リーズナブルなオモリグロッド
エメラルダスXイカメタルは、2021年にダイワから発売されたイカメタルロッドのエントリーシリーズ。
その中の70MLS-Sは日本海方面で近年大人気のオモリグに対応したモデルです。
本記事では、元釣具屋の筆者が70MLS-Sの使用感をお届けします!
エメラルダスX イカメタル 70MLS-Sの特徴
まずはエメラルダスXイカメタル 70MLS-Sの特徴を解説します。
スペックは下記の通りで、実売価格は12,000円前後のお店が多いです。
全長 | 自重 | 継数 | 仕舞寸法 | 適合スッテ | 定価 |
7ft(1.96m) | 92g | 2本 | 111cm | 40-150g/10-40号 | 16,800 |
ブランク
ブランクにはブレーディングXが採用されています。
最外層をカーボンテープでX状に締め上げることで、ロッドのパワーロスを軽減。
細身に仕上げられる分、操作が向上しています。
ガイド
ガイドはすべてKガイドです。
フレームが傾斜していることで、ロッドへの糸絡みを軽減します。
調子
調子はレギュラーファーストくらいですが、大きな負荷が掛かれば胴まで入る万能な設計です。
キャストやジャーク、フッキング時の操作性と、やりとり時の身切れを軽減を両立しています。
穂先
穂先には柔軟なカーボンソリッドが採用されています。
蛍光オレンジの塗装とイエローのスレッド塗装によって視認性は良好です。
エメラルダスX イカメタル 70MLS-Sを使ってみた
ここからは実釣で使った際の使用感をお届けします。
ちなみに、筆者は若狭〜宮津の日本海エリアを中心に釣行しています。
キャスティング性能は良好
このロッドの第一の良さは、アンダーハンドキャストでの飛距離とキャストフィール。
ブランクに少々ハリがある分、穂先のブレの収束が速く、仕掛けが失速せずに飛んでいく印象です。
周りのアングラーから「めちゃくちゃ飛んでますね」と言われるくらいでした。
操作性とパワーは十分
25号や30号のシンカーを付けてキャスト、シャーク、巻き上げなどを繰り返していますが操作感とパワーに不安はなし。
シーズン序盤の大剣サイズ、外道の魚とやりとりしても苦労はしませんでした。
パワーはあるものの硬すぎることはなく、胴まで曲がってくれるので身切れも少なく感じます。
感度はそこそこ
感度は必要十分なレベルですが、ハイエンド系ロッドと比較するとやはり劣ります。
微妙な穂先の揺れはわかりにくく、手元に伝わってくる手感度も優れているとは言えません。
キャスティングに対応するために硬くなって感度が落ちるのは仕方がないので、ハリスを張る操作やハリス長さの調整でアタリをしっかり出せるように工夫しています。
オバマリグもOK
オモリグ以外にも普通のイカメタル(オバマリグ)も十分できます。
10〜40号まで対応するスペックですが、オバマリグの場合は20〜25号程度の鉛スッテが扱いやすいです。
潮次第ですが、竿が硬い分だけ仕掛けの安定性は悪いため、エダスを長くするなどの工夫をしてもいいかもしれません。
イカ釣り以外にも
船のキス釣りでも使ってみましたが、天秤仕掛けが投げやすくて上々の使用感でした。
パワーもあるので、ひとつテンヤやスーパーライトジギング、キャスティングタイラバ、バチコン、ティップランに使っても良さそうです。
コストパフォーマンスは抜群です!
購入してから9回ほど釣行しましたが、リーズナブルな価格ながら性能は十分すぎると感じています。
オモリグ入門にはイチオシのロッドで、オモリグ以外にも使いまわせる汎用性も魅力です。
コスパが良いオモリグロッドを探している方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
ダイワ エメラルダス X イカメタル 70MLS-S
自重:92g
継数:2本
仕舞寸法:111cm
適合スッテ:40-150g/10-40号
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。