レバーブレーキリールについて

レバーブレーキリールとは、ローターの逆転をコントロールするためのレバーブレーキが付いたスピニングリールです。
アングラー自身のタイミングで“道糸を出す・止める”という動作が可能で、おもにフカセ釣り(磯釣り)で使われます。
本記事では、そんなレバーブレーキリールについて詳しく解説し、おすすめのリールを紹介します。
tsuki
磯釣り大好きな筆者がお届けします!
レバーブレーキリールの仕組みと使い方

基本的な使い方は普通のスピニングリールとまったく同じです。異なるのは、レバーブレーキの操作のみ。
レバーに人差し指を掛けて手前に引くとブレーキが掛かってローターの逆転が止まり、指を離すとローターが逆転して糸が出ます。
レバーを手前に押し込んでロックすると、レバーから指を離してもローターが逆転しなくなり、普通のスピニングリールと同じ状態になります。
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魚がヒットするまではロックした状態にしておき、ファイトが始まってからレバーに指を掛けるのが一般的な使い方です。
レバーブレーキの役割と必要性

レバーブレーキの役割は、瞬間的に道糸を放出して竿を立て直すことです。それゆえに、ドラグとはまったく役割が異なります。
レバーで糸を出すタイミングは、竿が伸された(伸されそうになった)タイミングです。瞬間的に糸を出して竿を立て直すことで、竿が一直線になることを防ぎ、ラインブレイクを回避します。
魚の引きは竿で耐えることが基本で、逆転は竿で耐えきれない“非常事態”に活用する機能と言え、糸を出すのは最小限に止めるのが理想です。
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ドラグのように魚の引きに合わせてズルズル糸を出すと、魚に走られてラインブレイクを起こす元になってしまいます。
近年のレバーブレーキリールはドラグも備えている

20年ほど前はドラグレスでしたが、近年のレバーブレーキリールは一般的なスピニングリールと同様のドラグも搭載しています。
ドラグを使用せずにやり取りをする人も多いですが、細い糸を使う時はドラグがあると安心です。
最大ドラグ力は8kg程度のものが多いですが、フカセ釣りにおいては最大ドラグ力付近で実用することはあまりないため、リールを選ぶ際に最大ドラグ力に注目する必要はありません。
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ちなみに、筆者はほとんどドラグを使いません。
スプールを使いまわせる

普通のスピニングリールとは違い、レバーブレーキリールのスプールはワンタッチで脱着できるようになっています。
また、ダイワ ・シマノ のリールは、機種間や旧モデルとのスプールの互換性が広く、糸の太さや素材を使い分けることが可能。
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「スプールの使い回しができる」という理由で、同じメーカーを買い続ける人も多いですね。
シーバスフィッシングでも使われる

シーバスで使うメリットは、エラ洗いを回避してバラシを防げることです。
エラ洗いをするために水面近くで助走し始めたタイミングに糸を出すと、シーバスが走るのを止めるのでエラ洗いが起こりにくくなります。
また、河川などの流れのある釣り場では、逆転させて意図的にラインを出し、ルアーを流れに乗せてドリフトさせることも可能です。
tsuki
現行機種の中でシーバス専用はダイワのモアザンのみですが、シマノのハイパーフォースLBもルアー用として設計されています。
▼シーバスでの有用性を検証した記事です
使い方次第ではいろんな釣りでメリットがある

レバーブレーキリールはフカセ釣りやシーバス以外にも、いろいろな釣りに使えます。
例えばイカメタルやひとつテンヤでは、逆転を利用したフォールでの誘いや微妙なタナ調整が可能。
ヤエン釣りでは、ラインの出し入れによってアジの動きをコントロールし、繊細にイカを誘えます。
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もちろん、ウキ釣りやサビキ釣りにも使えるので意外と活躍の場が多いですよ。
レバーブレーキリールの選び方

ここからはレバーブレーキリールの選び方を解説します。
レバーブレーキリールを選ぶ際は、サイズとギア比、性能に注目しましょう。
レバーブレーキリールを選ぶポイント
- 普通のフカセ釣り&シーバスには2500・3000番サイズ
- ギア比はハイギア系が主流
- 価格と性能のバランス
- ダイワとシマノの違い
サイズは2500・3000番が基準

