釣り糸は釣りの生命線!
釣り糸は魚と釣り人を繋ぐ大切なアイテムです。釣りが誕生して今日に到るまで、さまざまな種類の糸が開発されてきました。
その中でも現在主流となっている素材は、ナイロン、フロロカーボン、PE(ポリエチレン)の3種類。
それぞれ、直線強度や耐摩耗強度、劣化速度などの特性が異なるため、釣り方や対象魚に合わせて適切な糸を選ぶことが重要です。
本記事では、釣り糸の種類毎の特徴を解説し、厳選したおすすめアイテムを紹介します!
ナイロンライン
ナイロンラインは、サビキ釣りやウキ釣りなどのエサ釣りから、ブラックバスやトラウトなどのルアー釣りまで広く使われる、万能タイプの釣り糸です。
クセが少なくて扱いやすいため、釣り初心者の方はまずはナイロンラインからスタートするのがおすすめです。
ナイロンラインの特徴
- ・しなやかでトラブルがすくない。
- ・伸縮性が強くて衝撃吸収に優れる。
- ・結束強度が高い。
- ・真水に対する比重が約1.14あり、水中を漂う。
- ・吸水・紫外線による劣化が早い。
- ・安価。
オールステージ(サンライン)
サンライン オールステージ 100m
しなやかでクセがなく、誰にでも扱いやすいナイロンラインです。
紫外線劣化を抑えたUVカット製法により、ナイロンラインのデメリットが抑えられています。
リーズナブルな価格なので、エサ釣り・ルアー釣りを問わずに初心者の方におすすめです。
レグロン ワールドプレミアム(トアルソン)
トアルソン レグロン ワールドプレミアム
高級な原糸を使用した高品質なナイロンラインです。
直線性と滑りがよく、糸落ちが良いので特にウキ釣りとの相性は抜群。
600m巻きなのでコスパも良く、釣行頻度が高くて頻繁に糸を巻き変える方におすすめです。
アプロード ZO6(サンヨーナイロン)
サンヨーナイロン アプロード ZO6
カリスマ的な人気を誇るプロアングラー、村田基氏が監修したルアー用ナイロンラインです。
フロロカーボン並みの耐摩耗性を持ちつつ、しなやかさはナイロンラインのままなのでトラブルレス。
強度としなやかさのバランスを求める、クオリティー重視のルアーアングラーの方におすすめです。
フロロカーボンライン
フロロカーボンラインはハリス(ショックリーダー)に用いられることが多い糸ですが、バスフィッシングやトラウト、ロックフィッシュ、船でのフカセ釣りの道糸としてもよく使われます。
硬くて耐摩耗性に優れるため、障害物とのコンタクトが多い釣りにおすすめです。
フロロカーボンラインの特徴
- ・硬くて耐摩耗性に優れる。
- ・伸縮性が低く、感度に優れる。
- ・光の屈折率が低く、水中で目立ちにくい。
- ・真水に対する比重が約1.78あり、水中で沈む。
- ・ナイロンと比較すると吸水・紫外線による劣化が少ない。
- ・極端にハリが強いのでライントラブルが多い。
- ・結束強度が低い。
ベーシックFC(サンライン)
サンライン ベーシックFC
リーズナブルで強度も高いフロロカーボンラインです。
フロロカーボンの中でも硬めで耐摩耗性に優れているため、バスフィッシングなどの障害物周りを攻める釣りにおすすめ。
75mごとにマークシールが付いており、巻き替え時に便利かつ無駄なく巻くことができます。
R18 フロロリミテッド(シーガー)
クレハ シーガー R18フロロリミテッド
多くの釣り人から支持を得ているシーガーR18シリーズの中でも、最高クラスの強度としなやかさを持つハイエンドモデルです。
リールのスプールへの馴染みが良いのでフロロ特有のライントラブルが少なく、耐摩耗性も優れているので少々の傷でも切れません。
ロックフィッシュなどのソルトゲームからバスフィッシングまで広く使えるラインです。
トヨフロン スーパーLハード(東レ)
東レ トヨフロン スーパーLハード
長きにわたって多くの釣り人に使われているハリス(ショックリーダー)です。
ハリスの中でもかなり硬い部類で、耐摩耗性の高さが魅力。岩などに擦れて少々傷が入ってもなかなか切れません。
また、強さの割には低価格なことも大きな魅力。エサ釣り用のハリスとして売られていますが、ルアー釣りのショックリーダーとしても活躍します。
PEライン
PEラインはポリエチレン素材の原糸を撚り合わせて作られた糸で、海のルアーフィッシングや船釣り全般で広く使われています。
直線強度がナイロンの3倍程度あることが最大の魅力ですが、磨耗に弱くてトラブルがやや多いため、扱いには慣れが必要です。
PEラインの特徴
- ・直線強度がナイロンの約3倍あり、細いラインを使用できるので飛距離に優れる。
- ・フロロカーボン以上に伸縮性が低く、感度に優れる。
- ・真水に対する比重が約0.97あり、水に浮く。
- ・吸水・紫外線による劣化が少ない。
- ・耐摩耗性が低く、根ズレに著しく弱い。
- ・極端に柔らかいため、糸絡みなどのトラブルが多い。
- ・結束強度が低く、直結すると直線強度が約40~50%に低下するため、ショックリーダーを摩擦係ノットで結束する必要がある。
- ・高価。
ピットブル8+(シマノ)
シマノ ピットブル8+
リーズナブルかつ高品質な、岸釣り用の8本編みPEラインです。
特殊シリコンコーティングにより摩耗熱からラインを保護することで、PEライン特有の弱さを軽減。
繊維同士を均一かつ密に編み込み、低伸度化したことで一般的なPEラインより感度が向上しています。
ソルティメイト PEジガーULT 4本組(サンライン)
サンライン ソルティメイト PEジガー ULT 4本組
ハリが強くて低伸度な4本編みのジギング用PEラインです。
伸びが少ないので感度が良くて操作性が高いため、青物ジギングはもちろん、中深海ジギングでも人気があります。
ジギング用のラインですが、ハリが強くてトラブルが少ないため、岸からの釣りにもおすすめです。
ロンフォート オッズポート WXP1 8(よつあみ)
よつあみ ロンフォート オッズポート WXP1 8
超高強度な8本編みのPEラインです。10mごとに色が塗り分けられているため、船から岸まで広い釣りに対応します。
中芯に超強力な原糸が用いられており、それに7本の原糸を密に編み込むことで従来のPEラインを大きく上回る直線強度を実現。
かなり高価ですが、とにかく強度が高いので大物釣りで特に評価が高いラインです。
お気に入りの糸を見つけよう!
扱いやすさを求めるならナイロンライン、耐摩耗性を求めるならフロロカーボンライン、飛距離や感度を求めるならPEラインと、状況毎に適切な釣り糸は異なります。
また、メーカーやラインの銘柄によっては同じ素材でも使用感が大きく異なることもあるため、さまざまな糸を使い比べ、自分の好みにあったものを選ぶのがベストです。
数ある釣り具の中でも「糸は好みが大きく分かれる」と言われるほどなので、ぜひいろいろな糸を試してくださいね!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。