タチウオジギングに適したリールとは?

初心者でも始めやすい手軽さと上級者でも楽しめるゲーム性があり、東京湾や大阪湾を中心に大人気のタチウオジギング。
同じジギングとはいえ、青物とはタックルや釣り方も異なるため、リールもタチウオジギングに適したものを選ぶ必要があります。
本記事では、元釣具屋の筆者がタチウオジギングのリール選び、おすすめの機種について解説します。
タチウオジギング用リールの選び方

青物ジギングではスピニングリールを使うことも多いですが、タチウオジギングは基本的にベイトリール一択。
船を立てたバーチカルな状態で釣りをする上に、タチウオ特有のフォールバイトを捉えやすいのでベイトリールが圧倒的に有利です。
トラブル防止の観点からスピニングリールが禁止されている船も多いので注意しましょう。
ここでは、タチウオジギングに必要なスペックや選び方の要点を解説します。
リールサイズ(糸巻き量)

1号のPEラインを200m以上巻けるサイズを選びましょう。
シマノ製ベイトリールなら150〜300番、ダイワ製ベイトリールなら100〜300番程度を目安にしてください。
それ以上の大型番手(レベルワインダーがないタイプなど)も使えはしますが、必要以上に大きいと操作性が悪くなります。
青物ジギングほどパワーはいらないので、軽量かつコンパクトなジギングリールが好まれます。
カウンターの有無

タチウオはヒットレンジを集中的に狙うことが重要なので、近年はデジタルカウンター付きのリールが好まれます。
ヒットした水深を素早く数値で把握できるため、再現性が高まり、効率の良い釣りが可能です。
水深以外にも、巻き速度やフォール速度などが表示される多機能な機種も多く、いろいろな情報を得られます。
カウンターが付いていないリールは、PEラインのマーキングを見て水深を把握しましょう。
巻き上げスピード(ギア比)

ハイギアもローギア(パワーギア)もどちらも使えるため、好みで選びましょう
。
ハンドル1回転当たりの巻き取り量が多いハイギアは、手返しが早いので効率の良い釣りができ、タチウオ特有の食い上げバイトの際にもアワセが効きやすいことがメリット。
巻き取り量が少ないローギアは、スローな誘いに適し、トルクが大きいので負荷が掛かっていても力強く巻き上げられることが特徴です。
汎用性の高いハイギアの方が人気で、ローギアはスローな展開が多くなる冬季に有効だと言われます。
タチウオジギングにおすすめのリール13選

