アイキャッチ画像撮影:山下洋太
1万円台以下の安いウェーダーを特集

ウェーダー とは、入水して釣りをするウェーディングゲームの際に必要なウェアのこと。
防水性能の高い生地を採用しているため、入水しても水が染みず、快適なウェーディングゲームをサポートします。
高価なイメージが強いウェーダーですが、意外にも低価格なモデルも多く、釣り初心者の方も手軽にチャレンジできますよ。
山下洋太
ウェーディングは危険も伴います。
ライフジャケットの着用は必須とし、複数人の釣行をおすすめします。
高級メーカーは安くても3万はする!

撮影:DAISUKE KOBAYASHI
ウェーダーで有名なメーカーであるシムスやリトルプレゼンツなどは、高品質でベテランアングラーから大人気。しかし、安くても3万円ほど、高いモデルになると10万円以上と高い価格がネックになるでしょう。
大手釣具メーカーのダイワやシマノ、フィッシングウェアが人気のリバレイなどであれば、安価なモデルで1万円台から購入可能。メーカーにこだわりがなければ、そういった大手のメーカーをチェックしてみると良いでしょう。
安いウェーダーでも十分使える

安いウェーダーは高級品に比べると、動きやすさやウェーダー内の快適さで劣ってしまうでしょう。
しかし、ウェーディングで使用するには十分。破れなどに注意し、かつしっかりとメンテナンスすれば、高級品と同じように長く使用できると思います。
ウェーダーの選び方

安価なウェーダーを探しているという方は、シンプルに素材・丈・ソールの3点に注目しましょう。
ウェーダーの選び方のポイント
- 安価なウェーダーはナイロン素材が多い
- ウェーダーの丈は3種類
- フィールドに適したソールを
安価なウェーダーはナイロン素材が多い

ウェーダーの素材には、ナイロン、透湿性素材、クロロプレンの3種類があります。
安価なウェーダーにはナイロン素材が多いものの、1万円台になると透湿素材やクロロプレンを採用したモデルもラインナップ。
素材によって特徴が大きく変わるので、ポイントをしっかりと押さえておきましょう。
ナイロン | ・安価なウェーダーに多く採用されている素材。 ・空気も通さない素材なので、暑い時期は非常に蒸れやすい。 ・春や秋にちょうど良く、インナーで調節すれば冬の釣行も可能。 ・耐摩耗性は比較的高く、藪漕ぎなどのタフな使い方にもピッタリ。 ・低予算で気軽にウェーディングを楽しみたい方におすすめ。 |
透湿性素材 | ・ウェーダー内が蒸れにくく通気性に優れた素材。ゴアテックスなどが有名。 ・中の衣類を蒸れによって濡らすことなく、快適なウェーディングをサポート。 ・生地が薄い分動きやすいが、擦れに対してはナイロンよりも弱い傾向に。 ・ナイロンと同じくインナーで調節することで寒い時期の釣行も可能。 ・動きやすさ、ウェーダー内の快適性を求める方におすすめ。 |
クロロプレン | ・ウェットスーツなどに使われている柔らかな素材。 ・生地が厚めで、保温性が高く、ナイロンよりも擦れに対して強いのが特徴。 ・伸縮性が高くフィット感を得られる快適な着心地。 ・水温が低くなる冬のウェーディングにおすすめ。 |
山下洋太
初めての1着はナイロンでOK!
ウェーディングに慣れてきたら、他の素材も検討してみましょう。
ウェーダーの丈は3種類

ウェーダーの丈は、チェストハイ、ウエストハイ、ヒップの3種類があります。
ウェーダーで浸かれる水深の目安はウェーダーの丈のおおよそ半分。釣り場の水深に見合った丈を選びましょう。
チェストハイ | ・胸の辺りまで覆える丈で、腰付近までの水深に対応。 ・波があるポイントやディープウェーディングも対応可能。 ・ウェーダーの中でもっとも丈が長いため、蒸れやすくて、着脱が面倒。 ・浅いポイントから深いポイントまで万能に使用できる。 |
ウエストハイ | ・ウエストの位置までを覆える丈で、太もも付近までの水深に対応。 ・チェストハイよりも蒸れにくく、着心地はより快適。 ・波を被る可能性が少ない淡水や浅い水深でのウェーディングにおすすめ。 |
ヒップ | ・足の付け根付近まで覆える丈で、膝付近までの水深に対応。 ・機動性に優れ、着脱が楽に行える。 ・長靴では対応できないくらいの水深におすすめ。 |
山下洋太
丈で迷ったら、どの釣り場にも対応できるチェストハイにしておけば間違いないでしょう。
フィールドに適したソールを