普通のスピニングリールと異なり、大半のレバーブレーキリールは2500番(3000番)サイズに設計されています。
そのため、一般的にレバーブレーキリールというと無条件に2500番サイズを指すのですが、ごくわずか例外的なサイズも存在します。
一般的なフカセ釣りには2500・3000番

堤防や磯で行うフカセ釣りなら、2500番か3000番を選びましょう。
ちなみに、ダイワもシマノも2500番と3000番は同じサイズで、異なるのはスプールの深さ(=糸巻量)だけです。
シーバスで使われるのも2500番サイズです。
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シマノのハイパーフォースには4000番もありますが、これも2500番と同サイズです。
離島の夜釣り・ビッグゲームには大型サイズ

シマノのBB-X レマーレやダイワの尾長モンスターは、ビッグゲームに対応した大型レバーブレーキリールです。
離島の夜釣りでの尾長狙いや、泳がせ釣り、スルスルスルルーなどが主な用途。
ボディサイズが大きいため、大きな魚とも楽にやりとりができるパワーを備えています。
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5号以上の道糸使うならレマーレか尾長モンスターがおすすめです。
シマノはコンパクトな2000番も展開

シマノはBB-Xハイパーフォースやリンカイスペシャルに、1700番やC2000番を展開しています。
これらは2500番よりも一回り小さく、軽いタックルを使って繊細にチヌ釣りや口太釣りをしたい方におすすめ。
ちなみに、1700番とC2000番は糸巻量が違うだけです。
tsuki
1.5号前後の道糸を使ったチヌ&口太釣りと好相性ですよ。
ギア比はハイギア系が主流

レバーブレーキリールのギア比(巻き上げ量)は、近年ハイギア系が主流になっています。
。
その理由とそれぞれの特性を解説します。
ハイギアは手返しに優れる

ハイギアのメリットは、仕掛けの回収が速く、手返しが良くなることです。
とくに本流釣りなど、流す距離が長い状況においては、巻き上げスピードが遅いと回収に長い時間を要します。
特別な理由が無い限りはハイギアを選ぶのがおすすめです。
tsuki
近年のハイギアモデルは、ハンドル1回転で1m以上も巻き上げられます。
ローギアはゴリ巻きファイトができる

ローギアは回収が遅い反面、巻き上げトルクが強くなります。
そのため、リールをゴリゴリ巻いてファイトできるのがメリットです。
長い距離を流して釣るのには不向きですが、磯際で大型を狙う釣りには適します。
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1回転で70〜80cmほど巻き上げるのがローギアモデルです。
価格差と性能差

高価になるほど回転性能や軽さ、耐久性が良くなるのは普通のスピニングリールと同じですが、
逆転性能も変わるのはレバーブレーキならではの要素です。
回転の滑らかさ

一般的なスピニングリールと同じく、高級機種は巻き心地が滑らかです。
ウキ釣りはリールを巻く釣りではないため、釣果に大きな影響はありませんが、気持ちよく釣りができるのは間違いありません。
tsuki
ルアーに使うなら大きなメリットだと思います!
軽さ

同番手を比較すると、高級機種ほど軽くなる傾向があります。
リールが軽くなるとタックル全体も軽くなるため、操作性が向上したり、疲労が少なくなったりするのがメリットです。
tsuki
フカセ釣りは5mの磯竿を振り続けるので、タックルが軽くなると釣り人にかかる負担が小さくなりますよ。
剛性

高級機種になると、シマノはマグネシウム合金、ダイワはザイオン(炭素繊維強化樹脂)といった高強度な素材が用いられるようになります。
高強度な素材でボディやローターを作った高級機種は、下位機種に比べて剛性が高いことが特徴。
ボディがたわむとパワーロスが起こってしまうため、高負荷状態での巻き上げが苦しくなります。
tsuki
小さな魚だと差を感じにくいですが、磯で大型魚が掛かるとよくわかりますよ。
耐久性

高級機種には高度な防水構造や撥水加工が導入されており、トラブルが少なくて長持ちします。
フカセ釣りは海水やエサの汁などに晒されるため、リールにとっては過酷な環境です。
そのため、とくに釣行頻度が高い方にはハイクラスのリールをおすすめします。
tsuki
高級機種は10年以上使えますよ!
逆転のスピード

