初めてのイッピキのために欠かせない

今回の記事では、どこへでも持っていく、山根的必携のハードルアーを5つご紹介します。
対象魚は絞らず、「ルアーで釣れる魚は全部釣りたい」という観点からのチョイスなので、いろんな魚を釣りたい方はぜひ読んでみてくださいね!
Dコンタクト | 全ての肉食小型魚狙い
小型プラグといえばDコン

まずは小さなルアーからご紹介していきましょう。
海、山、平野部問わず、遠征時は常に持っているのがDコンタクトという5cmのシンキングミノーです。
初めての釣り場に到着した時、とりあえず、どんなフィッシュイーターがいるかチェックするために使いますね。
渓流釣りのド定番ルアー

その中でも、Dコンタクトがもっとも活躍するのは渓流や源流といった流れのある釣り場です。
ストンッと落ちていく速いフォール速度の恩恵により、強い流れの中でもしっかりとアクションを加えられます。
トラウト以外にも、ニゴイやハス、北海道ではエゾウグイ、沖縄ならミキユー、南米ならタライーラ……
このルアーだけで何魚種釣ってきたか分かりません。
メッキやカマスにも効果的

小粒で重たいということは、良く飛んで素早く沈むので海のライトゲームでも活躍します。
メッキやショゴ(カンパチの子供)なんかには打ってつけ。他にもセイゴやカマスなどもよく釣れます。
沖縄方面や南方にも強く、マングローブ帯でチョンチョンしているとジャックやオニカマス、ホシマダラハゼ、ナンヨウチヌなど、じつに様々な魚を釣ってきました。
スミス Dコンタクト 50
長さ | 50mm |
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重さ | 4.5g |
タイプ | ヘビーシンキング |
Dコンタクトには様々なサイズやタイプがありますが、汎用性の高さという点で僕が好きなのは50mmのオリジナルモデルです。
本気でイワナを狙う時はDコンパクト38や45、海だけって時はDコンタクト63も使用します。
AR-S │ スピナーにしか反応しない魚がいる
立ち上がり抜群なスピナー

数あるスピナーというルアーの中でも、小物用というカテゴリーにおいてはAR-Sが一番オススメ!
その理由は二つ。着水直後の圧倒的な立ち上がりの早さ、上流に向かって投げた時の安定したブレードの回転速度です。
ブレードが止まることがまずないので、使っていてストレスが無く、魚のバイトチャンスを減らしません。
川魚全般OK!

Dコンタクトと対象魚が被りがちですが、スピナーはアブラハヤやカワムツといったミノーでは釣りにくい小さな川魚も釣れます。
小さなルアーなので嵩張りませんし、DコンとセットでAR-Sも携帯していると魚種が一気に増えるはずです。
たとえば小川を見つけて、「何か釣りたいな!」と思ったら、真っ先にAR-Sを投げますね。
小技も効かせられます

じつはこのAR-S、ブレードの立ち上がりが早いため、軽いトゥイッチとの相性も抜群。
チョンチョンできるだけで、釣れる魚種がグッと増え、ソルトライトゲームでも大活躍。
とくに日中の海は、ただ巻きでは見切られることも多いので、小技も効かせながら使ってみてください。
スミス AR-S
重さ | 9-18mm |
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長さ | 1.6 - 6.0g |
使用頻度が高いのは3.5gですが、小さな川魚を狙う場合は1.6gや2.1gが重宝しますよ。
ビーフリーズ │ 精神的支柱
愛用歴は20年

ビーフリーズというミノーを使い始めてから、もう20年以上が経ちました。
初心者の方でもただ巻きで簡単にシーバスが釣れちゃいますし、ジャークやトゥイッチも交ぜ込んでいくと様々な魚が反応してくれます。
また、太軸フックを背負わしてもブリブリっとしっかり泳いでくれ、大物から小物までカバーできるのもビーフリーズの凄い所です。
初めて使ったのはボートシーバス

ビーフリーズとの出会いは中学生の頃。
今でも鮮明に覚えていますが、船長にオススメされたビーフリーズ78Sでシーバスが爆釣したんです。
それから月日が経ち、ルアーの動かし方を理解するようになってからは、バスやナマズ、アカメ、大型トラウトなど、本当にいろんな魚と出会わせてもらいました。
海外にも必ず持っていきます

