魚種無制限ルアーが知りたい
魚種無制限ルアーの共通点!?
魚種無制限ルアーというからにはフレッシュウォーター(淡水)とソルトウォーター(海水)のどちらにも対応しなければいけませんし
潮の満ち引きの有無や水温、水の比重、水深など、シチュエーションもまるっきり違います。
でもよく考えてみてください。海水魚も淡水魚も同じ魚。
当然魚として好きなルアーの共通点があるのです。それは……
金属製(メタル)である事
淡水でも海水でも使えるルアーの共通点は金属製。つまりメタル系です。
ルアーで釣れるフィッシュイーターに共通して効く要素が金属系には詰まっています。
金属製(メタル)の利点
抜群の飛距離
金属なのでどんな状況でも飛距離を出せるという点が挙げられます。通常時の飛距離はもちろん、強風時には特に軽いプラグやソフトベイトは飛距離が圧倒的に落ちますが、メタルは例え向かい風であっても真っ直ぐ飛ばすことが出来ます。
魚種の数だけシチュエーションがあるので、不利な条件でも落ちない遠投性能は大きなアドバンテージとなります。
フラッシング(反射)
金属素材の持つ光沢。そこから生まれる反射(フラッシング)は魚種問わずに非常に有効です。
ベイトを追っている魚はもちろんのこと、食欲のない魚にもリアクションや威嚇で口を使わせる要素となります。
▼フラッシングの重要性について
魚種無制限ルアー“その1”
スプーン
ルアーの元祖とも言えるスプーン。「ボートで食事をしていた際に謝って落としたスプーンに魚が食いついて……」という逸話は有名です。
写真は歯型でボロボロになった筆者のスプーン。魚種無制限ルアーとして絶大な信頼をおくルアーの一つです。
現在ではスプーンは海水淡水問わず、トラウトフィッシングで使われるのが一般的です。あまり他魚種には使われない傾向にありますが……
巻いてよし・落としてよし・ジャークしてよし
スプーンはシンプルな形状ですが、ただ巻きでウォブリングやロールアクションを出しながら泳ぎます。
トゥイッチやジャークアクションを加えるとダートアクションでリアクションバイトを誘うことが出来ます。ただ巻きとアクションで横方向の攻めは自由自在。
ここぞというところでフォールさせると、ヒラヒラと舞うように落ちていくので縦の釣りでも使えるのでほとんどのシチェーションで使えるのがスプーンの強みです。
国内だけでなく世界中でも大活躍!
アクションの良さはもちろんのこと、スプーンは破損するリスクが限りなくゼロなので歯の鋭い魚や暴力的な引きを見せる魚にも安心して使えます。
飛距離も申し分ありませんし、鯉系の魚でも口を使ってしまう魔力。フラッシングによるリアクションのパワーを実感できます。
オススメのスプーン
比較的浅い水深や、流れの緩い場所では5g前後が使いやすいです。足元まできっちり引ける基本性能の高さが魅力です。
重めで遠投したい時には10g前後がオススメ。チヌークはロングセラーで欠点が少ないオールマイティースプーンです。
魚種無制限ルアー“その2”
スピナー
初心者の頃に1度は投げたことあるけれども、思えば存在を忘れていた……というアングラーも少なくないでしょう。
トラウト用のルアーですが、本業のトラウトフィッシングにおいても出番をスプーンにほとんど奪われているというかわいそうなルアーです。
スピナーは初心者&トラウト用ルアーではない
魚種問わず、魚の本能に訴えかけるスピナー。ただ巻きすると回転するブレードで広範囲にアピールし、ブレードによる振動でスレきった魚までをも口を使わせてしまいます。
スピナーは筆者がどこに行くにも絶対に持って行くほど信頼しているルアーで、魚種無制限ルアーとしての実力は目を見張るものがあります。
超小型魚から大型までも魅了してしまう威力
普通のルアーではなかなか釣れないような超小型魚までをもターゲットにしてしまうのがスピナーの凄いところ。
ブレードの攪拌能力は、餌としてだけでなく魚の本能に訴えかけることが出来ます。
また、大型の魚にも有効です。サイズ以上にアピール力があるので、濁った水でも十分なアピールをしてくれます。
オススメのスピナー
昔からあるのに今も超一級の活躍を見せる名作中の名作。スピナーで迷ったらこれを選べば間違いありません。
魚のボディがついた変わり種スピナー。釣れっぷりは半端なく、筆者が最も信頼するスピナーの1つです。
魚種無制限ルアー“その3”
メタルジグ
海釣りではお馴染みのメタルジグ。よく飛んで、素早く沈んで、レスポンス良くアクションするメタルジグは、魚種無制限ルアーと言われれば納得する方も多いのではないでしょうか。
幅広いターゲット
浅場でのジギングから中深海でのスロージギングまで、メタルジグを使った釣り=ジギングは様々なジャンルに細分化されています。それほどメタルジグというルアーは魚種を選ばずに釣れるというわけ。
青物や根魚だけではなく、シーバスなどもメタルジグのターゲットとして認知されています。
圧倒的な飛距離とフォールスピード
メタルジグがよく釣れる理由は、他のルアーの追従を許さない圧倒的飛距離がまず挙げられます。いずれもよく飛ぶ金属系ルアーの中でもロングキャスト性能はダントツと言えるでしょう。
そして深場にいる魚にも速いフォールスピードでアプローチ出来る。メタルジグがなければルアーフィッシングのターゲットになっていない魚も沢山いるのではないかと思うほど。
メタルジグを使うことで意外な魚が釣れる
メタルジグは狙っている魚以外のゲストが釣れる事も珍しくありません。色々な種類の魚を釣りたい人にとってこれ以上ないルアーと言えるでしょう。
何が来るかわからない…ドキドキ出来るルアーNo.1はメタルジグですね!
オススメのメタルジグ
岸やボートの浅場で活躍するのが軽いメタルジグ。バーチカルはもちろん投げて巻く事でミノーのように泳がせて使う事もできます。
船からバーチカルに狙うのなら100g〜以上の重さが良いでしょう。何が釣れるかわからないドキドキが味わえます。
金属製ルアーの“ススメ”
スピナー、スプーン、メタルジグ……金属が持つ特性は、魚種無制限な釣りにピッタリハマります。
淡水、海水、国内、海外問わず、釣りに行く際はメタルルアーを忘れぬようボックスに忍ばせておきましょう。
きっとあなたに沢山の魚との出会いをもたらしてくれますヨ。
ライタープロフィール
Always had high hopes.
I wanted Monsters,I want Monsters…
Put my past Trophy’s .I vie for new Trophy’s.2019:5100g
2020:5110g
2008:4800g
2019:4600g#sences#transcendencejp pic.twitter.com/DbNIWc6LNH— ビックリマン高田雄介 (@bikkurimantkd) April 7, 2020
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。
国内での釣行はバスフィッシングがメイン。関東在住ながら琵琶湖のモンスターバスフィッシングが得意分野です。