高級機種は逆転スピードが速く、素早くラインを放出できます。
結果、素早く竿を立て直せるため、やりとりを有利に進めることが可能です。
とくに遊泳力の高い大型魚を相手にした時に違いを大きく感じますよ。
tsuki
瞬時に竿を立てられるということは、ラインの放出が最小限で済む(=魚を走らせない)ということです!
ダイワとシマノの違い

ここからはダイワとシマノの違いについて解説します。
大きく4点ほどの違いがあるので、好みの方を選んでください。
ボディサイズ

ボディサイズを比較すると、ダイワの方が少し大きいです。
竿に付けて持った時の収まり具合が微妙に違うので、どちらが自分の手に合うか確認してみましょう。
ちなみに、2500番の糸巻量はダイワ製が3号-150m、シマノが2.5号-150mと、糸巻量もダイワの方が多くなっています。
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4号を150m巻きたい人はダイワの3000番がおすすめです。
レバーの形

ブレーキレバーは、ダイワがストレート形状、シマノは鈎状です。
好みが大きく分かれるので、手に合う方を選びましょう。
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ちなみに、シマノのハイパーフォースLBだけはストレート形状を採用しています。
ブレーキ力

最大ブレーキ力は、ダイワの方が強く設定されています。
ハイエンド機種同士を比較すると、ダイワのトーナメントISOが14kg、シマノのテクニウムが10kgです。
理論上、ダイワの方がより大きな負荷でも糸を止められます。
tsuki
ただし、60cmオーバーの尾長グレでもシマノのブレーキが滑ることはないので、実用上の差はほとんどないと思います。
逆転機構
ダイワ・シマノとも逆転をスムーズに行うために、高級機種には独自の逆転機構を用いています。
ダイワは、逆転時にスプールの上下運動が止まるワンウェイオシレーションを開発しました。
逆転はローターの回転とハンドルの回転で行います。
tsuki
ただし、近年はモノコックボディ化によってワンウェイオシレーションを採用できなくなったため、搭載機種は少なくなってきています。
シマノの高級機種に導入されているのは、逆転時にハンドルが回転しないスットブレーキというテクノロジー。
逆転はローターの回転とスプールの上下運動で行います。
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スットブレーキは左右専用設計のため、ハンドルの付け替えができないので注意しましょう。(有料アフターサービスでの入れ替えは可能)
おすすめのレバーブレーキリール16選