ビーフリーズシリーズは海外釣行にも欠かせない存在です。
もうね、無いと落ち着いて釣りができないので、このルアーだけは予備を持っていきます。
とくに南米の魚との相性が良く、中でもピーコックバスの反応はピカイチです。
ラッキークラフト ビーフリーズ78S
長さ | 78mm |
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重さ | 10.2g |
タイプ |
廃盤になったものも含めると、ラインナップはかなり多く、その中でも一番使用頻度が高いのは78mmサイズです。
陸っぱりや海ではシンキングモデル、海外ではサスペンドモデルをよく使っています。
K-TEN │ ランカークラス&怪魚系全般に
アカメ釣りでK-TEN BKFと出会う

10代の頃、アカメを夢見て高知県の釣具屋さんを訪ねた時に、「K-TEN BKF140を1つだけ買って、投げて巻き続けていたらいつか掛かります」ってアドバイスをされました。
僕はそれを忠実に実行し、体力と忍耐力をフルに発揮して何日も投げ続けました。
アクションはただ巻き。ずっとただ巻き。潮位や時間帯に関係なくです。
すると、トンッ! って。バラマンディで感じ慣れた“ラテス特有”の乾いた衝撃がロッドに伝わってきたんです。
投げて巻くだけで大物が釣れる

ただ巻きだけで魚を釣らせてくれるブルーオーシャンなら、ジャークとかトゥイッチとか、ルアーフィッシング特有の技術が無くても忍耐力だけで大物に挑戦できます。(あればもっと釣れます)
諦めずに投げ続けていると、どこかで必ずドンッ! っと大物が掛かる。そんなお助けルアーですね。
このルアーには、ランカーシーバスや巨バスなどメモリアルフィッシュとの思い出が沢山あります。
怪魚狙いでも定番ルアー

BKFは太いフックやリーダーを背負わしてもしっかり泳いでくれるため、怪魚狙いの現場には欠かせないルアーでもあります。
アカメの他にもビワコオオナマズとの相性も良く、幾度となくブルーオーシャンに助けられてきました。
海外ではトーマンやピーコックバス、ドラードなどたくさんの大型魚を釣らせてもらっています。
タックルハウス K-TEN ブルーオーシャン 140F
長さ | 140mm |
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重さ | 28g |
タイプ | フローティング |
K-TENブルーオーシャンもラインナップが多いのですが、僕がよく使うのは140Fと115F。
磯やオフショアの場合はシンキングモデルがオススメです。
ジョイクロ │ これしか勝たん
一番信頼しているS字系

ミノーやトップ、ブレード系にも反応しない……。そんな状況を打破してくれるのがS字系ルアーです。
中でも、僕が一番使いやすいなと思い、10年以上使い続けているのがジョインテッドクロー178Fです。
攻めのルアーではなく、タフコンディションに備えたお守りとして、いつもタックルボックスに入れています。
シーバスやバスに効果抜群

使用回数がもっとも多いのはシーバス狙いの時。他にも、バスやアカメ狙いでも欠かせないルアーです。
ただ巻きだけでなく、ジャークやステイなどじつに様々なアクションに対応し、食わせ系としてもリアクション系としても活躍してくれます。
海外にも絶対持っていきます

使用頻度こそ高くありませんが、ジョイクロは海外釣行にも欠かさずに持っていきます。
増水や渇水などによりフィールドコンディションが悪く、何を投げてもどうにもならなかった時に、ジョイクロには何度も助けられました。
板オモリを使っています

遠征時はルアーの数を極力減らしたいので、フローティングモデルに板オモリを張ることでレンジコントロールをするようにしています。
大型魚を狙って太軸フックを背負わす場合もフローティングモデルがオススメですよ。
ガンクラフト ジョインテッドクロー178F
長さ | 178mm |
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重さ | 2oz class |
タイプ | フローティング |
ジョインテッドクローは70mm〜303mmまでありますが、僕はオリジナルの178Fを使う機会が多いです。
荷物を極端に減らしたい時やタックルがライトな時は128Fを活用しています。
信頼できるルアーを作ろう!

今回紹介したルアーはどれも、10年以上使い続けて本当に信頼しているものです。
信頼できるルアーがあると精神的にも有利になりますので、皆さんも自信を持って投げ続けられるルアーを作ってくださいね。
撮影:山根央之