【グレ針&チヌ針】両者の違い・ハリの選び方を元釣具屋が詳しく解説

2020/10/30 更新

フカセ釣りに用いるグレ針とチヌ針ですが、「実がイマイチ違いがわからない」という方も多いでしょう。そんな両者の違いやハリの選び方を解説し、クロダイ・口太メジナ・尾長グレの魚種別におすすめのハリを紹介します。


アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

神は細部に宿る

グレ針とチヌ針の画像
釣り針は魚との唯一の接点。

筆者が釣りを始めた頃は適当にハリを選んでしまいがちでしたが、上手な人はハリにこだわっている方が多く、真似してみると釣果が上がるようになりました。

グレ釣り・チヌ釣りは繊細な釣りですので、ハリ選びにこだわると釣果が変わります。

そこで今回は、グレ針(メジナ針)・チヌ針の基礎知識を解説します!

そもそも、グレ針・チヌ針とは?

グレ針とチヌ針の画像
そもそもグレ針・チヌ針とはどんなハリで、どこが違うのでしょうか?

それぞれの特徴を解説します!

グレ針

グレ針の画像
グレの口は魚体に対してとても小さく、大きなハリだと吸い込みが悪くなってしまいます。また、口に入ったとしても大きいハリだと違和感を与え、すぐに吐き出してしまうことも。

そんなグレを釣るためにに、「いかにハリを口の中に入れるか」という所にフォーカスを当てて作られたのがグレ針です。

口の小さなグレが吸い込みやすいように、全体のシルエットがコンパクトで軸が短い設計になっているのがグレ針の特徴です。

チヌ針

チヌ針の画像
チヌはグレに対してが大きく、チヌ針の方が相対的に大きく作られているのが特徴です。

また、グレ針と比較すると細軸のものが多いのですが、これはチヌの口が硬いためで、柔らかい肉部分に貫通するように軸を細くしています。

また、グレ針にはないヒネリが入っているものが多く、これは針先がチヌの歯に当たった時に滑り、針先が肉部分にスライドすることを意図したものです。


グレ針・チヌ針の選び方①:軸の太さ/長さ

細軸

グレ針の画像
その名の通り軸が細いハリです。細い軸は強度が落ちますが、太軸と比べて刺さりやすいのが特徴です。軸の面積が減るため、摩擦が少ないからサクッと刺さるイメージですね。

また、細くなっている分重量が軽くなるので仕掛けをより自然に漂わせられるのがメリットです。

太軸

グレ針の画像
太軸は強度が高く、大きい魚とやり取りするには安心です。

また、ハリが重たくなるので潮の流れが速い状況でも刺しエサを馴染ませやすくなります。

短軸

グレ針の画像
その名の通り、軸部分が短いハリです。吸い込みが良い反面、ハリを飲まれやすいことがデメリット。

そのため、チヌ針や口太グレ専用針の多くは軸が短くなっています。

長軸

グレ針の画像
軸が長いハリは吸い込みやすさが劣るものの、口元に掛かりやすいことが最大のメリットです。

それゆえに尾長グレ専用針は長軸を採用しています。

グレ針・チヌ針の選び方②:鈎先の形状

スレ

グレ針の画像
スレ針とは、カエシが付いていないハリです。カエシが付いていない事で外れやすくなりますが、刺さる時にカエシが抵抗にならないので貫通性能が高まります。

そのため、喰い渋ってハリに掛かりにくい状況には最適です。

また、ハリを魚から外しやすいので、高活性時には手返しがアップするというメリットもあります。

半スレ

グレ針の画像
カエシを通常よりも小さくしたハリです。貫通性能と外れにくさを両立したオールラウンドなタイプと言えます。

ヒネリ

チヌ針の画像
ヒネリとは、軸に対して針先の角度が捻れているハリです。チヌ針はヒネリが入ったものが多く、グレ針はあまりヒネリが入っていません。

ヒネリがあることで、硬い歯に当たった時に針先が滑る、ハリが横倒しになった状態でも針先が立つといったメリットがあり、掛かりがよくなります。

しかしながら、速い潮を受けると刺しエサが不安定になることがデメリットです。

ヒネリの方向によって右ヒネリと左ヒネリの2種類がありますが、左流れに対しては右ヒネリ、右流れには左ヒネリを使うのがセオリー。縦方向の流れ(沖への流れ)はどちらでもOKです。

