地磯はお魚パラダイス!?
近年釣り場のハイプレッシャー化も進み、「思うような釣果がでない……」と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
そんなあなたにおすすめな“夢のフィールド”が、今回ご紹介する地磯というポイント。地磯の魅力や釣行に必要な装備についてご紹介します!
地磯ってこんなところ!
磯釣りと聞けば、陸からの入釣は厳しいと思われる方も多いことでしょう。
磯は、船を使わないと上陸が出来ない“沖磯”と、地続きで車や徒歩でアクセス可能な“地磯”の2種類に分けられます。
とはいえ、地磯に限っても種類は多いものです。堤防の真横にある場所や、山を越えないとたどり着くことが出来ない場所、断崖絶壁を突破しないといけないスポットなども存在します。
地磯釣行3つの魅力
時間をかけて険しい道を乗り越えてでも、地磯で釣りがしたい。そんなアングラーの衝動を駆り立てる、地磯の魅力を紐解いていきましょう。
良型のロマン
大物を釣り上げることが釣り人にとっての夢であり、釣りの醍醐味ではないでしょうか。
地磯は潮通しがよく、酸素と栄養量が豊富なので、堤防に比べて良型に出会いやすいことが特徴。信じて投げ続けるに値する、“ロマンに溢れたフィールド”なのです。
スレていない魚に出会いやすい
アクセスが容易で釣りがしやすい人気の堤防は、週末になると多くの釣り人で賑わいます。そんな場所では、エサやルアーを見破る一筋縄では釣れないスレた個体も多くいます。
一方、地磯は比較的釣り人が少なく、入釣しにくいポイントであるがゆえに、スレていない個体が多いといえるでしょう。
雄大なロケーション
自然の雄大さを感じられる、ロケーションそのものも磯の魅力でしよう。人工物がない地磯では、現実世界を忘れるかのような美しい光景に出会い楽しむことが出来ます。
決して釣れなかったとしても、その目に焼き付く絶景はプライスレスです。
地磯で狙ってみたいお魚5選
たくさんのメリットが存在し、釣り人の心を躍らせる地磯。もちろんターゲットも多様なので色んな魚種を狙う事が出来ます。
その中でも、地磯ならではの魅力あふれるターゲットを厳選してみました。
メジナ
メジナ(グレ)といえばフカセ釣り。潮流や水温変化に敏感で、刻々と変化する海中の状況に対応しながら喰わせる、ゲーム性の高さが人気の秘密です。
食味についても、脂の乗りがよく弾力のある白身は、刺身から塩焼き、煮つけと何にでもマッチします。
青物
潮通しの良い地磯では、ブリやヒラマサなどの大型青物も接岸します。回遊魚なので、接岸する時間帯や条件を抑えておく必要がありますが、魚影の濃さは堤防の比ではありません。
専用タックルやクーラーなど、重めの装備が必要ですが、苦労してでも釣り上げたい価値のあるターゲットです。
ロックフィッシュ
カサゴ・メバル・アイナメ・ハタなど、岩場を好むロックフィッシュにとって、地磯は居つきやすい最高の環境といえるでしょう。
地形変化が激しい地磯では、堤防から釣るのが難しいランカーサイズに出会える可能性が高まります。
ヒラスズキ
荒磯の王者と呼ばれるヒラスズキは、波がぶつかり合って発生するサラシの中に身を潜め、捕食を行っています。
その強烈な引きはアングラーを虜にし、ヒラスズキを専門に全国各地を駆け巡るアングラーがいるほどです。
堤防でよく見かけるマルスズキと比べて食味が良く、市場価格は2倍以上の高値で取引されています。
アオリイカ
エギングの人気ターゲットであるアオリイカも、ベイトが豊富で身を隠す場所が多い磯場が大好きな魚種。
堤防よりも大型が釣れることが特徴で、藻があるポイントは大チャンスです。
身を守るための装備
大きなメリットがたくさんありますが、アクセスの悪さや足場の不安定さなどデメリットが存在するもの事実。
安全に楽しく釣りを楽しむための、必要不可欠なアイテムをご紹介します。
ライフジャケット(ゲームベスト)
釣りをするときは絶対に着用したいライフジャケット。万が一の落水時に命を守ってくれます。
地磯では入釣のために長時間歩く場合もあります。荷物をなるべく最小限にするためにも、ポケットがたくさんあるものがおすすめですよ!
グローブ
ロッド操作をサポートするアイテムですが、手の保護にも効果を発揮してくれます。
地磯では岩場を手でつかむことも多いため、必ず着用しておきましょう。
スパイクシューズ
スパイクシューズは滑りやすい磯場で必須の装備。フェルトピンタイプのソールで、足首まで保護されるハイカットのものが理想的です。
帽子・サングラス
日焼けや熱中症予防、頭・目の保護のためにも着用をおすすめします。
偏光サングラスは、魚の回遊やベイトフィッシュの動向、ラインの角度を判断しやすくさせる便利アイテムです。
必ず確認したい注意事項
釣果が出やすい分、様々な危険が伴う地磯フィッシング。エントリー前に必ず確認しておきたい注意事項を頭に入れておきましょう。
危険生物
海には毒がある生物や触れると痛い思いをする危険生物がたくさんいます。しかしながら山に隣接する地磯では、陸の危険生物“スズメバチ”にも注意する必要があります。
釣り人がエサとして使うオキアミなどの動物性たんぱく質を求めて、地磯にやってくることがありますので、発見したとしても刺激を加えないようにしましょう。
高波
地磯は波の影響を受けやすく、高波にさらわれる危険性があります。予防線として“地面が波で濡れている場所に近づかない”“海に背を向けない”を念頭において下さい。
潮の満ち引きでも波は変化しますので、状況変化を常に観察しておきましょう。
風速
基本的に風を遮るものがない磯場では、風の影響を全面に受けてしまいます。強風時は高波も危惧されますので、釣行前に風速をチェックしておきましょう。
風が強い時は風裏を探すことが大切ですが、無理せず撤退する勇気も必要です。
入釣ルート
場所によっては森の中や足場の悪い場所を通るなど、アクセスが困難な場所も多く存在します。
転倒や落下などの事故を防止するため、事前にポイントまでの入釣ルートは必ず抑えておいてください。特に暗い時間帯に入釣する場合は、明るいうちに下見を済ませておきましょう。
駐車場所
地磯へアクセスする際の違法駐車が問題視され、釣り禁止になったポイントも数多く存在します。
駐車禁止場所への駐車は近隣住民への迷惑、また事故の元にも繋がりますのでルールを守りましょう。
魅力満点の地磯に出陣しよう
釣り欲を激しく刺激する魅力がたっぷり詰まった地磯は、お魚にとっても釣り人にとっても間違いなくパラダイスです。
しかしながらご紹介した通り、危険が伴うのも事実。地磯にエントリーする際は万全の準備を行い、マナーを厳守した安全第一の釣行を心掛けましょう。
是非、魅力満点の地磯で自己記録を超える大物をゲットして下さい。