PEラインの下巻き量調整が面倒くさい!
1号のPEライン150メートル。ただし、スプールの糸巻き量は300メートル……。
下巻きを入れなければならないのですが、下巻きの量をぴったり合わせるのって難しくないですか?
PEラインの下巻き量を計算して巻いたにも関わらず、巻きすぎてしまったり、逆に少なすぎたりといったトラブルが起きるケースは少なくありません。
Web上で公開されている下巻き計算機を使っても、何故か丁度良い長さにならないこともしばしば……。
ピッタリ巻くことができない理由
リールにラインを巻いていくと、スプール径が、巻いたラインの分大きくなっていきます。そのため1巻きあたりの巻き量が徐々に変化し、ズレが生じます。
また、異なるラインを組み合わせる以上、メーカーやタイプによる差異があることは否めません。そういった要因が重なって、スプールピッタリに巻くことができないのです。
用意するものはこちら
- ①リール(標準スペックでは「PE1号 / 300メートル」を巻くことができるスプール)
- ②メインラインとなるPEライン(PE1号 / 150メートル)
- ③下巻き用ライン
- ④空のボビン 2個(もしくは空きのリール)
- ⑤ラインカッター
- ⑥テープ(あると便利!)
- ⑦リサイクラー(あると便利!)
下巻き用のラインの選び方
下巻き用としてメインラインよりも太いラインを選ぶと、糸噛みなどのトラブルが起きやすくなります。そのため、メインラインと同程度の太さのラインを選ぶのがオススメ。
安価で量の多いラインや、しなやかなナイロンラインを選ぶ人が多いようです。
楽して綺麗に巻ける「高速リサイクラー」
下巻き作業には、ラインをリールから巻き取ったり、ラインをリールに巻きつけたりという繰り返しの作業が必要になります。
第一精工から発売されているリサイクラーがあれば、それらの作業をかなり楽に行うことができるのでオススメです。
次項:下巻きをしていきましょう!
下巻きしていきましょう!
行程①:メインラインを巻きつける
ラインを巻いていないリールのスプールに、メインラインとなるPEラインを巻きつけます。巻き量が増減しないよう、ラインを実際に巻きつけるときと同等のテンションを加えましょう。
行程②:下糸をメインラインの上に巻きつける
PEラインに下糸を電車結びなどで連結し、スプール端まで下糸を巻きつけていきます。
このとき、スプールのエッジギリギリまで巻きつけるのではなく、1~2ミリ程度の余裕を残すのがポイントです。
工程③:リールに巻きつけたラインを空ボビンに移す
高速リサイクラーを使って、リールに巻きつけたラインを空ボビンに移していきます。
この作業では、テンションをしっかりとかける必要はありませんが、ボビンにラインが均等に行き渡るよう、手で調整しながら巻き取っていくのがポイントです。
メインラインと下糸を1つのボビンに巻いてしまう方法以外に、下糸とPEラインをそれぞれ別のボビン、空きのリールなどに巻き取る方法もあります。
下糸とメインラインを別々に巻き取っておくと、この行程の後すぐ、リールに下糸からラインを巻いていくことができます。
ボビンの入れ替え作業の手間や、リールスプールを使った場合はテンションを綺麗にかけて巻きにくいなどのデメリットもあります。
工程④:再度、別のボビンに移す
行程③と同様の手順で別のボビンにラインを巻き変えます。この作業を行うことで、下糸とPEが入れ替わり、下糸からリールに巻くことができるようになります。
※行程③の段階で、下糸とPEラインをそれぞれ別のボビンなどに巻き取っておけば、この行程は不要です。作業しやすい方法を選んでください!
行程⑤:下糸とメインラインをリールに巻いて完成!
ボビンのラインをリールに巻いていきます。テンションをしっかりかけて巻いていきましょう。
良いカンジに巻けました
リールのエッジから1~2ミリ前後のスペースを残し、丁度良い具合に巻くことができました。
この方法なら、下糸の長さを計算せずに丁度良い量のラインをリールに巻くことができますね!