ウェーダーのソールには、ラジアルソール、フェルトソール、フェルトスパイクソールの3種類があります。
ソールがフィールドに合っていないと滑って怪我をする可能性もあるので、注意して選びましょう。
ソール | 堤防 | サーフ | 磯場・ ゴツゴツ した岩場 | 渓流・ ツルツル した岩場 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
ラジアル | ◎ | ◎ | × | ・普段履き感覚に近いラバー製ソール。 ・乾いた場所ではグリップ力を発揮し、サーフや河口周り、バス釣りでよく選ばれる。 ・濡れていたり、ヌメリの付いた岩、苔では滑りやすい。 ・足場が悪い磯や岩がある渓流などには適さない | |
フェルト | ◯ | ◯ | ◎ | ・ツルツルな足場に適したフェルトを使用したソール。 ・濡れている場所や水中のヌメリに強く、渓流などの釣りによく選ばれる。 ・落ち葉が多い場所や泥底では滑りやすく、山歩きには不向き。 ・フェルトの目に砂が詰まると、グリップ力が低下しやすい。 | |
フェルト スパイク | ◯ | ◎ | ◯ | ・フェルトに金属製のピンが埋め込まれたソール ・スパイクが引っかかりやすい、ゴツゴツした磯場などに最適。 ・ツルツルとしたゴロタやサーフにやや不向き。 ・フェルト同様、グリップ力低下に注意。 |
山下洋太
筆者はシーバスやメバリング用にウェーダーを所有していますが、汎用性が高いフェルトスパイクソールを選ぶことがほとんどです。
安いウェーダーおすすめ15選
ここでは、1万円以下と1万円台に分けて、おすすめのウェーダーを15商品紹介します。
予算や用途に合わせて、ベストなウェーダーを見つけてみましょう。
1万円以下のおすすめウェーダー8選
プロマリン FWA021 チェストハイウェーダー
素材 | ナイロン |
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タイプ | チェストハイ |
ソール | フェルト |
サイズ | S/M/L/LL |
低価格帯の釣具を数多くラインナップするプロマリンのチェストハイウェーダー。
フェルト底を採用し、渓流のようなツルツルとしたフィールドにマッチします。
低予算でウェーディング入門したいアングラーにも最適です。
ドレス チェストハイウェーダーエアボーン キッズ/レディース
素材 | ナイロン |
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タイプ | チェストハイ |
ソール | ラジアル |
サイズ | 130/140/150 |
子どもや小柄な女性が着用するのに最適なサイズをラインナップするモデル。
サイズは130、140、150の3サイズ。ブーツのサイズは130で21〜21.5cm、140で22〜22.5cm、150で23〜23.5cmとなっています。
擦れに強いナイロンを採用したラジアルソールのウェーダーで、サーフや河川での釣りに相性抜群です。
ドレス チェストハイウェーダーエアボーン フェルトスパイク
素材 | ナイロン |
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タイプ | チェストハイ |
ソール | フェルトスパイク |
サイズ | S/M/L/XL/XXL |
軽くて動きやすく、かつ保温性にも優れたナイロン生地を採用したチェストハイウェーダー。
内部にメッシュ素材を採用することで、非透湿素材でもベタつかず、快適な着心地を維持できます。
フロントにはファスナー付きのポケットがあり、小物を入れておくのに便利です。
プロックス Pプルーフウェダー
素材 | ナイロン |
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タイプ | チェストハイ |
ソール | ラジアル |
サイズ | 3S/SS/S/M/L/LL/3L/4L/5L/6L |
汚れが付きにくく、かつ耐摩耗性にも優れたPプルーフと呼ばれる素材を採用したナイロン素材のウェーダー。
拭き取るだけで汚れを簡単に落とせて、メンテナンス性に優れているところが嬉しいポイントです。
ベルトは軽量ながら強度もあるYKKのLB-LVバックルを採用し、快適な使用感を実現しています。
双進 RV チェストハイブーツウェイダーFP
素材 | ナイロン |
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タイプ | チェストハイ |
ソール | フェルトピン |
サイズ | S/M/L/LL/3L |
210デニールとやや厚みがあるナイロン素材を採用し、防水性、剛性を実現した低価格のチェストウェーダー。
ソールにはフェルトピンを採用しているので、幅広いフィールドに適応可能。
数多くのウェーダーを輩出してきた安心の双進製で、初めて購入するウェーダーとしてもおすすめな一品です。
プロックス テフロンポリエステルウェダー ウエスト フェルト
素材 | ナイロン |
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タイプ | ウエストハイ |
ソール | フェルト |
サイズ | 3S/SS/S/M/L/LL/3L/4L/5L/6L |
ほつれや破れに強いリップストップ生地に、テフロン加工を施したウエストハイウェーダー。
ショート丈のブーツを採用することで、動きやすさを確保しています。
フェルトソールを採用し、ゴロタを中心に河川や磯、防波堤などに相性抜群。他にラジアルソールもラインナップされています。
プロックス 自立ヒップウェダー ラジアル
素材 | ナイロン |
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タイプ | ヒップ |