元釣具屋の筆者がおすすめのレバーブレーキリールを紹介します。
リール選びにお悩みの方はぜひ参考にしてください!
〜4万円のおすすめレバーブレーキリール5選
プロマリン グレシアスピン GR3000LB
自重(g) | 328 |
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ギア比 | 5.3 |
最大ドラグ力(kg) | 6 |
巻取り長さ(cm) | 80 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 3-200 |
実売価格10,000円以下のリーズナブルなレバーブレーキリールです。
お手頃価格なため、磯釣りや堤防のフカセ釣り入門に最適。
ダイワ・シマノに比べて重いのが難点ですが、実釣に必要な性能は備えています。
シマノ BB-X ラリッサ C3000DXG
自重(g) | 250 |
---|---|
ギア比 | 6 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
巻取り長さ(cm) | 89 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 3-150 |
シマノ製レバーブレーキリールの中でもっともリーズナブルな1台です。
シマノ独自のカーボン樹脂素材であるCI4+で作られたマグナムライトローターを搭載。
ローターが軽いことによって逆転性能が向上しており、スムーズにラインを放出できます。
ラインローラー部には、防水構造のXプロテクトが導入されており、入門機種ながら耐久性も高いです。
ダイワ シグナス 3000H-LBD
自重(g) | 285 |
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ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
巻取り長さ(cm) | 93 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 4-150 |
ダイワ製レバーブレーキリールのエントリーモデルです。
ボディ内部のスペースを広く設け、大口径ギアが封入できるモノコックボディを採用。
ギアの大径化によって、巻き感や巻き上げパワーが従来品よりも向上しています。
軽く握るだけでしっかり止まるバイターボブレーキや海水の侵入防ぐマグシールドも搭載され、入門モデルながら多機能です。
シマノ BB-X デスピナ C3000DHG
自重(g) | 255 |
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ギア比 | 6 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
巻取り長さ(cm) | 89 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 3-150 |
BB-X ラリッサの上位モデルにあたる中級機種です。
ラリッサとの大きな違いは、サイレントドライブを採用している点。
パーツ間のガタつきを徹底的に排除することで、滑らかな回転性能を実現しています。
ブレーキレバーはアルミから作られており、樹脂製のラリッサより剛性が高い点もポイントです。
ダイワ ラグザス 3000H-LBD
自重(g) | 255 |
---|---|
ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
巻取り長さ(cm) | 93 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 4-150 |
シグナスの上位機種にあたる軽量なレバーブレーキリールです。
ブレーキレバーとローター、ハンドルアームにカーボン樹脂素材のザイオンVを採用。
これによって旧モデルより15gも軽くなっています。
シグナスと比較して、ハンドルノブとメインシャフト部にベアリングが追加されており、回転性能が向上しています。
4万円〜のおすすめレバーブレーキリール11選
シマノ BB-X ハイパーフォース C3000DXXG S
自重(g) | 250 |
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ギア比 | 7.2 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
巻取り長さ(cm) | 107 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 3-150 |
シマノ独自のSUTブレーキⅡを搭載したBB-Xデスピナの上位機種です。
逆転時にハンドルが回転しない構造になっており、よりスムーズなライン放出ができます。
ボディは最上位機種のテクニウムと同じマグネシウム、ギアは超高強度真鍮製で、軽さと剛性を両立。
※SUTブレーキ仕様のリールは左右専用の設計になっており、ハンドルの付け替えができません。(有料アフターサービスによって入れ替え可)
シマノ BB-X ハイパーフォース C2000DXG
自重(g) | 185 |
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ギア比 | 6.6 |
最大ドラグ力(kg) | 3.5 |
巻取り長さ(cm) | 89 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 2-150 |
シマノ製レバーブレーキリールでは最小の1000番ボディを採用したモデルです。
ボディそのものが小さい上に、素材がCI4+なので圧倒的な軽さを実現しています。
軽量なロッドと組み合わせれば、タックル全体で大幅な軽量化が可能です。
※SUTブレーキモデルはラインナップされていません。
シマノ BB-X リンカイスペシャル
自重(g) | 185 |
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ギア比 | 7 |
最大ドラグ力(kg) | 3.5 |
巻取り長さ(cm) | 95 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 1.7-150 |
黒鯛釣り専用として発売されているC2000番クラスのレバーブレーキリールです。
基本仕様はBB-Xハイパーフォースのコンパクトモデルと同様で、スプールが浅溝になっているので17000番と表記されています。
ダイワ インパルト 競技 LBD
自重(g) | 240 |
---|---|
ギア比 | 7.6 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
巻取り長さ(cm) | 114 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 1.85-150 |
ラグザスの上位機種に当たるのがインパルトです。
ザイオン製モノコックボディ、ザイオン製ローター、特殊表面処理が施されたアルミマシンカットタフデジギアなど、トーナメントに準じるスペックを誇ります。
旧型の20インパルトはハンドルが供回りタイプでしたが、24モデルは全機種がねじ込み式を採用し、ハンドル釣り付け部のガタが排除されました。
競技モデルは、ハンドル1回転で最大114cmを巻き上げます。
ダイワ 銀狼 LBQD
自重(g) | 230 |
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ギア比 | 6.8 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
巻取り長さ(cm) | 102 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 1.5-150 |
20インパルトをベースに、黒鯛釣りに最適化されたモデルです。
ドラグノブのピッチが狭いクイックドラグを搭載しているのが最大の特徴。
半回転で素早く調整ができるため、細糸やPEラインを安心して使えます。
シマノ BB-X テクニウム C3000DXG S
自重(g) | 250 |
---|---|
ギア比 | 6.6 |
最大ドラグ力(kg) | 10 |
巻取り長さ(cm) | 98 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 3-150 |
SUTブレーキⅡを搭載したシマノ製レバーブレーキリールの最上位機種です。
BB-X ハイパーフォースから5個のベアリングが追加されていて、回転抵抗が大幅に軽減されています。
また、ギアボックス側が樹脂素材のハイパーフォースに対し、テクニウムはフルマグネシウムボディなのも特徴です。これによって剛性を高めています。
※SUTブレーキ仕様のリールは左右専用の設計になっており、ハンドルの付け替えができません。(有料のアフターサービスによって入れ替え可)
ダイワ トーナメントISO LBD 2500XH-LBD
自重(g) | 245 |
---|---|
ギア比 | 6.8 |
最大ドラグ力(kg) | 14 |
巻取り長さ(cm) | 103 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 3-150 |
モノコックボディが採用されたダイワ製レバーブレーキリールの最上位機種です。
ワンウェイオシレーションは廃止されてしまいましたが、従来モデルよりもローターに働く慣性が小さくすることで逆転スピードを確保しています。
ドライブギア軸受にもマグシールドボールベアリングが2個搭載されており、耐久性も抜群です。
番手によってドラグシステムやハンドルの仕様が異なるため、好みの仕様を選んでください。
シマノ BB-X レマーレ 6000D
自重(g) | 365 |
---|---|
ギア比 | 5.8 |
最大ドラグ力(kg) | 11 |
巻取り長さ(cm) | 104 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 6-150 |
巨大尾長や青物、大型根魚といったパワフルなターゲットに対応する大型レバーブレーキリールです。
2点でブレーキをかけるWハイパーブレーキが搭載され、ブレーキ力と耐久性が大きく向上しています。
ローターは高強度なアルミ製が採用されており、高負荷時のたわみを軽減。
スプールリングはステンレスSWバリアコートが施され、磯などに当てても小傷がつきにくくなっています。
ダイワ 尾長モンスター LBD
自重(g) | 335 |
---|---|
ギア比 | 5.7 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
巻取り長さ(cm) | 96 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 6-150 |
パワフルな魚や本流釣りに対応する大型レバーブレーキリールです。
ワンウェイオシレーションの採用により、逆転時のブレを最小限に抑えています。
ドラグには耐久性に優れるカーボンワッシャーを用い、高いドラグ力を確保しているのも特徴。
ハンドルやブレーキレバーはアルミで作られていて、耐久性を重視した設計です。
シマノ ハイパーフォースLB C3000MDHPG
自重(g) | 240 |
---|---|
ギア比 | 4.6 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
巻取り長さ(cm) | 69 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 2-130 |
ルアーフィシングに対応するためにチューニングされたレバーブレーキリールです。
ブレーキが一気にかかるのではなく、レバーを引く力に応じてかかるエクスブレーキを搭載しています。
これによって、逆転させてルアーをフォールさせる際に速度をコントロールしたり、ラインを張った状態でルアーを流し込んだりすることが可能。
ドラグの調整をスピーディーに行えるハイレスポンスドラグを導入しており、細いPEラインを使いやすいことも特徴です。
ダイワ モアザン 2510PE-SH
自重(g) | 260 |
---|---|
ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力(kg) | 6 |
巻取り長さ(cm) | 91 |
ナイロン糸巻量(号-m) | - |
15トーナメントISOをベースに、シーバス専用にチューニングを施したレバーブレーキリールです。
超高強度なハイパーデジギヤを搭載しており、強力な巻き上げ力と高い耐久性を実現。
キャストしやすいようにレバーを短くしているのも特徴です。
レバーブレーキリールのメンテナンスについて

