秋冬の着こなしで抑えておきたいポイントとは

朝晩が冷え込む秋に突入し、これからは冬に向かって気温は下がる一方。そうなってくると頼らざるを得なくなるのが防寒ウェアではないでしょうか。
あらゆる釣りが最盛期と呼ばれるこのシーズンに、集中力を保つのに重要な役割を果たすアイテムです。

秋冬シーズンの防寒といえば、一般的にアウターに力を入れがちかと思いますが、アウターだけでは本来の能力は発揮できません。
身に着けるウェアには様々な役割があり、それぞれの役割を持ったウェアを正しく選択する必要があります。
とくにベースとして重要なのは“透湿・保温・防風”で、これらの機能を持ったウェアをしっかり着こなすことが秋冬シーズンを快適に過ごすための重要ポイントです。
おかもち
厳寒期LOVEな筆者が、秋冬釣行で愛用しているマストアイテム達をご紹介します!
【筆者流】秋冬の防寒ウェア5選
①ファイントラック ドライレイヤーウォーム

まず1点目に紹介したいのは下着。
筆者が愛用するファイントラックのドライレイヤーウォームは、体をドライに保つ重要な役割を果たし、秋冬ウェアのベースとなる大切なウェアです。

汗をかいたまま着替えもせず、釣りを続けていたら寒くなってきた……なんていう経験をされた方も多いのではないでしょうか。
一般的に『汗冷え』と呼ばれる現象ですが、これは体に接する水分が体温を奪っていくために起こります。
つまり、体から水分を離すことが防寒において基本かつ非常に重要なことで、それを実現するのに一番重要なアイテムが下着なんです。
おかもち
“冬=アウター”のイメージがある方には衝撃的な事実かもしれません。
ファイントラック ドライレイヤーウォーム
②アイスブレーカー 260 テック ロングスリーブ ハーフ ジップ

次に紹介するのは、下着の上に着用するアイテムで、アイスブレーカーの260 テック ロングスリーブ ハーフ ジップです。
アイスブレーカーは、メリノウールで有名なニュージーランドのアウトドアブランド。アイテム名の数字は生地の厚さを示しており、260は非常に厚手の部類に入ります。
近年メリノウールのウェアを販売するブランドは増加していますが、品質が良く厚手のメリノウールをラインナップしているブランドは限られており、その中でもおすすめのブランドです。

メリノウールとは、メリノ種という高品質で知られる羊の毛を使ったウールで、繊維の細かさからくる肌触りの良さと高い吸湿性・保温性が特徴。
下着で吸い出した汗をさらに吸収し体をよりドライな状態に保ちつつ、しっかり保温もしてくれるという非常に優れた素材です。
おかもち
また、防臭効果が高く、数日間連続で着ても臭くなりにくいのも釣り人的にはGOODなポイントですね。
アイスブレーカー 260 テック ロングスリーブ ハーフ ジップ
③モンベル スペリオダウン ラウンドネックジャケット

次に紹介するアイテムは、アウトドア好きの定番アイテムとしても名高いモンベルのスペリオダウン。
軽量で保温力が高く、肌寒い時の羽織り物としても良し、厳寒期のインナーとしても良しな優れものです。

保温性を高めるのに重要な要素、それは“空気”。
発熱した熱を逃がさず、外からの冷気をシャットダウンする壁の役割をしてくれます。
ダウンは、保温性の高い空気を効率的に纏うことのできる冬のマストアイテムといえるでしょう。

ちなみに、スペリオダウンは800FP(フィルパワー)と高品質ダウンを採用。
ダウンの品質は“FP”と呼ばれる単位で表現され、数値が大きいほどダウンの反発力が高く、反発力の高いダウンほど、より空気を含むので保温力も高いといえます。
おかもち
タウンユースであれば600FP、アウトドアのフィールドで使用するなら700FP以上あると良いでしょう。
④ファイントラック ドラウトクロージャケット

一般的にフリースの役割を果たす中間着には、ファイントラックのドラウトクロージャケットを愛用しています。

このアイテムの最大の特徴は、汗処理性能の向上による速乾性の高さ。
保温するだけでなく不快の原因となる汗を外に逃がしてくれるので、熱が籠りにくく快適な状態を維持してくれます。
保温能力の程度がちょうど良いため、1枚あるとどんな場面でも重宝します。
おかもち
使用頻度も高く、かなりお気に入りのウェアです。
ファイントラック ドラウトクロージャケット
⑤ファイントラック フロウラップ フーディ

最後に紹介するのは、ファイントラック フロウラップ フーディ。
一般的にウインドブレーカーと呼ばれるジャンルに入るウェアです。
文字通り外気をシャットダウンするアウターの役割を果たすウェアですが、透湿性も優れており厳寒期の中間着としても大活躍します。

他のウインドブレーカーには無いフロウラップ最大の特徴として注目したいのは、伸縮性の高さ。
メーカーHPには横220%・縦143%のストレッチ性能があると記載されており、とにかくしなやかで人間の動きを妨げない性能は、キャスト等の動きを伴う釣りとの相性は抜群です。
おかもち
フードが付いていないモデルもありますが、アウターとしても十分使用できるので、フード付きがおすすめです。
ファイントラック フロウラップ フーディ
寒さによって組み合わせを変える

筆者の秋シーズンのベースとなる組み合わせは、以下の通り。
- ①ドライレイヤーウォーム(下着)
- ②260 テック ロングスリーブ ハーフ ジップ(保温)
- ⑤フロウラップ フーディ(防風)
寒さが増してくると、これに加えて、スペリオダウン→ドラウトクローの順で重ね着します。
- ①ドライレイヤーウォーム(下着)
- ②260 テック ロングスリーブ ハーフ ジップ(保温)
- ③スペリオダウン
- ④ドラウトクロー
- ⑤フロウラップ フーディ(防風)
厳寒期にはこの組み合わせの外側に、さらにオールウェザーの防寒着を着込みます。
これらのウェアの組み合わせで秋~冬シーズン通じて長く使えるというわけです。
おかもち
それぞれの役割を考えることで、どう重ねるべきかが見えてきます。
“防寒=アウター”ではない!

今回は筆者の秋冬シーズンにマストなウェアを紹介しました。
防寒=アウターではありません。各ウェアには役割があり、それらをしっかり着こなすことが防寒において重要です。
重ね着する枚数に違いはありますが、ボトムスに関しても考え方は同じ。
今回の記事で、皆さんの防寒に対する知識が深まれば幸いです。
適切なウェアを着こなして楽しい秋冬シーズンをお過ごしください!