ソール | ラジアル |
サイズ | 3S/SS/S/M/L/LL/3L/4L/5L/6L |
生地にハリがあり、自立することでベルトで止める必要がなく、着脱が楽にできるヒップウェーダー。
長靴のような感覚で着用でき、ウェーダーが窮屈で苦手なアングラーにもおすすめです。
ラジアルソールとフェルトソールの2種類をラインナップし、釣り場に合わせて選択できます。
OGK ヒップフェルトウェダー中割
素材 | ナイロン |
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タイプ | ヒップ |
ソール | フェルトスパイク |
サイズ | S/M/L/LL |
ブーツのつま先が中割になっていて、フィット感が高く、水中での動作をスムーズに行えるヒップウェーダー。
フェルトソールを採用し、水深が浅い苔が生えた岩場や河川での使用にマッチ。
ベルトなどに装着できるバックルを搭載し、生地がずれ落ちるのを防止でき、快適な着心地を提供します。
1万円台のおすすめウェーダー7選
ダイワ ダイワフィッシングウェーダー FW-4202R
素材 | ナイロン |
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タイプ | チェストハイ |
ソール | フェルト |
サイズ | S/M/L/LL/3L |
ダイワのウェーダーの中でもっとも価格が安いシリーズ。
タイトフィット裁断を施し、見た目がスマートなだけでなく、流水抵抗を受けにくく、水中で足を動かしやすいのが特徴です。
オリジナルのグラフィックを採用することで、低価格ながらもスタイリッシュに仕上がっています。
プロックス 3Dインナークロロプレンウェダーフェルトスパイク
素材 | クロロプレン |
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タイプ | チェストハイ |
ソール | フェルトスパイク |
サイズ | M/L/LL/3L |
クロロプレンを採用し、冬でも着用できる保温性を確保したチェストハイウェーダー。
フェルトスパイクソールで幅広いフィールドで活躍すること間違いありません。
擦れやすい膝部には補強加工を施してあり、足場が悪い釣り場での使用にもマッチします。
マズメ mazume ゲームウェーダー Ver.2 タイドマニア
素材 | ナイロン |
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タイプ | チェストハイ |
ソール | フェルトスパイク |
サイズ | M/L/LL/3L |
コスパに優れていて、初めて購入するウェーダーとしてもおすすめのモデル。
フェルトスパイクソールを採用し、幅広いフィールドに対応可能です。
タイトシルエット、立体裁断など、ミドルクラスに引けを取らない仕上がりで、高い使用感が得られます。
シマノ ハイパーウェーダー (チェストハイ・カットピンフェルトソール)
素材 | ナイロン |
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タイプ | チェストハイ |
ソール | カットピンフェルト |
サイズ | SS/S/M/L/LL/3L |
擦れに強く、耐久性が高いタスラン生地を採用し、長期間使用できるのが魅力。
内側にはメッシュを採用し、内部が蒸れてもさらっとしたドライな着心地を提供します。
柔らかいブーツを採用して履き心地がソフトでありながらも、剛性感があるところも選ばれる理由です。
プロックス ブリザテックポリカウェダー チェスト フェルト
素材 | 透湿素材 |
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タイプ | チェストハイ |
ソール | フェルト |
サイズ | 3S/SS/S/M/L/LL/3L/4L/5L/6L |
歩きやすいショート丈のブーツに、透湿防水のブリザテックPCを加工した生地を採用した透湿ウェーダー。
特殊PC加工を施すことで、ウェーダーを劣化させる加水分解が起こりにくい特徴があります。
3S〜6Lまでの7サイズを展開し、幅広い体型の方にマッチしやすいところも注目ポイントです。
ダイワ ダイワタイトフィットフィッシングウェーダー FW-4550R-T
素材 | ナイロン |
---|---|
タイプ | チェストハイ |
ソール | フェルト |
サイズ | S/M/L/LL/3L |
薄いナイロン生地を採用し、藪漕ぎのようなタフな使い方には不向きなものの、機動力を高められるウェーダー。
タイトフィットモデルで立体裁断が施してあり、水中での身動きの取りやすさにも期待できます。
機動力重視のアングラーは要チェックです。
シマノ DS3ウェーダー (ウエストハイ・カットフェルトソール)
素材 | 透湿素材 |
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タイプ | ウエストハイ |
ソール | カットフェルト |
サイズ | SS/S/M/MO/L/LO/LL/3L |
透湿防水素材のDRYSHIELD素材3Lを採用し、暑い時期でも蒸れにくく快適な着心地を実現したモデル。
壊れやすいブーツと生地の接合部分の硬さを段階的にしてあり、耐久性を向上しているところも必見です。
ブーツはソフトで屈曲しやすく、足の疲れを軽減できます。
ウェーダーのメンテナンスについて
ウェーダーを長持ちさせるためには、メンテナンスが重要です。
せっかく安く購入しても、すぐに壊れてしまっては買い替え費用が嵩みます。
ここでは、メンテナンスでとくに重要な3点について紹介します。
海水を浴びたら洗浄する

