中堅機種の中では最強!?
どうも、フィッシングギャングのYOSHIKIです!
今回紹介するのは、シマノから2021年に新発売されたスピニングリール「コンプレックXR」。
21コンプレックスXRは17コンプレックスCI4+の後継機種として発売された、ブラックバス用スピニングリールです。
そんなコンプレックスXRを、僕はアジング用として購入してみました!
▼17コンプレックスCI4+についてはコチラをご覧ください。
コンプレックスXRラインナップ
品番(番手) | 最大巻上長(cm) | ギア比 | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE(号-m) | 本体価格(円) |
C2000 F4 | 69 | 5.1 | 155 | 3.0 | 0.6-180 | 34,300 |
C2000 F4 HG | 82 | 6.1 | 155 | 3.0 | 0.6-180 | 34,300 |
2500 F6 | 78 | 5.3 | 175 | 4.0 | 0.8-200 | 35,300 |
2500 F6 HG | 89 | 6.0 | 175 | 4.0 | 0.8-200 | 35,300 |
C2000 F4を購入
僕が購入したのはC2000 F4です!
アジングの中でもジグ単(ジグヘッド単体)に使いたかったのでC2000 F4を選びました。
ちなみに、ハンドルノブはゴメクサスのチタン製に変更しています。
コンプレックスXRスペック
ベース機種について
21コンプレックスXRのベース機種となっているのが、2020年に発売されたヴァンフォード。
17コンプレックスCI4+も、ヴァンフォードの前作に当たる16ストラディックCI4+をベースとしていたので同じ流れですね。
ヴァンフォードより実売価格で5,000円ほど高く、機能的にはドラグの仕様が異なります。
なお、21ソアレXR・21セフィアXRもヴァンフォードをベースとしており、この4機種はいわば“兄弟リール”ですね。
▼ヴァンフォードについてはコチラをご覧ください。
ボディ・ローター
ヴァンフォードと同じく、ボディとローターにはCI4+(シマノ独自の炭素繊維強化プラスチック)が用いられています。
これによって、僕が購入したC2000 F4の自重はなんと155g。
この価格帯のリールでも、C2000番で160gを切る時代なんですね。正直驚きました。
また、CI4+製のマグナムライトローターは軽くて慣性が働きにくく、巻き始めが軽いことも大きな特徴。
アジングでは1g前後の超軽量ルアーを使うので、回転の軽さや巻き感度は武器になります。
ギア
ドライブギアは超々ジュラルミン製、ピニオンギアは超高強度真鍮製のマイクロモジュールギア2を採用しています。
16ストラディックCI4+系のリールはマイクロモジュールギアを搭載していなかったので、旧モデルからは大きな進化ですね。
マイクロモジュールギア2によってより滑らかな巻き心地へ進化しています。
ドラグ
21コンプレックスXRでもっとも注目すべきはドラグです。
まずボールベアリングの数に着目すると、ヴァンフォードが7個、コンプレックスXRが9個。この2個の差はスプール内部とメインシャフト部です。
つまり、リジットサポートドラグ(2個のベアリングでスプールを支持する構造)の有無で、“ドラグ性能はコンプレックスXRの方が高い”ということです。
また、ドラグのチューニングもヴァンフォードとは異なり、C2000番にはハイレスポンスドラグ、2500番にはラピッドファイアドラグを導入しています。
ハイレスポンスドラグは高負荷時に大きく滑ること、ラピッドファイアドラグはドラグノブの回転数に対するドラグ力の変化が大きいことが特徴です。
防水性能
コンプレックスXRはブラックバス用リールですが、シマノ独自の防水機構であるXプロテクトを搭載しています。
つまり防水性能はソルト用リールと同じなので、メーカーからも「海水使用OK」とアナウンスされているわけです。
コンプレックスXRの使用感
回転性能は16ヴァンキッシュに匹敵
初めて使った時に「え、これ中堅機種なの?」と感じてしまうほどの巻き心地です!
ヴァンフォードの前作に当たる16ストラディックCI4+のC2000sを愛用していますが、正直、巻きの軽さと滑らかさは比べ物になりません。
また、釣具店でヴァンフォードを触った時に「コンプレックスXRの方が巻きが軽い」と思いましたが、回転に関わる部分の仕様は同じなので、感じた違いは馴染み具合だったのかも。
巻きの軽さに関していえば、“16ヴァンキッシュ並”だと感じています。
厳しく見れば、16ヴァンキッシュの方がノイズが少なくて“惜敗”なのですが、実釣性能は同等ですね。
ハイレスポンスドラグは好みが分かれる
ハイレスポンスドラグの特徴を一言で表すと、メリハリの強い特性です。
大きな負荷が掛かると一気に滑る一方で、負荷が弱い時は止まろうとします。
性能的にはとても優秀で、実釣時には1.4lbのエステルラインで尺アジをスムーズにキャッチできましたし、テトラ帯から40cm超の大サバを釣り上げることもできました!
性能に不満はありませんが、個人的にファイト中はドラグをズルズル滑らせたいので、従来のドラグの方が好みですね。慣れ等も含め、好き嫌いが分かれるドラグだと思いました。
エリアトラウトが好きな方はご存知かもしれませんが、「小満屋ドラグ」と特性が非常に似ていますね。
従来のシマノのドラグと比べ、やや強めの設定にしておくのがハイレスポンスドラグの適正値だと感じました!
耐久性は文句なし
購入後、約9ヶ月アジングでみっちり使い込みましたが、リールは未だに快調を維持しています!
使う前は「耐久性はどうかな?」と心配していましたが、まったく問題なしですね。
エギング・ライトゲーム用にもう1台買おうか検討しています!
コンプレックスXRは買いなのか?
結論、欲しいと思ったあなたは“買うべき”です!
上位機種のヴァンキッシュに慣れていても違和感がないクオリティですし、唯一の懸念はハイレスポンスドラグの好き嫌いぐらい。
良いリールなのは間違い無いので、買って後悔することはないと思いますよ。
今回もご愛読ありがとうございました!
シマノ コンプレックス XR C2000 F4
自重:155g
最大ドラグ力:3kg
巻取り長さ:69cm
ナイロン糸巻量(lb-m):4-110/5-90/6-70
フロロ糸巻量(lb-m):3-130/4-100/5-80
PE糸巻量(号-m):0.6-180/0.8-110/1-90
シマノ コンプレックス XR C2000 F4 HG
自重:155g
最大ドラグ力:3kg
巻取り長さ:82cm
ナイロン糸巻量(lb-m):4-110/5-90/6-70
フロロ糸巻量(lb-m):3-130/4-100/5-80
PE糸巻量(号-m):0.6-180/0.8-110/1-90
シマノ コンプレックス XR 2500 F6 HG
自重:175g
最大ドラグ力:4kg
巻取り長さ:89cm
ナイロン糸巻量(lb-m):5-130/6-110/8-80
フロロ糸巻量(lb-m):5-130/6-100/8-75
PE糸巻量(号-m):0.8-200/1-150/1.2-100