〜序章〜
古からバサーを悩ませてきた
ハードルアー釣れない問題。
「ハードルアーで釣りたい!」 でも結局毎回釣れるのはワーム……。
そんな感覚を持ったバサーは案外多いのではないでしょうか?
今回は突如現れた、ハードルアーで釣れないマンの質問を全力で返します!
登場人物
ハードルアーで釣れないマン
ハードルアーというアプローチでバスにフラれ続け、ハードルアーで釣れないマンとなってしまった悲しきモンスター。
バス釣り歴は20年で、釣りメディアの編集者という肩書きはあるものの、釣りには週に1度行ければ良い方と、言わば“典型的なサンデーアングラー”である。
ビックリマン高田
海外釣行プロガイドかつTranscendenceのロッド・ルアーデザイナー。日本では毎日のようにバスフィッシングを行う。
琵琶湖を中心に関東レイクなど全国のフィールドでバス釣りをしている経験を元にハードルアーの釣り方を模索します。
Q.日本にそもそも“ハードルアー”が合ってない気がします
広大なフィールドをバスボートでランガンして、ハードルアーでも釣れるコンディションの良い魚を釣るっていう
確かにオカッパリの小規模フィールドではそこまでテンポを重視することはないですよね。
ワームだと近くを通らないと案外気がつかない事も多々ありますが、ハードルアーは存在感が強いので遠くの魚も気づいてくれるのです。
魚のポジションが明確でないときは小規模なフィールドであってもサーチベイトとしてハードルアーは有効です。
Q.“最初から”ハードを投げる気になれません
最初にハード(サーチベイト)で次にワーム(フォローベイト)といった、いわゆるバス釣りの教科書で良く書かれている事とは逆の事をしています。
どうも最初にハード投げるって気になれないんです。
ワーム禁止レイクをのぞけば、何が何でもハードを投げなきゃいけない訳ではありませんし、そういった攻め方も方法の1つです。
線と点でポイントを考えるとハードルアーから先に投げるべきシチュエーションがわかりますよ!
縦にしか落とせないポイントなのか、横に引けるポイントなのかということです。
恐らくOさんのホームフィールドは、線のポイント自体が少ないんじゃないですか?
ハードに関していうとテトラ帯やリップラップ(石積み)、護岸などではワームより素早く確実に攻めることができます。
もちろん点を探れるハードルアーや線を探れるワームもあるんですけど、基本的考え方としては線にはハードルアーですね。
今はOさんではなく“ハードルアーで釣れないマン”だ!ふははは!
Q.実際プロはどの程度ハードルアーを使っている?
ウィードエリアでハードルアーは引きにくいですからね。
場所にマッチしたルアーを投げるのは基本じゃないですか。
例えば関東のホームの相模湖に限定して言えば反対にハード8割、ソフト2割になったりしますよ。
なので単純にハードルアーが釣れないからという訳ではありません。
Q.でもでも、ぶっちゃけソフトルアーの方が釣れますよね?
一人はハードオンリー、一人はワームオンリーで「もっとも釣果が出るように」という指令で一年釣りをさせたとします。国内でフィールドの選択は自由です。
実際、釣果(総漁獲量)ってどれくらい違いそうですか?
数釣りに関しては、ソフトベイトが有利な時とハードベイトが有利な時があるんですよ。
ワームは見向きもしないのにシャッドとかを入れると急に入れ食いになる時もあります。もちろん逆もありますけどね。
だから1年釣りした総重量は変わらないのではないでしょうか。
もちろんハードルアーでも釣れますが……。
例えば、ストラクチャーの奥に潜むことの多いモンスターサイズ(60UP以上)を釣りやすいのはソフトベイトな気がします。
50アップならほぼ同じだと思いますが…
Q.ハードルアーが活躍するのは濁っているフィールドだけでは?
そんな経験から「濁りのハード」ってこんな釣れるんだ!とも思ったんですが……でも結局、私のホーム(クリアウォーター)での登場機会は少ないんじゃないかなぁって思うんです。
そもそもハードルアーの使い所って、相当フィールドの水質に依存しますよね?
でもクリアだからこそ生きるハードルアーもあります。
例えばフラッシング系のミノーやプロペラ系など。視覚効果をフルに使えるのがクリアレイクなので、濁ってなければ使えないということはありません。
クランクをわざとウィードに引っ掛けて外すリアクションの釣りで、ちょっと応用的な使い方ではありますが
「クランクベイト=クリアでは使えない」と決めてかかっていたら取れない魚だったでしょう。
ハードな素材で出来ていますが、僕はワームのライトリグを扱うかのようにアプローチや食わせ方を工夫して使っています。
「ビッグベイトだから豪快な釣り」ですとか、「濁っているからハード、クリアだからソフト」と単純にルアーのイメージや素材で区別するのではなく、
そのルアーの性質を見極め、条件にマッチした使い方をしてやれば、自ずと釣れる魚が幅が広がると思っています。
Q.ハードオンリーで釣行!みたいなプランを立てたりは?
数あるルアーの一つ。持ち駒の一つだと考えているのでハードプラグ縛りとかはしませんね。
けど、短時間の釣行であればハードプラグ1つだけ結んで釣りに行くことは結構ありますね。
だいたいそういう時はノイジー系トップか、ビッグベイトです。
理由は線の釣りと点の釣りが両方出来るからですね。ワームは壊れるのでそういう時にはほとんど選びません。
Q.ハードルアーを信じれない人におすすめなルアーってあります?
クランクベイト
シャッド
スピナーベイト
羽根モノ
点の釣りに強いのが特徴でワームを今まで投げていたピンスポットに投入すると、今まで釣れてたサイズよりも遥かに大きいサイズが釣れる……かもしれない魅惑のハードルアーです。
ただ巻きすれば線でも探れるのもいい点ですね。
〜最終章〜
なぜならハードルアーで釣る事など、私にとっては日常なのだから!
わざわざ写真を撮る意味などないのだーーーー!
これを機にハードルアーを見直してみよう
バスフィッシングを彩るハードルアー。使いこなせるとよりバス釣りが楽しくなること間違いなし。
今まではボックスにハードルアーを眠らせがちだった人も、これを機に投げてみてはいかがでしょうか。爆釣が待っているかもしれませんヨ。
おしまい
ライタープロフィール
Always had high hopes.
I wanted Monsters,I want Monsters…
Put my past Trophy’s .I vie for new Trophy’s.2019:5100g
2020:5110g
2008:4800g
2019:4600g#sences#transcendencejp pic.twitter.com/DbNIWc6LNH— ビックリマン高田雄介 (@bikkurimantkd) April 7, 2020
ビックリマン高田
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。
国内での釣行はバスフィッシングがメイン。関東在住ながら琵琶湖のモンスターバスフィッシングが得意分野です。