コルトシリーズのベースモデル
オリムピックが発売するコルトシリーズは、1万円台のコルトUXから10万円超のスーパーコルトATまで、幅広く展開されています。
その中でも、28,000円前後で購入できる21コルトは、ベーシックモデルとして位置付けられるシリーズです。
今回は、21コルトの使用感をお届けします!
21 コルトのラインナップ
型番 | 全長 | 自重 | 仕舞寸法 | アクション | ルアーウェイト | 適合ライン | 定価 |
21GCORS-572UL-TS | 1.7m | 50g | 87.7cm | EXF | MAX2.5g | MAX2lb | 28,500 |
21GCORS-572UL-HS | 1.7m | 52g | 88.3cm | RF | MAX2g | MAX2lb | 27,500 |
21GCORS-592XUL-S1 | 1.75m | 48g | 90.5cm | F | MAX1.5g | MAX1.5lb | 28,000 |
21GCORS-612L-HS | 1.86m | 53g | 95.8cm | EXF | MAX3g | MAX2.5lb | 28,300 |
21GCORS-622UL-HS | 1.88m | 53g | 96.8cm | F | MAX2g | MAX2lb | 28,500 |
21GCORS-642L-HS | 1.93m | 55g | 99.5cm | EXF | MAX4g | MAX2.5lb | 28,800 |
21GCORS-6102L-HS | 2.08m | 57g | 107.2cm | EXF | MAX5g | MAX0.3号 | 29,000 |
22GCORS-802ML-HS | 2.44m | 73g | 124.5cm | F | MAX20g | MAX0.6号 | 30,500 |
21 コルトの特徴
まずは21コルトのスペック的な特徴から紹介します!
ブランク
ブランクはオリムピックらしく、非常に軽くてシャープです。
軽量ですが、バットにはライトウェイトグラファイトクロスを斜め方向に巻き込み、捩れ方向への剛性・強度も高めています。
ティップ
番手ごとにティップの仕様が変えられていることも21コルトの特徴。
番手の末尾が「-S」がノーマルソリッド、「-HS」がハードソリッド、「-TS」がカーボンソリッドです。
1本ごとに強いこだわりが感じられますね。
ガイド
ガイドは、チタンフレームのSiC-Sガイドです。
重量的な負担が大きくなる元ガイドにはATガイドを採用しており、軽量化へのこだわりを感じます。
グリップ
ティップと同じく、グリップ周りの仕様も番手ごとに変えられています。
DPS・IPS・VSSの3種類のリールシートが用いられており、いずれもダウンロック式です。
また、リアグリップも最小限の大きさに留められています。
622UL-HSをインプレ!
ここからは、シリーズの中核となる622UL-HSの使用感をお届けします。
20ルビアス FC LT2000Sとエステル0.3号を合わせ、さっそく実釣へ!
スパルタンな見た目通り、持ってみてもかなり軽いですね。
1g前後のジグヘッドをメインにキャストしてみましたが、振り抜きがすこぶる良い!
6ft2inのレングスがあるので、ショートキャストはもちろん多少のロングキャストも可能です。
3gまでのウエイトを操作してみたところ、「実釣で使うのは2.5gくらいまでかな」という印象です。(スペック上は2gまでです)
ベリーからバットの反発が強くてティップがハードソリッドなので、オーバーウエイト気味でもビシッと投げられ、しっかりとアクションさせられます。
ナイトゲームに突入し、アンダー1gのジグヘッドをフワフワさせていると、アジがヒット!
軽量ジグヘッドの操作感も程よくあり、風が強い中でアタリを取る感度もありますね。
ボトムを集中的に狙うとカサゴもヒット。
着底感度が良く、ティップの負荷がフッと抜ける感じがしっかりと伝わってくるため、根掛かりを回避しながら繊細にボトムを攻められました!
最後に40cmほどのシーバスもキャッチ。
これぐらいならエステル0.3号でも難なくキャッチできますね。
全体的な使用感は「さすがオリムだな〜」といったところですね(笑)
クラス最高レベルの軽さ
やっぱり、軽さは21コルトの魅力ですね!
62ULで自重53gという軽さは、同価格帯では最軽量クラス、他社のハイエンド機種にも匹敵します。
バットに補強が入っていてこの軽さは凄いですね!
