船酔いは防げる!

オフショアフィッシングとは、切っても切れない関係の「船酔い」。
船酔いをしてしまうと、復調することはなかなか難しく、せっかくの休日に辛~い思いをしたという方も多いと思います。
今回は、人並み以上に船酔いに弱かった私でも、遊漁船の船長になることができた船酔い対策を伝授します!
体調をしっかり整える

船酔い対策において、まず思いつくのが酔い止め薬の服用ではないでしょうか。
しかし、その前に自身の体調をコントロールすることが大切です。まずは、コンディションはばっちり整えましょう。
睡眠をしっかり取る

睡眠不足は船酔いを引き起こす代表的な要因のひとつ。「寝不足=自律神経が乱れやすい状態」なので、それにより頭痛やめまい、吐き気などの症状に襲われます。
釣行前日は早めに就寝するようにしましょう。
目安とする睡眠時間には個人差がありますが、私の場合だと最低5時間は寝るようにしています。
前日にお酒を飲まない

土日が休みの週末アングラーの方はとくにそうだと思いますが、釣行前日に飲み会の予定が入ってしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、アルコールが体内に残っている状態だと、普段は何ともない人でも船酔いをしやすくなってしまいます。
アルコールに対する耐性も個人差はありますが、二日酔いになるほどの飲酒は避けるようにしましょう。
寝酒程度なら問題ないかもしれませんが、飲まないのがベストです!
朝食は胃に負担が掛からないものを

空きっ腹のまま乗船すると、船酔いしやすくなります。しかし、ただ朝食を摂れば良いというわけではなく、胃に負担が掛かりにくい食べ物を選びましょう。
肉類や脂っこいものは避け、果物やヨーグルト、サンドイッチ(タマゴやレタスサンド)などの軽食が望ましいです。
ただし、食べ過ぎて満腹になるのも逆効果なので注意をしてくださいね。
乗船・実釣時の注意点

揺れの少ない釣り座を選ぶ

揺れの大きな釣り座を順にならべると、「ミヨシ(前方部)→トモ(後方部)→胴の間(中間部)」と、なります。
胴の間は左右から挟まれるので、釣りをする分には一番自由が利かない釣り座ですが、船酔いが心配な方は一番揺れの少ない胴の間を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、ドテラ流しの場合は、船の真横から風浪を受けるので、釣り座による揺れの大差はあまりありません。
排気・タバコの煙を避ける

揺れの他にも、船から出る排気ガス、タバコの煙などの臭いも船酔いを誘発します。
船の上は限られたスペースしかないので完全に避けることは難しいですが、航行中は排気ガスが出る船の後方部や、釣りの最中は喫煙者の隣を避けるなどの対策を取ると良いでしょう。
遠くを眺める(下を向かない)

ルアー交換やリーダーを結束したり、エサの付け替えを頻繁に行ったりすると、気分が悪くなった経験はありませんか?
これは下を見続けたり、視野が狭まることが原因で起こる船酔いです。
釣りをしている以上、下を向くという行為は避けられませんが、移動中などはスマホ操作を控えて遠くを眺めるようにしてください。
ちなみに、移動中に遠くを眺める場合は後方ではなく、船の進行方向を向くようにすると、さらに船酔いしにくくなります。
気持ちも大事!

とくに、一度船酔いを経験した方は「また船酔いしてしまうんじゃないか……」という不安に襲われやすく、気持ち的な部分から船酔いを引き起こしているかもしれません。
「しっかり予防したから大丈夫!」と、暗示をかけることで効果がさらに高まるはずなので、気持ちを強く持って釣行に臨むようにしましょう!
筆者の紹介
岩室拓弥
釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。
職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。
遊漁船 エル・クルーズHP