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21BB-Xテクニウムで釣った釣果写真

21BB-Xテクニウムを実釣インプレ。もう他のレバーブレーキリールは使えません!

BB-Xテクニウムはシマノのレバーブレーキリールのフラッグシップモデル。そんなテクニウムが2021年秋にモデルチェンジしました。SUTブレーキ2を搭載してどう進化したのか?旧モデルやハイパーフォースと比較しながらインプレします。

目次

アイキャッチ画像提供:tsuki

レバーブレーキリールの最高峰!

21テクニウム

BB-Xテクニウムは、シマノ製レバーブレーキリールの頂点に位置するモデルです。

前作の登場から6年が経った2021年秋、新機構SUTブレーキ2を搭載した新モデルがリリースされました。

磯釣りファンの筆者は、ハイエンド機種のモデルチェンジとあって飛びついて購入したので、その使用感をお届けします!

ラインナップ

品番自重(g)ギア比ドラグ力(kg)巻き取り長さ(cm)ナイロン糸巻き量(号-m)定価(円)
2500DXG S R2556.610982.5-15096,000
25000DXXG S L2557.2101072.5-15096,000
C3000DXG S L2506.610983-15096,000
C3000DXXG S R2507.2101073-15096,000
C4000D TYPE-G S R2554.610694-15096,000

C3000DXG S Lを購入

21BB-Xテクニウムの画像

筆者は左巻きなので、選択肢は2500DXXGもしくはC3000DXGの2つに。

既に所有していたハイパーフォースがXXGモデルで、やや巻き重りが気になっていたため、今回のテクニウムはXGモデルを購入しました。

BB-Xテクニウムの特徴

21BB-Xテクニウムの画像

まずはBB-Xテクニウムのスペック的な特徴から紹介します。

SUTブレーキ2

モデルチェンジの目玉となるのが、新機構のSUTブレーキ2。

以前のSUTブレーキはハンドルの位置によって、逆転時に少しカタカタと動くことがありましたが、SUTブレーキ2はそれが排除されました。

逆転時にハンドルが回らないことは同じですが、ハンドルの挙動が改善され、よりスムーズなライン放出を実現しています。

ボディ&駆動系

21BB-Xテクニウムの画像

歴代モデルと同じく、軽量ながら剛性も高いマグネシウムボディが採用されています。

同素材とは言え、ボディは新形状のものです。

また、ステラ等と同様のサイレントドライブも新たに導入され、高い剛性のボディとの相乗効果で滑らかな回転性能を実現しています。

マグナムライトローター

21BB-Xテクニウムの画像

ローターの素材は旧モデルと同じCI4+ですが、設計を改めた新型のマグナムライトローターを搭載しています。

ローターの回転慣性が小さくなるため、巻き始めが軽く、逆転時のレスポンスも向上しました。

Xプロテクト

21BB-Xテクニウムの画像

防水機構は、旧モデルのコアプロテクトからXプロテクトにグレードアップしています。

Xプロテクトは非接触式構造かつ、撥水処理を用いたシマノ独自の防水機構。

内部を入り組んだ構造にすることで、水圧が掛かっても海水が侵入しにくくなっています。

BB-Xテクニウムをインプレ

21BB-Xテクニウムの画像

ここからは、実釣でのBB-XテクニウムC3000DXG S Lの使用感をお届けします。

巻きが軽い

21BB-Xテクニウムの画像

XGはギア比6.6の仕様ながら、巻き上げが非常に軽いです。

ローターを軽量化し、サイレントドライブを採用したからか、回転の軽さと滑らかさは確実な進化を感じます。

巻き重りがない分、糸フケをわずかに回収して道糸の軌道を修正するなど、繊細な操作においてもストレスを感じません。

逆転が超速い

21BB-Xテクニウムの画像

ハンドルが一切動かないSUTブレーキ2の逆転レスポンス&スピードは、他のリールの追随を許しません。

旧モデルもハイレベルな逆転性能を誇りましたが、ローターが軽くなってハンドルの挙動が安定した分、より熟成が進みました。

素早くラインを放出できるため、体勢が崩れたとしても、魚をほとんど走らせずに竿の角度だけを立て直せます。

オールラウンドなのはXG

21BB-Xテクニウムの画像

ハイパーフォースではXXGも使いましたが、汎用性が高いのはXG(98cm巻き上げ)だと思います。

パワー・スピード・回転性能のバランスが高く、磯際から遠投、沈め釣り、強風下と、幅広い釣り方や状況下でストレスなく使えました。

用途や条件を限定すると、遠投や本流釣りにはXXG、近距離やパワーファイトにはTYPE-Gが適しますが、“オールラウンドな1台”となるとXGが最適な選択のはずです。