ここからはレバーブレーキリールの簡単なメンテナンス方法を紹介します。
スピニングリールとやや構造は異なりますが、基本的にメンテナンスは同じで問題ありません。
使用後は必ず水洗い

とくに磯のフカセ釣りでは、塩まみれ・エサまみれになってしまうため、釣行後は水洗いが必須です。
お湯は油脂類を流してしまうため、ドラグを締めてから冷水のシャワーで洗浄してください。
洗浄が終わったらスプールを外し、ドラグを緩めて風通しの良い日陰で乾燥させましょう。
年1回のオーバーホールを推奨

前述の通り磯釣りは使用環境が過酷なので、年1回のペースでオーバーホールすることを推奨します。
また、高級機種は特殊な防水処理が施されているモデルも多く、誤った箇所に注油すると防水性能を損なう可能性があるので注意してください。
レバーブレーキを駆使して主導権を握れ!

レバーブレーキを使いこなして魚の動きをコントロールできれば、大型魚のキャッチ率が格段にアップします。
ブレーキの使い方には少々コツが要りますが、初心者の方でも数回魚を掛ければある程度は慣れるはずです。
とくにフカセ釣りでは大きな武器になりますので、ぜひレバーブレーキリールにチャレンジしてみてください!
撮影:TSURI HACK編集部/tsuki
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