タチウオジギングにおすすめのベイトリールを集めました。
ぜひリール選びの参考にしてください。
アブガルシア Fune DLC H
自重(g) | 233 |
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ギア比 | 7 |
最大ドラグ力(kg) | 5 |
巻き取り長さ(cm) | 73 |
PE糸巻量(号-m) | 1.5-200 |
見やすいバックライト付きカウンターを搭載した、リーズナブルなリールです。
ドラグにはカーボンワッシャーが採用されており、ドラグ性能が優れているので0.8号前後のPEラインも安心して使えます。
低価格ながらユーザー自身で電池交換が行え、液晶の文字が大きくて見やすいのもポイントです。
シマノ バルケッタ BB 300HG
自重(g) | 250 |
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ギア比 | 7 |
最大ドラグ力(kg) | 5.5 |
巻き取り長さ(cm) | 73 |
PE糸巻量(号-m) | 2-300 |
信頼性の高さが人気の、シマノ製カウンターリールのエントリーモデルです。
回転性能が高いスーパーフリースプールを搭載しており、メタルジグを素早くフォールさせることが可能。
60mmのロングシングルハンドルと、大型の丸型ノブが備えているので深場の釣りも快適にできます。
ダイワ ライトゲーム RX IC 150-DH
自重(g) | 235 |
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ギア比 | 6.4 |
最大ドラグ力(kg) | 5 |
巻き取り長さ(cm) | 72 |
PE糸巻量(号-m) | 2-200 |
剛性の高いアルミフレームを採用した、ダイワ製カウンターリールです。
アルミフレームは樹脂よりもたわみが少なく、大きな負荷が掛かってもパワフルに巻き上げられます。
巻き上げやフォール時のスピード表示、水深10mごとにアラーム音が鳴るデプスアラームなど、ICの機能面も充実。
ドラグ引き出しクリックが搭載されており、ドラグの動作を音で確認できます。
シマノ グラップラー 300HG
自重(g) | 325 |
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ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力(kg) | 7 |
巻き取り長さ(cm) | 84 |
PE糸巻量(号-m) | 2-380 |
近海の青物ジギングにも使えるほど高い剛性を備えた、アルミ製ボディのロープロ型ジギングリールです。
超精密なマイクロモジュールギアが搭載されており、アルミ製ボディとの相乗効果によって滑らかで強い巻き上げを実現。
独自の遠心ブレーキシステムであるSVSも搭載。
キャスト性能にも優れているので、あらゆるシチュエーションに対応できます。
ダイワ ライトゲーム IC 200
自重(g) | 240 |
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ギア比 | 6.3 |
最大ドラグ力(kg) | 6 |
巻き取り長さ(cm) | 6 |
PE糸巻量(号-m) | 2-320 |
新しい設計思想であるハイパードライブデザインに基づいて設計されたカウンターリールです。
ギアの噛み合い率をアップさせたハイパードライブデジギアが搭載され、従来よりも耐久力が向上。
高剛性なアルミフレームとの相乗効果により、優れた巻き上げ力を発揮します。
トラブルの少ないクラッチシステムにより、長期間安心して使用できます。
シマノ グラップラー 150HG
自重(g) | 205 |
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ギア比 | 7.8 |
最大ドラグ力(kg) | 4 |
巻き取り長さ(cm) | 78 |
PE糸巻量(号-m) | 1.5-200 |
シマノ独自のフォールレバーが搭載された小型軽量なベイトリールです。
フォールレバーによってジグのフォールスピードをコントロールできるため、多彩なフォールアクションで攻められます。
レベルワインド連動機能も搭載され、スムーズな仕掛けの落下と滑らかなドラグ性能を発揮。防水機構は最新のX-プロテクトです。
シマノ グラップラー CT 150XG
自重(g) | 255 |
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ギア比 | 8.1 |
最大ドラグ力(kg) | 5 |
巻き取り長さ(cm) | 81 |
PE糸巻量(号-m) | 1.5-200 |
フォールレバーが搭載された小型軽量なカウンターリールです。
実売価格は2万円代前半にも関わらず、フォールレバーとカウンターが付いているコスパの高さが魅力。
カウンターには巻き上げスピードとフォールスピードも表示され、ヒットパターンを正確に再現できます。
ダイワ ティエラ A IC 150H-DH
自重(g) | 230 |
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ギア比 | 7.1 |
最大ドラグ力(kg) | 5 |
巻き取り長さ(cm) | 80 |
PE糸巻量(号-m) | 2-200 |
ライトゲームICの上位機種にあたる、ライトジギング用カウンターリールです。
ピニオンギアを2つのボールベアリングで支持するハイパーダブルサポートが採用されている点が、ライトゲームICとの異なる点。
より力強く、スムーズな巻き感に仕上がっています。
130mmの非常に長いダブルハンドルが装備されているのも魅力です。
シマノ グラップラー プレミアム 150XG
自重(g) | 240 |
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ギア比 | 8.1 |
最大ドラグ力(kg) | 5 |
巻き取り長さ(cm) | 81 |
PE糸巻量(号-m) | 1.5-200 |
グラップラーCTの上位機種に当たる、ハイスペックなライトジギング用カウンターリールです。
巻き重りしない新構造のフォールレバーが採用され、より使いやすくなっています。
マイクロモジュールギアの搭載も、グラップラーCTとは異なる点で、巻き心地もより滑らか。
新機能の巻き上げ距離アラームは、一定のレンジを探るのに便利です。
ダイワ ティエラ LJ IC 200H
自重(g) | 370 |
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ギア比 | 7.3 |
最大ドラグ力(kg) | 10 |
巻き取り長さ(cm) | 91 |
PE糸巻量(号-m) | 2-300 |
ドラグ性能と巻き上げ性能を追求したライトジギング用カウンターリールです。
電子ドラグサウンド機能が搭載され、従来のクリック音のような物理的抵抗を軽減。
レベルワインドとスプールのシンクロ機構を備え、ラインの放出性とドラグ性能を高めています。
大きめのフルメタルボディや85mmのロングハンドルにより、巻き上げも非常にパワフルで、青物との兼用にもおすすめです。
シマノ オシアコンクエスト 300XG
自重(g) | 355 |
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ギア比 | 7.5 |
最大ドラグ力(kg) | 7 |
巻き取り長さ(cm) | 101 |
PE糸巻量(号-m) | 1.5-500 |
剛性に優れる丸型金属ボディを採用した、大人気オフショアジギングリールです。
回転抵抗を大幅に軽減するインフィニティドライブが導入され、高負荷でも楽に巻き上げができます。
ピニオンギアに特殊表面処理を施した高耐久クラッチや高耐食内部パーツにより、耐久性も抜群。
XGモデルはクラス最速の巻き上げスピードを誇り、タチウオの喰い上げを素早くアワせられます。
ダイワ ソルティガ IC 100
自重(g) | 310 |
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ギア比 | 6.3 |
最大ドラグ力(kg) | 7 |
巻き取り長さ(cm) | 70 |
PE糸巻量(号-m) | 2-200 |
デビュー以来非常に高い人気を誇る、丸型金属製カウンターリールです。
ハイパードライブデザインの採用と剛性の高い丸型アルミボディによって、巻き上げパワーが強く、従来のカウンターリールとは一線を画す存在。
10mごとにアラームで水深を知らせるデプスアラームを搭載しており、カウンターやラインを見ずともレンジを把握できます。
海水の侵入を防止するマグシールドボールベアリングも採用されており、トラブルも少ないリールです。
シマノ オシアコンクエストCT 300HG
自重(g) | 390 |
---|---|
ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力(kg) | 7 |
巻き取り長さ(cm) | 84 |
PE糸巻量(号-m) | 2-380 |
カウンターを搭載したオシアコンクエストです。
オリジナル譲りのパワフルさと耐久性に、カウンターの利便性が加わった最強の1台。
300HGは糸巻き量が多くてボディ&ギアも大きいので、近海の青物ジギングとの兼用にもおすすめです。
旧モデルからボディのコンパクト化やカウンターの視認性などが改良されており、より使いやすくなっています。
適切なリールでタチウオジギングを楽しもう!

タチウオジギングはヒットレンジを掴むことが重要なので、リール選びに迷ったら、まずはカウンターリールがおすすめ!
タイラバやエサ釣りで、カウンターリールやベイトリールを使っている方はそれらを流用するのもOK。
タチウオジギングに適したスペックのリールで釣りを楽しんでくださいね!
撮影:TSURI HACK編集部