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秋のバス釣り攻略

秋のバス釣り攻略|ベイトフィッシュを探す者が秋バスを制す!

秋は巻き物が有効だ!そんな言葉を信じて、散々ハードルアーを投げたけれど、全く釣れなかったことはありませんか? なぜ秋は巻き物と言われるのでしょうか? 秋でも巻き物が釣れない理由を解説していきます。

目次

アイキャッチ画像出典:pixabay&イラストAC&いらすとや

秋は巻き物と聞いたけど……

秋バス・巻き物

撮影:TAKEBUCHI

暑い夏を過ぎ、ブラックバスも過ごしやすいであろう秋の季節。

彼らは、木陰などに身を潜めるよりも泳ぎ回って餌を探し求め、飢えや厳しい寒さとの戦いとなる冬に備えると考えられています。

そのため、秋は広範囲に手早く探ることのできる巻き物系ルアーが良いと言われます。

しかし、実際にクランクやバイブレーションなどを投げていても、思うように釣れないと悩むバサーは少なくないのではないのでしょうか?

では、なぜ秋は巻き物が有効と言われているのか、今一度、その理由を深く理解する所から始めましょう!

「広範囲」に散っても、結局は「ベイトや変化」の付近につく

バスのポジション

出典:PIXTA

秋は広範囲にバスが散ると聞いて、何もない所をフラフラと泳いでいると思ってませんか?

もちろんそういうバスもいますが、それは文字通りフラフラしているだけであって「お食事モード」のバスとは限りません。

お食事モードでないバスを釣るのは、実は至難の業なのです。

ハンター(捕食者)の気持ちになってみよう

出典:pixabay

ネコは、どうやってネズミを襲うでしょうか? 

足をぐるぐると回し、庭を何周もするネコは、アニメの世界にしかいません。

自然界のハンター(捕食者)は物陰に隠れ自分の射程距離に入った獲物だけを襲います

つまり、アナタが何もない所で、所かまわずルアーを投げいるのだとしたら、いくら巻き物と言えど、それがハンターの射程距離に入ることは少ないと言えるでしょう。

いやいや!何もない所で釣れた事あるよ!

出典:PIXTA

バス釣りをしていると、浅瀬でバスが小魚を追いかけまわしている光景を目にしますし、何もない所でヒットする事もよくあります。

そういった経験をすると「何もない所で釣れるじゃん!」と思いがちですが、浅場で餌を追いかけまわす前のバスのポジションを忘れてはいけません。

お食事後のバスは、ずっとその浅瀬に留まっている訳ではなく、水中に沈んでいる大岩であったり、浅瀬と深場の境目(ブレイクライン)であったりと、水中の変化の付近に戻っていきます。

何もない浅瀬で釣れたと思っていたバスは、変化から餌(ルアー)を追って出てきたバスなのです。

つまり、秋だからと言って何も考えず巻き物を巻くのではなく、ベイト(餌)がいそうな、ストラクチャー(地形変化)を意識して探っていかなくてはならないのです。

特に秋はベイト(餌)がいるかがとても重要です。

夏と秋のポジションの違い

夏のバスのポジション

夏は水温が高いため、オーバーハング(日陰)やインレット(流れ込み)が絡む涼しいカバーなど、バスが居つく場所を絞り込むことが出来ました。

秋のバスのポジション

しかし秋は、湖が全体的に涼しいため、バスがどのカバー、ストラクチャーについてもおかしくはありませんし、レンジもシャローからディープまで、様々なレンジに散らばっています。

その為、一点を狙うワームよりも、広範囲を早く探れる巻き物(ファーストムービングルアー)効率的なのです。

そしてしつこく言いますが、特に秋はベイト(餌)がいるかがとても重要です。

巻き物が有効なシチュエーション

ルアーには必ず得意、不得意が存在し、活躍してくれる条件とそうでない条件というものが存在します。ここでは、巻き物が有効なシチュエーションについても、見ていきましょう。

朝マズメ・夕マズメ

出典:pixabay

朝夕のシャローが広範囲に続いている場所は狙い目。朝・夕マズメの時間帯はバスが餌を食べようとしている時間であり、餌を追い詰めやすい浅瀬に回遊してくることも少なくありません。

言い換えれば、朝夕の短いチャンスタイムの中で、広範囲を探れるルアーが巻き物しかないとも言えるでしょう。

ローライト・悪天候・濁り水(ステイン~マッディーウォーター)

出典:pixabay

晴天無風の昼間や、水質がクリアな場合は、巻き物は釣りにくいとされています。

それは、クリアな水で周囲への警戒心が高くなったバスが、障害物に身を寄せて隠れている為や、巻き物の強いアピール力故、バスを警戒させてしまうから、と考えられています。