キャストフィールも良い
実釣時に「振り抜きが良い」と感じましたが、これはブランクが軽くて細身なこと、そして細いのに反発が強いことが効いているのでしょう。
さらに高弾性のハードソリッドティップは、キャスト後のブレの収束が早いのでスムーズにラインが放出されます。
ラインの放出抵抗が少ないので、とくに軽量ジグヘッドがよく飛ぶわけですね。
操作性◎
声を大にしてお伝えしたいのが、1g前後の操作性!
ハードソリッドティップと聞くと、ティップまで金属的な張りがあって一昔前のパッツン系ロッドを想像する人もいるかもしれません。
しかし、ハードといえどもソリッドなのでテンションが抜けにくく、しっかりと軽いルアーの存在感をティップで捉えられます。
その一方で、一般的なソリッドよりも曲がり過ぎないので、流れが強い状況や深場でも、水圧に負けることなくアクションを加えられます。
また、細身かつシャープなので風切りも良く、風が強い時や潮が速い時でもラインメンディングがしやすかったですね!
抜け感度と反響感度を両立している
感度もかなり高く、ピンテールを啄むようなバイトやフワッとテンションが抜けるバイトも捉えやすかったですね。
その反面、ソリッドティップながら手元にカンッと響くようにバイトが伝わるのも印象的で、抜け感度と反響感度を高いレベルで両立していると感じました。
実釣する前はパリッとしていて反響感度重視かと思いましたが、しっかり抜け感度も確保されていて嬉しい誤算です!
フッキングスピードが速い
ハードソリッドなので一般的なソリッドよりも先でフッキングを行えるため、フッキングスピードが速いですね。
とはいえ微妙な差なのですが、アジがすぐに吐き出すナーバスな状況では違いが出ると思います。
感じて掛ける能力は非常に高いので、積極的にアタリを掛けるアジングの醍醐味を味わえるロッドです!
PEラインとの相性は……
PEラインも使ってみましたが、個人的に相性はイマイチだと感じました。
ハードソリッドゆえかもしれませんが、比重の低いPEを組み合わせると、とくにアンダー1gの操作感が薄くなってしまいます。
また、バイトを弾くことが圧倒的に多くなったのも印象的で、エステル0.3号がベストだと思いました!
グリップは好みが分かれるかも
じつは、使う前に唯一の懸念点だったのがEVAレスのグリップ。
はじめは「手に馴染まないやん」と思っていましたが、使ううちに慣れていましたね。
持ち方によっては、リールシートのエッジが手の腹に当たる感覚は多少あるかもしれませんが、タックルが軽いので食い込むような違和感はないと思います。
ハイエンド並みの使用感でした!
「エントリーモデルからステップアップしたい」
「ハイエンドロッドのフィーリングをアンダー3万円で味わいたい」
こんな方にはドンピシャでハマるロッドだと思います!
軽量ジグ単に限れば幅広い状況で使えるロッドなので、持っていればかなり使用頻度の高い1本になるはずですよ。
▼今回使った番手
オリムピック 21コルト 21GCORS-622UL-HS
全長 | 6ft2in |
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自重 | 53g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 96.8cm |
対応ウエイト | MAX2lb |
対応ライン(フロロ) | MAX2lb |
▼その他の番手
オリムピック 21コルト 21GCORS-572UL-TS
全長 | 5ft7in |
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自重 | 50g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 87.7cm |
対応ウエイト | MAX2.5g |
対応ライン(フロロ) | MAX2lb |
オリムピック 21 コルト 21GCORS-572UL-HS
全長 | 5ft7in |
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自重 | 52g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 88.3cm |
対応ウエイト | MAX2g |
対応ライン(フロロ) | MAX2lb |
オリムピック 21コルト 21GCORS-592XUL-S
全長 | 5ft9in |
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自重 | 48g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 90.5cm |
対応ウエイト | MAX1.5g |
対応ライン(フロロ) | MAX1.5lb |
オリムピック 21 コルト 21GCORS-612L-HS
全長 | 6ft1in |
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自重 | 53g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 95.8cm |
対応ウエイト | MAX3g |
対応ライン(フロロ) | MAX2.5lb |
オリムピック 21コルト 21GCORS-642L-HS
全長 | 6ft4in |
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自重 | 55g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 99.5cm |
対応ウエイト | MAX4g |
対応ライン(フロロ) | MAX2.5lb |
オリムピック 21コルト 21GCORS-6102L-HS
全長 | 6ft10in |
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自重 | 57g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 107.2cm |
対応ウエイト | MAX5g |
対応ライン(PE) | MAX0.3号 |