真冬の堤防で魚を釣るには?
冬でも釣れる魚を狙う

冬の堤防釣りでボウズを免れるコツは……
ズバリ! 「その堤防で冬でも釣れる魚が何か」を把握することです。
カサゴやメバルは冬でも釣れる魚の代表格ですが、地域によってはアジやイワシ、サッパ、コノシロといった魚が釣れることも。
他にも、港湾部ではハゼやアナゴが釣れたり、北海道ではチカやコマイ釣りが人気だったりと、意外と釣れる魚がいるものです。
手堅い釣り方を実践する

対象魚が決まったら、低活性時でも釣れる仕掛けや餌を選んで用意しましょう。
例えば、サビキ仕掛けひとつとっても、低活性に適した商品があります。
今回の記事では、そんな手堅く釣れる仕掛けや餌をご紹介します。
真冬は夜の方がよく釣れる

じつは、冬は日中よりも夜の方が釣果が上向きます。
ロックフィッシュもサビキ釣りもハゼ釣りも、一部の魚を除いては夜の方がよく釣れます。
夜釣りに抵抗の無い方は、ぜひ夜に釣りへと出掛けてみてください。
真冬のサビキ釣りはトリックサビキが手堅い
トリックサビキの使い方

真冬に効果的なサビキ釣り仕掛けといえば、「トリックサビキ」です!
トリックサビキは1つ1つの針にコマセを付けるため、定活性な冬のアジも喰わせられます。
針から餌が取れやすいので、投入は優しく、誘いもゆっくりと。
真冬の夜釣りでは置き竿も効果的です。
マルフジ 改良トリック7 朱塗り
全長 | 1.3m |
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針数 | 7本 |
スピード餌付け器が必須です

トリックサビキには、スピード餌付け器が欠かせません。
コマセをスピード餌付け器に乗せ、仕掛けを餌付け器に通すと、あっという間に針全部に餌が付きます。
第一精工 スピードバケツ 小
容量 | 5.5L |
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サイズ | 78x235mm 高さ246mm |
アミエビは粒が大きいものを選ぼう

トリックサビキに使用するコマセは、普通のサビキ釣りと同じく、冷凍のアミエビが最適です。
注意していただきたいのは、近年人気の常温アミエビ。
常温アミエビはペースト状になっているものも多く、そういったものは針に付かないので注意しましょう。
また、真冬は冷凍アミエビが全然溶けないので、事前に溶かしておくことをお忘れなく。
過去数年分の釣果情報を遡り、冬でもサビキ釣りで釣果が出ている釣り場を探してみましょう。
▼トリックサビキを特集した記事です
ブラクリ&胴突き仕掛けで穴や堤防際を攻略
ブラクリ仕掛け

冬でも高確率で釣れてくれるカサゴは、ボウズの危機を救ってくれるありがたい魚です。
カサゴ釣りは、オモリと針が一体化した「ブラクリ仕掛け」で、堤防の基礎やテトラポッドの隙間を狙っていくのが一般的。
釣り方のコツは、水深や風、ウネリに合わせてブラクリの重さを変えることです。着底が明確に分かり、ウネリや風で流されない重さを選びましょう。
胴突き仕掛け

ブラクリは針とオモリが一体化しており、カサゴやソイなどの底ベッタリな魚に特化した仕掛けと言えます。
ほんの少し海底から離れた魚を狙う時に活躍するのが「胴突き仕掛け」。ブラクリと合わせて持っておくことで釣れる魚の種類が広がります。
メバルを狙う場合は幹糸が長いメバル針やチンタ針の仕掛け、カワハギやベラを狙う場合はキツネ針かハゲ針の仕掛けが最適です。
オーナー 堤防五目 完全セット
入数 | 2セット |
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オモリ | 5号 |
一カ所で粘らずにランガンしよう

ブラクリ仕掛けや胴突き仕掛けで堤防際の魚を狙っていく場合は、一カ所の釣り座で粘らずに、移動しながら釣り場全体を探ってみましょう。
カサゴやソイが釣れたら、その釣れた場所をしっかり覚えておくことで、次回から効率良く釣り場を回れますよ。
▼ブラクリ&胴突き仕掛けを特集した記事です
身餌やガルプを活用する
ニオイの強い餌が有効

対象魚と釣り方に合わせた餌選びが大前提ですが、サバやサンマの切り身、イカの短冊などのニオイが強い身餌もオススメです。
アオイソメやオキアミだけでなく、これらの身餌も持っておくと思わぬ大物と巡り合えるかもしれません。
身餌はブッコミ釣りとの相性も抜群

身餌が効果的な対象魚として、カサゴやソイ類、アイナメ、アナゴ、カジカなどが挙げられます。
ニオイでの集魚効果が期待できるので、ブッコミ釣りでジックリ待つ場合などには最適です。
ワームならガルプがオススメ

ソフトベイトを使ったルアー釣りを楽しむ場合は、ガルプシリーズがオススメです。
液漏れしたり、乾燥したりと何かと使い辛い所もありますが、釣果面では抜群の強さがあります。
手堅く釣果を上げたい方は、ぜひガルプ素材のワームを使ってみてください。
バークレイ ガルプ パルスワーム 3.2in
サイズ | 3.2インチ |
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入数 | 8本 |
真冬の堤防釣りの注意点
防寒対策は万全にしよう

真冬でも釣り場の状況と釣り方がマッチすると、想像以上に魚が釣れてくれることがあります。
そんな真冬の堤防釣りですが、最大の敵は寒さ。防寒を疎かにしては楽しさが半減してしまいます。
とくに夜釣りは一段と寒く、風邪を引いてしまうので防寒対策を万全に釣行しましょう。
ライフジャケットと携帯電話を必ず身に着けよう

当たり前なことかもしれませんが、ライフジャケットを必ず着用し、防水携帯を身に着けておきましょう。
真冬の海に落水すると、あっという間に体温を奪われ、動けなくなってしまいます。
ライフジャケットを着用するのはもちろん、助けを呼べるように携帯電話を防水ケースに入れるなどして身に着けておきましょう。
落水者が意識不明に至るまでは、水温10~15℃で1~2時間、5~10℃では30~60分と言われています。
準備と下調べが大切

最後は少し冬釣りの厳しさをお伝えする形になってしまいましたが、装備や下調べをしっかりすることで、真冬でも魚釣りを楽しめます。
まずは、お近くの釣り場で真冬にどんな魚が釣れているかリサーチしてみてはいかがでしょうか?
撮影:山根央之