トラウトに有効なループアイフック
渓流でヤマメやアマゴ、イワナを狙うルアーフィッシングでは、フックセッティングにこだわっている人が多いはずです。
フックセッティングを大別すると、トリプルフックとシングルフック、そしてループアイフックの3パターンが存在します。
スイミングフックと呼ばれることもあるループアイフックは、フッキング率の向上やバラシ軽減などのメリットがあり、すべてのルアーをループアイにしている上級者も少なくありません。
市販品は高い
ループアイフックはとってもメリットが多いのですが、唯一の欠点は高額なこと。
シングルフックが1本当たり30〜40円なのに対し、ループアイフックは1本で100円を超えるものも珍しくありません。
手持ちのミノーをすべてループアイフックに交換すると、かなりの出費になってしまいます……。
自作ループアイフックのメリット
経済的
市販品は高価ですが、自作するとかなりコストを抑えられます。
材料にもよりますが、今回ご紹介するものなら1本当たりたったの29円で作れるんです!
市販品の1/3の価格で作れてしまうので、かなりお得だと思います。
ルアーにピッタリのサイズを作れる
お気に入りのルアーに合わせて、ぴったりのフックを作れるのもメリットのひとつ。
前後のフックがギリギリ干渉しない長さに作ったりと、意のままのフックセッティングが可能です。
市販品では難しい微調整が効くのも自作ならでは。
作っていて楽しい
ループアイフックに限らず、自作のいいところは“作ること自体も楽しい”ところ。
作りたい形を想像して、それに合わせた材料を選んで、実際に作ってみる。
もの作りが好きな方であれば、きっとこの楽しみがわかると思います!。
1匹の価値が上がる
これもループアイフックだけではありませんが、自作のアイテムで魚を釣ると釣った喜びが倍増します!
たとえ小さな魚であったとしても、自作のループアイフックで初めて釣った魚なら、一生忘れられない魚になるかもしれません。
性能や機能以外にも、釣りそのものを楽しくしてくれるのが自作のいいところですね。
ループアイフックの作り方
必要な物
最低限必要なのは、バイス・ボビンホルダー・瞬間接着剤・セキ糸・フック・アシストラインです。
ボビンホルダーはなくても作れますが、あると作業性がまったく違うので準備することをおすすめします。
瞬間接着剤はゼリー状ではなく、サラサラの液体タイプを用意してください。
ぼくが使っているアシストラインは、YGKのシーブレイド8号のブルーです。
硬さがちょうどよくてかなり気に入っています。
メインにしているフックは、カルティバのジガーライトマダイ 向う合わせ。
軸が短めなのでループアイフックにした時に長くなりすぎにくく、適度な太さと重さがあるのでミノーのバランスを崩しにくいと感じています。
一袋にたくさん入っているのも嬉しいところです。
手順1:フックに下巻き
用意したフックをバイスにセットしてしっかりと固定します。
バイスにセットしたら、まずはセキ糸をフックに巻いて下巻き。
下巻きは、糸が重ならないように注意しながら美しく巻きましょう。
フックサイズにもよりますが、5cmクラスのミノーに使うなら3mmほどで十分です。
手順2:アシストラインを添わせて巻く
下巻きを終えたらアシストラインを沿わせ、セキ糸で巻いて固定していきます。
ぼくの場合は、初めに下からアシストラインを添わせてセキ糸を一周。
次にアシストラインの上側に添わせてセキ糸をさらに一周。
セキ糸を合計2回巻いてアシストラインの仮止めを行い、ループの状態を作ります。
仮止めができたら、そのままフックの耳部分まで隙間なく巻き止めていきます。
半分くらい巻いたところで、ループを理想の大きさに整えておくようにしましょう。
巻く時にアシストラインがズレたり捻れたりするので、その都度直しながら巻き進めてください。
手順3:ハーフヒッチで仮止め
フックの耳部分まで巻き終えたら、セキ糸をハーフヒッチで仮止めしましょう。
ハーフヒッチは3回ほどすれば十分に固定できます。
手順4:瞬間接着剤で塗り固める
セキ糸とアシストラインの端糸をギリギリのところでカットしたら最終工程です。
巻いたセキ糸に瞬間接着剤を塗って固定します。
瞬間接着剤を出しすぎて、アシストラインのループ部分をカチカチにさせないように注意しましょう。
完成!
瞬間接着剤が硬化したらループアイフックの完成です!
いかがでしたか? 思っていたよりも簡単じゃないでしょうか?
慣れると1個当たり1〜2分ほどでできちゃいますよ。
ループアイフックにチャレンジしてみよう!
ループアイフックは意外と簡単に作れ、実釣でもメリットもかなり大きいです。
作ること自体も楽しく、自作フックで釣った魚は特別な1匹になるはずです!
ぜひループアイフック作りにチャレンジしてみてくださいね。