリング数(ローラー部):1
ドラグ力:最大7kg
糸巻量PE:0.8号-150m,1号-120m
巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):84cm
ハンドル長さ:55mm
ダイワ エメラルダスMX 2508PE-DH
ギヤ比:4.8
ベアリング数(本体):7ベアリング数(ローラー部):1
ドラグ力:最大7kg
糸巻量PE:0.8号-150m,1号-120m
巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):72cm
ハンドル長さ:90mm
ダイワ エメラルダス MX 2508PE-H-DH
ギヤ比:5.6
ベアリング数(本体):7ベアリング数(ローラー部):1
ドラグ力:最大7kg
糸巻量PE:0.8号-150m、1号-120m
巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):84cm
ハンドル長さ:90mm
みんなのインプレ
価格の割にかなりのハイスペック。エギングで主に使用していますが、軽いジグを投げても違和感なく使えます。
デザインも目立つし、ドラグも細かく調整できお気に入りのリールです。1つなんがあるとすればリール単体で持ち運びしてる時にスプールの下側にラインが入りやすいです。デザイン的に引っかかるのか入りやすいです。
スラック多めにして使ってる時も入り込みやすいですが、そのクセだけわかってれば問題ないと思います。価格は初心者の方からしたら高価かもしれませんが、デザイン、性能と申し分ないと思います。
エメラルダスAIR(上位機種)
エメラルダスシリーズのフラッグシップに位置するのがエメラルダスAIR。最大の魅力は、ZAIONボディ・ローターによる軽さ。
また、ハンドル一回転で93cmを巻き取る超ハイギア仕様になっており、シングルハンドルとダブルハンドルの両方がラインナップされます。
ラインローラーのベアリングは2個入りなので、ライントラブルも大幅に軽減。まさにエギングスペシャルといえる仕様です。
リールマニア的!エメラルダスAIRのチェックポイント
注目はリールの回転を支えるギア。マシンカットタフデジギアというセルテート並みのギアを採用しているのです!
9個のベアリング、軽いローターとの相乗効果で回転性能は抜群。
エメラルダスAIRの特徴
- ・通常のマグシールドに加え、ラインローラーにもマグシールドが採用されている。
- ・最新のドラグシステムATDを採用。
- ・シリーズ最軽量。
- ・ジュラルミン製のマシンカットタフデジギアで巻きが滑らか、ギアの耐久性が高い。
- ・ZAION製エアローターなので回転レスポンスが良い。
- ・ロングキャストABS仕様で飛距離向上。
- ・巻き取り長93cmの超ハイギア仕様。
- ・ベアリングを9個搭載。(シングルハンドル・ダブルハンドルともに)
- ・実売価格は28,000円前後。
ラインナップ
全2番手がラインナップされます。人気があるのは「3000S-CXH-DH」。
シーバスやライトショアジギングにも使う方は、「LT3000S-CXH」がおすすめです。
ダイワ エメラルダス AIR LT3000S-CXH
ギヤ比:6.2
ベアリング数(本体):9ベアリング数(ローラー部):1
ドラグ力:最大10kg
糸巻量PE:0.8号-200m
巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):93cm
ハンドル長さ:55mm
ダイワ エメラルダス AIR LT3000S-CXH-DH
ギヤ比:6.2
ベアリング数(本体):9ベアリング数(ローラー部):1
ドラグ力:最大10kg
糸巻量PE: 0.8号-200m
巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):93cm
ハンドル長さ:90mm
みんなのインプレ
ダイワのフラッグシップモデル、イグジストと並ぶ自重180gという驚異的な軽さで、エギングではリールの重さを全く感じないのでキレの良いシャクリが実現できます。
また、軽量によることからロッドの感度を最大限に引き出してくれるので、水流やウィードの感触といった水中の様子が手に取るように感じることができました。LTコンセプトによるzaionボディの採用で軽量と頑丈さが両立されており、エギング専用モデルといわれるエメラルダスといえどデカバスとのファイトでも全く引けを取りません。
キロアップのイカから50アップのブラックバスまで、ファイト中は主導権を握りガッチリ引き寄せられました。もちろんエギング中にタックルはそのままジグを装着し少しSLJに浮気など全く強度的な心配なく切り替えることができます。
釣りバカが一日中シャクリ倒しても軽さにより腕に疲労もなく、びくともしない頑丈さ、そして様々な釣りを楽しませてくれる圧巻のリールだと思っています。まさに名機。(LT3000S-CXH 出典:TSURI HACKタックルインプレッション)
スペックの比較表
機種 | 自重(DH) | ベアリング数 | ボディ素材 | ローター素材 | ギヤ | マグシールド | ラインローラーのマグシールド | ATD | LC-ABS | 実売価格 | 年式 |
エメラルダスLT | 240 | 7 | DS4 | DS4 | タフデジギヤ | ○ | × | ○ | ○ | 14,000 | 2019 |
エメラルダスMX | 215g | 7 | ザイオン | DS5 | デジギヤ2 | ○ | × | ○ | × | 21,000 | 2017 |
エメラルダスAIR | 195g | 9 | ザイオン | ザイオン | マシンカットタフデジギヤ | ○ | ○ | ○ | ○ | 28,000 | 2018 |
3機種の主要なスペックを表にしてまとめました。
スペックを比較しつつ、実際に手に取り、ベストな1台を選んでくださいね!
筆者について
佐藤稜真
某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。
中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。