スパイファイブの特徴

スロージギングの人気メーカー、ディープライナーから発売されているスパイファイブ(SPY-V)。
誰でも楽に釣れるをコンセプトに、オリジナルモデルのスパイをチューニングしたモデルで、発売以来、多くのジギンガーに支持を得続けています。
ラインナップ

30〜1500gまで、さまざまなウエイトバリエーションがありますが、ウエイトの変化によって形状が大きく変えられているといったことはありません。
ウェイトバランス

若干フロント寄りのセンターバランスです。
扁平になっている部分が多く、オーソドックスなセミロングのスロージグっぽい設計。
スパイ(オリジナル)との違い

オリジナルモデルのスパイと比較すると全長は短く、ややファットな形状に仕上がっています。

ノーズ部分もオリジナルモデルがややシャープに設計されています。

厚みがあるので、引き抵抗はオリジナルモデルより重くなります。
オリジナルモデルに比べて、スライド幅はやや少なくなりますが、その分コントロールしやすい設計です。
【論より証拠】スパイファイブの威力!
tsuki
スパイファイブの威力を知ってもらうために、釣れた魚やシチュエーションを一気にご紹介!

丹後や輪島方面など水深150m前後、ライトな中深海ジギングのターゲットとしてメジャーなオキメバルは、非常によく釣れました。
ポーズやスローフォールが演出しやすいので、ボトムより少し浮いた位置でのフォールバイトが多いオキメバルに対して、相性が良いです。

オキメバルより少し下のレンジにいることが多いタヌキメバルもよく釣れます。
写真の通り1個のジグを取り合うほど好反応。
喰わせのタイミングをとりやすいので、遊泳力の弱い魚に対してもおすすめです。

幻の超高級魚として知られるアラも釣れました。
ボトム付近から浮くことが少ないアラが釣れるということは、狭いレンジでもきっちりアピールできる証拠です。

根掛かりが怖いですが、タラジギングでも有効です。
水深200m程度とオキメバルやアラなどよりさらに深い水深を攻めることが多いですが、引き抵抗は軽くて操作性に優れるので、楽に狙えます。
タラもフォールへの反応が良い魚ですので、スパイファイブで釣りやすい魚に感じました。

水深500mオーバーのアコウダイジギングでも活躍!
フォールやアクションが素直なので、潮の影響を受けやすい深場でも使いやすかったです。
ラインが絡んだりすることも少なく、トラブルが少ないので、深場でも安心して使えますね。

ドテラ流しのトンジギでもきっちり釣果を出してくれました。
スロージギングがメインのジグでバーチカルが得意と思われがちですが、強風下のドテラでも十分対応できます。
ワンピッチジャークできっちり喰わせの間をとれ、このビンチョウマグロは上げのアクションで喰ってきました。

トンジギを楽しんでいる最中、キハダマグロも喰いついてきました。
ビーストマスター2000を使用しての電動ジギングで、最高速度のワンピッチジャークでヒット。
超速い動きでも動きが破綻せず、魚のスイッチを入れられることに感動しました。

完全な外道ですが、スルメイカも釣れました。
青物ジギングでは使ったことありませんが、スパイファイブ自体は元来ヒラマサ狙い用にチューニングされたモデルですので、青物に対しても十分効果があると思われます。
tsuki
ご覧の通り、とにかく何でも釣れるジグということですね。
スパイファイブをインプレ

ここからはスパイファイブのアクションや魅力をお伝えします。
中深海のスロージギングからトンジギまで、さまざまなジギングで使いこみました。
アクション
基本アクションは横を向いた後、細かくバイブレーションしながら、しばらくスローフォールしていきます。
横を向く際のスライドは、狭い範囲ながら対空時間は長めで、失速すると一旦ポーズしてフォールに移行。
入力のタイミングによっては、ダートしたりスライド幅が大きくなったりとイレギュラーなアクションも時折入ります。
アクションは基本的なワンピッチジャークで十分。
適当にワンピッチするだけで、ポーズからの遅めのバイブレーションフォールから時折イレギュラーなアクションで、オートマチックに釣れるアクションを演出してくれます。
スロージギングが中心の筆者の使用環境もありますが、やはりハイピッチよりは適度にポーズがとれるスローピッチでの反応が良く、おすすめです。
弱いショートジャークからの強めのロングジャークで、変化をつけて、イレギュラーなアクションを演出してもよく反応します。
スパイファイブの使い所

スロージグの中では、引き抵抗が軽めの設計で、速い潮や深場でも使いやすいです。
飛びすぎないので、コントロール性能もよく、ピンポイントで誘い続けることもできます。
強めの入力に対しては、レスポンスよく反応してくれるので、飛ばしてハイアピールも可能なオールラウンドさを備えているジグです。
底モノに強い

ポーズする時間が長く、フォールアピールも若干遅めなので、速い動きについてこない魚にも対応できます。
特に狭いレンジにいる根魚狙いでは使いやすく、ネチネチ誘い続けるのが有効。
アラやオキメバル、アコウダイなどを釣りましたが、アカムツなどに対しても効果的でしょう。
耐久性が高い

スパイファイブだけに限ったことではありませんが、ディープライナー製のジグは耐久性が高いように感じます。
かなり使い込んでも、塗装は剥がれにくいです。
35kgのキハダを釣った際には、流石にアイ付近は曲がり、ダメージも多かったですが、曲げ直してそのままその後も釣り続けています。
おすすめカラー

スパイファイブの中でも特に気に入って使っているのが、マグマパロットカラーです。
筆者は多くの魚をこのカラーで釣っており、他カラーと比較して特に反応が良いと感じています。
推測ではありますが、表面がピンクとゴールド、裏面はシルバーのカラーリングで複雑なアピールを演出できてそうです。
さまざまな色による明滅の効果があり、あらゆる水深や調色でアピール力を発揮。
エギで言うマーブルカラー的なオールラウンドな要素を備えているのかなという印象です。
オートマチックに釣れます!

スパイファイブは、上げでも下げでもスローでもハイピッチでも、あらゆるアクションに対応。
どんな状況でもオールラウンドに対応できて、さまざまな魚種がオートマチックに釣れるジグです。
筆者も困った時はこのジグを使い、実際多くのロケでこのジグに救われてきました。
tsuki
最後にこれだけは言わせてください。ホンマにめっちゃ釣れるジグなので、騙されたと思ってぜひ使ってみてください!
ディープライナー SPY-V