つまり「晴天無風でなく、水がどクリアでない」以下のような条件が「巻き物が有効な条件」と言えるでしょう。

・曇り、雨といったローライトな(光量が少ない)日

・風が吹いて水面が波立っている日、雨が降り水中が見えずらい日
※晴れの日でも、風が吹き出し、雨が降り出しの瞬間は狙い目

・前日の雨や風で濁りが入ったポイント、もともと濁っているフィールド
※バスは温度変化に弱いので、その濁りが冷たい濁りの場合は、注意が必要です。

巻き物を沢山投げられるフィールド

出典:photoAC

巻き物は、様々なポイントに沢山投げてこそ効果のあるルアーです。

琵琶湖なら、ウィードが比較的少ない(引っかからない)エリア、霞ヶ浦なら岸壁際、クリークなどが挙げられます。

そのほかに、広大な野池(皿池)、川、クリーク、広いシャローエリアがある湖なども巻き物に向いています。

木々が生い茂り、キャストも憚られる野池や、急深で足場の限られるリザーバーのオカッパリなどは、巻き物に向いているとは言いづらいフィールドです。

最も巻き物が生きるのはボートの釣り

出典:pixabay

ボート利用しての釣りでは、水面を自由に移動して目に見える変化を全て打つことができます

魚探で探れば、視認できないストラクチャー(地形変化)ベイトの群れを狙うことができます。

「秋は巻き物」でなく、「秋は巻き物・乗り物」と言っても過言ではないでしょう。

巻き物の使い分け

「巻き物」と一言で言っても、スピナーベイトやクランクベイトなど様々な種類のものがあります。それぞれ、どのように使い分ければよいのでしょうか?各々の特徴(メリット・デメリット)を見て行きましょう。

スピナーベイト

撮影:TAKEBUCHI

根掛かりしずらく、オカッパリからも気兼ねなく投げられる巻き物として人気の高いスピナーベイト。

リトリーブスピードを調整したり、スピナーベイトの自重を使い分ける事で、引いてくるレンジを変えられるのもこのルアーの優れている点。

ただ、空気抵抗が大きいので風が強いと投げにくい、浮ゴミやウィードが纏わりつき、ブレードが回らなくなるといった欠点もあります。

クランクベイト

撮影:TAKEBUCHI

投げて巻くだけで激しく左右に揺れ、水押しのアピール力が非常に高いクランクベイト。

濁り水にも強く任意のレンジを引いてくることが出来ます。

リトリーブを止めれば浮いてくるため、根掛りを回避しやすいのも特徴です。ただ、その強いアピール力が故に、クリアな水ではアピールが強すぎる場合があります。

バイブレーション(リップレスクランク)

撮影:TAKEBUCHI

バイブレーションは、よく飛び、早巻きが出来るルアーです。広大なウィードエリアの上を早巻きしたり、野池(皿池)全体を輪切りにするように探ったりと、広大なエリアをとにかく早く探りたい時に有効です。

時には岩に当ててリアクションさせたり、ウィードに引っかけては外し、といったリアクションを狙う事もで可能です。

ただシンキングタイプのバイブレーションはルアーの中でも特に根がかりが多いルアーです。

立木エリアやスタンプといった木が沈んでいるエリア、ゴツゴツとした岩が沈んでいるエリア等は使用を避けたほうが無難でしょう。

バズベイト

レアリスバズベイト

撮影:TSURI HACK編集部

バズベイトはアピ―ルの強い表層系の巻き物。朝夕のシャロ―エリア雨の降り出しといった天候の急変時、台風後の濁りといった状況に有効なルアーです。

スピナーベイトで流してダメでも、天候の変化にあてられて、急にハイになるバスをバズベイトで狙ってみましょう。

ただし、バスベイトは全体的に飛距離が伸びにくく、使うタイミング・場所が限られてしまうのが難点の一つです。

秋に使うなら

Dゾーンで釣ったバス

撮影:TSURI HACK 編集部

巻き物に初めて挑戦するよ!という方は、どんなフィールドでも使いやすく、レンジコントロールがしやすい(引いてくる水深を変えやすい)スピナーベイトがおすすめです。

スピナーベイトを使っていく中で「もっと遠投したい・スピーディーに探りたい」と思うようになったらバイブレーションを、水がすごく濁ってしまい「もっとアピール力が欲しい」と思ったらクランクベイトを、急に雨が降り出した、台風後の濁りで手の出しようがない時はバズベイトを……といった感じに使い分けてみてください。

比較的浅い層を巻けるブレードジグ(チャターベイト)、中層を巻けるスイムジグといった「巻き」もあります。

是非、様々な巻きを試してみて下さいね!

ワンポイントアドバイス

ターンオーバーと思ったら

秋はターンオーバーが起こりやすい季節。ターンオーバーで釣れない!と思ったら、少しでも水の綺麗なポイント(流れ込み/水生植物の付近)を目指しましょう

ターンオーバーが起こらない、浅い野池・クリーク川に行ってみるのも一つの方法です。

魚がディープに落ちたと思ったら

水深のあるフィールドで秋が深まると、魚もディープ(4m以上)に落ちてしまいがち。

ディープの釣りは、魚探がないと地形変化やベイトを探れませんし、巻物では到底攻められない水深6〜12mにバスが沈んでいる事もしばしば。

陸っぱりをメインとされている方、魚探がない方、釣れるレンジがわからなくなってしまった。といった方も同様に、浅い野池・クリークに行くことをお勧めします。

そのルアーがある意味を考える!

秋は巻き物という考え方は間違いではないものの、あなたの普段のスタイルや釣り場に合っているとは限りません。

秋の巻き物釣りを味わうためには、巻き物が有効な場所に行ってみる事も重要です。

今一度巻き物が活躍するシチュエーションを思い返し、適材適所で巻き物を使っていきましょう!

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