グレ針・チヌ針の選び方③:鈎先の角度

立ち気味

グレ針の画像
ストレートとも呼ばれ、針先が軸と平行になっているハリです。掛かりやすいのがメリットですが、ハリを飲まれた状態で掛かることが多くなります。

チヌ針、口太グレ用のグレ針はストレートタイプが主流です。

ネムリ気味

グレ針の画像
針先が内側(軸方向)に向いているのがネムリ針です。ハリを飲み込まれても喉の奥で掛からず、滑りながら口元まで出てて、口元へのフッキングが決まります。

そのため、鋭い歯でハリスを切ってしまう尾長グレに有効です。また、ファイト中に針先とハリスの角度(ベクトル)が揃いやすく、一度掛かればなかなかハリが外れません。

ただし、ネムリの角度が強いとすっぽ抜けが増えてしまいます。

グレ針・チヌ針の選び方④:鈎のカラー

アピール系

グレ針の画像
曇天時や潮が濁っているときは、シルバー・ゴールド系のハリはフラッシング効果を期待できます。

近年は紫外線で発光するケイムラカラーの人気が高く、中には夜光塗料が塗られたハリも発売されています。

どちらかというと、グレより好奇心が強く、濁った環境が多いチヌ釣りで効果的です。

ナチュラル系

チヌ針の画像
晴天時や浅いタナ、透明度が高い海域では、ピンク(オキアミと同化)や茶色などのナチュラルなカラーが有効です。

塗装が施されているハリは、歯の鋭い魚が嚙ると塗装が剥がれるため、エサ取りの活性や種類を判断することができます。


魚種別・おすすめの号数

グレ針の画像 さて、ハリの形状について解説しましたが、「どのサイズを選べば良いの?」と疑問に思っている方も多いはず。

魚種別にスタンダードなハリサイズを紹介します。

口太グレ

グレ針の画像
多くの地域では対象となる口太グレのアベレージサイズは30〜40cm程度でしょう。このあたりのレギュラーサイズならば、4〜6号くらいのグレ針が適正です。

これを基準に、良型が多かったり、尾長グレが混じったり、ハリを飲まれることが多くなったりしたらサイズを大きくしていきましょう。

逆に、活性が低くて喰い渋る場合は3号などの小針が活躍します。

尾長グレ

グレ針の画像
尾長グレを狙う場合はグレ針7号以上、口太と尾長が混在していて両方を狙う場合は6〜7号程度が適正です。

尾長グレはハリを飲まれると切られてしまうため、アタリが無いからといって安易にハリを小さくするのは危険といえます。

そのため、小針を使うときはネムリの角度が大きな銘柄にするなどの対策も必須です。

チヌ

チヌ針の画像
チヌを狙う場合、魚のサイズに関わらず3号を基準にするといいでしょう。

チヌはグレほど引きが強くなく、ハリを飲まれても切られないため、あまり大きなハリを使うメリットはありません。

ただし、チヌ釣りはエサの種類が豊富なので、エサの大きさとハリの大きさを合わせることが大切です。

魚種別・おすすめの銘柄

フカセ釣りの画像
提供:tsuki
筆者が使って「これは良かった!」というハリを対象魚別に紹介します。

銘柄選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

口太グレ





口太グレを釣るに当たってハリに求めることは、吸い込みやすさと初期掛かり。尾長グレと違い、強度や口元に掛けることは求めません。

そのため、短軸・細軸・軽量の3拍子が揃った「くわせグレ」をメインに愛用しています。

ただし、尾長グレには飲まれやすいため、口太と尾長が混在する状況では同社の「TKO」がおすすめです。軸の長さと針先の角度が絶妙で、両者ともいい具合に掛かってくれます。

尾長グレ



尾長グレはハリを飲まれると一気にキャッチ率が下がるため、尾長専用のハリを使っています。

「あわせ尾長」は尾長専用スレ針であることが特徴で、貫通性能が高いため、太軸・ネムリの弱点がうまく解消されています。

軸が長いのでスレ針ながらバラシがほとんど無い点もGOOD。

チヌ



チヌはハリを飲まれて切れることがないため、口太グレと同じく、とにかく飲ませて掛けることを重視しています。

「掛かりすぎチヌ」は軸が細くて短く、フトコロが広いため、吸い込みと初期掛りの良さは抜群。人気も非常に高く、チヌ針史に名を残す逸品です。

ハリで釣果が変わる

グレ針とチヌ針の画像
ウキやガン玉の号数、ハリスの太さに注目しがちかもしれませんが、魚にもっとも近くて唯一の接点となるのはハリです。

フカセ釣りにおいて「ハリで釣果が変わる」というのは大げさな表現ではないでしょう。

対象魚の種類やサイズ、活性などを見極め、最適なハリを選択して釣果を伸ばしてくださいね!
撮影:TSURI HACK編集部

筆者の紹介

フカセ釣りの画像tsuki

関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪

釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。

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紹介されたアイテム

がまかつ くわせグレ
がまかつ TKO
がまかつ あわせ尾長
がまかつ 掛かりすぎチヌ
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tsuki
tsuki

関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。

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