イカメタルに良さそう

磯釣り以外にも、イカメタルやシーバス等のルアーフィッシングにも良さそうです。

以前のSUTブレーキは逆転時にやや不安定な挙動があり、とくにイカメタルとは相性が良くありませんでした。

SUTブレーキ2は逆転時にハンドルがバシッと安定するため、逆転を利用したレバーフォール釣法をストレス無くこなせると思います。

また、ローターの軽量化等によって低負荷でもスムーズに逆転するようになったので、軽いスッテでも難なく落とし込めるはず。

磯がオフシーズンとなる高水温期はイカメタルに転用できるため、筆者のような色々な釣りを楽しむアングラーにとっては「ハイコスパなリールになった」と言えるかもしれません。

旧モデル&下位機種との比較

21テクニウムと15テクニウムと17ハイパーフォース

最後に、旧モデルの15BB-Xテクニウムと、下位機種に当たる17BB-Xハイパーフォースと比較してみました。

15BB-Xテクニウムとの比較

21テクニウムと15テクニウム

旧モデルに当たるのが15BB-X テクニウム。

新型マグナムライトローターとSUTブレーキ2の採用により、旧モデルから逆転性能が明らかに向上していて、竿の立て直しやすさは明らかな違いを感じます。

また、巻き感は旧モデルも十分に滑らかでしたが、現行テクニウムの方が明らかに軽くて滑らかです。

耐久性に関しては、旧モデルを6年間オーバーホールせずにトラブルなく使えているため、新モデルは少なくとも同等以上に使えると思います。(消耗は使用環境・釣行頻度によって変わるため目安程度にお考えください)

17BB-Xハイパーフォースとの比較

21テクニウムと17ハイパーフォース

下位機種に当たるのが17BB-Xハイパーフォース。

もっとも大きな違いを感じたのは回転性能で、テクニウムの方が圧倒的に巻きが軽く、静かで滑らか。

駆動系の設計が新しく、ベアリングの数も多いためか、各部のガタつきやノイズが少ないです。

また、回転性能はそのまま逆転性能にも直結しており、テクニウムの方が素早く糸を放出できます。

とは言え、ハイパーフォースにはXプロテクトも搭載していて、性能も準ハイエンドとしては申し分なく、コストパフォーマンスが優れているのは間違い無いでしょう。

他のレバーブレーキリールを使えない!

21BB-Xテクニウムの画像

まだ長い期間を使ったわけではありませんが、一度手にすると「もう他のリールは使えない」というくらいに完成度が高いリールでした。

とくにSUTブレーキ2と新型マグナムライトローターによるスムーズな逆転性能は、唯一無二。

妥協のないタックルで磯に挑みたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

画像提供:tsuki

シマノ BB-X テクニウム C3000DXG S L

自重:250g
ギア比:6.6
ドラグ力:10kg
ナイロン糸巻量:3号-150m
巻き取り長さ:98cm
ベアリング数:16/1

シマノ BB-X テクニウム C3000DXXG S R

自重:250g
ギア比:7.2
最大ドラグ力:10kg
巻き取り長さ:107cm
ナイロン糸巻量:3号-150m
ベアリング数:16/1

シマノ BB-X テクニウム 2500DXXG S L

自重:255g
ギア比:7.2
最大ドラグ力:10kg
ナイロン糸巻き量:2.5号-150m
巻き取り長さ:107cm
ベアリング数:16/1

シマノ BB-X テクニウム 2500DXG S R

自重:255g
ギア比:7.2
最大ドラグ力:10kg
ナイロン糸巻量:2.5号-150m
巻き取り長さ:107cm
ベアリング数:16/1

シマノ BB-X テクニウム C4000D TYPE-G S R

自重:255g
ギア比:4.6
最大ドラグ力:10kg
巻き取り長さ:69cm
ナイロン糸巻き量:4号-150m
ベアリング数:16/1

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