磯釣りの装備とは?
グレ釣りなどの磯場での釣りは楽しい反面、堤防とは異なった危険性が潜んでいます。
磯での釣りを楽しむには、安全性や快適さを考慮した万全な装備で釣行するのが大切です。
本記事では、元釣具屋の筆者が磯釣りに必要な装備を紹介します。
ウェア関連
フローティングベスト
浮力を備えていて、万一の落水時に身を守ってくれる必需品です。
自動膨張式のライフジャケットもありますが、磯に当たって破れるリスクがあるため、固定式(浮力体式)フローティングベストを着用しましょう。
また、ポケットがたくさん付いているので、収納力が高いのもフローティングベストの特徴です。
磯靴
磯の上は滑りやすいため、ソールがラバーピンフェルトやピンフェルトの磯靴を履きましょう。
シューズタイプは動きやすく、ブーツタイプは浸水しにくいのが特徴です。
ウェア
防水性の高いレインウェア、冬季なら防水性の防寒ウェアを着用しましょう。
磯は波を被ることもあり、渡船している場合は天候が変わってもすぐに帰れません。
釣具メーカーのレインウェアは動きやすく設計されているものが多く、磯での機動力も十分です。
グローブ
磯の上で手をつくと岩や貝などで怪我をする恐れがあるため、グローブも着用しましょう。
細かい操作ができるように、3本指カットか5本指カットのものがおすすめです。
冬季は保温性の高いグローブを着用しておくと快適に釣りができます。
ヒップガード
ヒップガードを着用しておくと、磯場で座ってもレインウェアが破けにくいです。
必需品ではありませんが、衣類の汚れも防止でき、座布団効果もあるので用意しておくことをおすすめします。
偏光サングラス
海面の反射を抑えてくれる偏光サングラスは必需品です。
地形変化の把握や魚影の確認、ウキの視認性の向上など、どれも釣果に直結する要素。
目の怪我を防止する観点からも着用を強くおすすめします。
収納関連
ロッドケース
ロッドや玉網、ピトンなどを持ち運び、破損から防いでくれるアイテムです。
中身をしっかり保護してくれるハードタイプが磯には適します。
磯バッグ
釣具や弁当などを収納、持ち運ぶためのバッグです。
簡易な保冷機能が付いており、冬季なら一時的に魚を保管しておけます。
ハードな使用に耐えられるよう、耐久性の高いものがおすすめです。
キーパーバッカン
釣れた魚を活かしておくためのアイテムです。
釣るたびに魚を締める必要がないため、手返し良く釣りができます。
渡船時に荷物をコンパクトにまとめられるよう、バッカンが入るサイズのキーパーバッカンを選びましょう。
エアーポンプ
キーパーバッカンはエアーポンプをセットして使います。
壊れにくい防水性の高いものを選び、予備の電池も用意しておきましょう。
エサ関連
バッカン
1日釣りをするためには、36〜40cmサイズのバッカンが必要です。
型崩れしにくく、マキエを固めて遠投しやすいハードタイプを選びましょう。
エサ箱
パッケージのまま刺しエサを使うと、風で吹き飛ばされるのでエサ箱を使います。
刺しエサの乾燥を防ぐフタ、バッカンの縁やエサ掛けに掛けるフックが付いたものが便利です。
撒き餌杓
コマセを撒くためのアイテムです。
グレなら小さめのカップ、チヌなら大きめのカップを選びましょう。
シャフトが長いと遠投性能は高くなりますが、コントロールするのが難しくなります。
杓立て
バッカンに取り付け、杓を立てておくためのアイテムです。
杓立てには水を張っておくことで、マキエの杓離れがよくなります。
水汲みバケツ
手洗い、マキエの水分量調整、キーパーバッカンへの水汲み、磯の掃除など、磯釣りではバケツをよく使います。
水を汲む際に、磯に引っかかることも多いので、頑丈なものを選びましょう。
海中で反転しやすいオモリ付きのバケツがおすすめです。
マゼラー
マキエを混ぜるための必須アイテムです。
スコップタイプのものも売られているので、使いやすそうなものを選んでください。
ピトン周り
ピトン
磯に打ち込み、竿受けやエサ掛けなどを取り付けるための金属の棒です。
長さは、汎用性が高い90cm程度がおすすめ。
竿受け
ピトンに取り付けることで、仕掛け作りやエサ付けの際に竿を掛けておけます。
便利なのはもちろん、竿が傷付くのを防げる点も魅力です。
ハーケン
ピトンを固定するための短い棒です。
ピトンを打ち込んだ後、隙間にハーケンを打ち込むことでグラつきを抑え、ピトンをがっちり固定できます。
ピトンを抜く際は、横からハンマーで叩けば外れます。
ハンマー
ピトンやハーケンを打ち込むにはハンマーを使いましょう。
ホームセンターなどで売っているものでも十分です。
万全な装備で磯釣りを楽しもう!
磯は堤防とは異なったハードな環境なので、その分必要な装備も多くなります。
それゆえにお金が掛かり、準備が面倒で、荷物もかさばりますが、安全のためには仕方がないことです。
すべてを高級品で揃える必要はありませんが、最低限のものはしっかり揃え、快適な磯釣りを楽しんでくださいね。