ウェーダーを海で使用した時には、帰宅後速やかに水道水で洗い流しましょう。
海水が付着したままだと、生地が劣化したり、ニオイが発生したりする可能性も。
また、汚れがひどい場合には中性洗剤を使用し、表側はもちろん、内側も洗うとさらに衛生的に使用できます。
山下洋太
筆者は海水に触れる表側は毎釣行後、内側は10釣行に1度を目安に洗浄しています。
しっかり乾燥した上で保管

水洗いした後にはしっかりと乾燥させておくことも重要。
水が付いたまま保管すると、雑菌が発生しやすくなるだけでなく、加水分解を早めてしまう可能性があります。
また、ウェーダーの内側は洗浄していなくても、蒸れにより水滴が付着している場合も少なくありません。
そのため、ウェーダー内の水分を飛ばすために、ウェーダーの履き口を上にして干すのがおすすめです。

ウェーダーの内側を洗浄した場合は、ウェーダーを逆さに干してある程度水分を抜いてから履き口を上にして干すのが時間を掛けずに乾かすコツ。
ウェーダーを逆さに干す場合には、強度の高い長靴ハンガー を使用するのがおすすめです。
透湿素材は防水スプレーも効果的

透湿素材の性能を長期間維持するためには、防水スプレーを使用するのも効果的。
透湿素材はしっかりと撥水が効いていることで、その性能を最大限発揮できます。
撥水効果が切れると、透湿性能が低下しウェーダー内が蒸れて不快感が生じる可能性が高いです。
ウェーダーを着用していて、撥水が切れてきたと感じた時には、洗浄して乾燥後に防水スプレーを噴霧しておきましょう。
ウェーダーで釣りの幅を広げよう

ウェーダーを着用する最大の魅力は、なんといってもおかっぱりからでは狙えないスポットを狙えるようになること。
水の中に入るとポイントは360°無数にあり、釣りの幅を広げてくれるでしょう。
ただし、ウェーディングには危険がつきもの。安全対策はしっかりと行い、魅力あふれるウェーディングゲームを楽しんでください。
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