シマノ 17コンプレックスCI4+ をインプレ
こんにちは、ikahimeです。今回はシマノのスピニングリール、17コンプレックスCI4+をインプレ。
CI4+を素材とした軽量ボディー。
マグナムライトローターやCI4+ハンドルからなる巻出しの軽さ。
リジッドサポートドラグ・ラピッドファイアドラグの安定したドラグ性能。
それらを売りとして、2017年にバス釣り専用スピニングリールとしてデビューした本機。
▼CI4+(シーアイフォープラス)とは
シマノの炭素繊維樹脂素材。樹脂に炭素繊維(カーボン)を混ぜて、軽量で頑丈な樹脂素材に仕上げました。という素材です。
21年廃盤となる
21年に新型として21コンプレックスXR がリリースされておりシマノの公式ホームページからも情報が削除されました。旧モデルですが、長く使い込んだので見えてくることも含め、インプレしていきたいと思います。
スペック
品番 | 番手 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | ベアリング数BB/ローラ― | ハンドル長 | 糸巻量 | フロロ 糸巻(lb-m) | PE糸巻量(号) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C2500S F4 | 2500 | 5 | 4 | 180g | 9/1 | 45mm | 68cm | 3-130 4-100 5-80 | 0.6-180 0.8-110 1-90 |
C2500S F4 HG | 2500 | 6 | 4 | 180g | 9/1 | 45mm | 81cm | 3-130 4-100 5-80 | 0.6-180 0.8-110 1-90 |
2500S F6 | 2500 | 5 | 4 | 185g | 9/1 | 50mm | 73cm | 5-130 6-100 8-75 | 0.8-200 1-150 1.2-100 |
2500S F6 HG | 2500 | 6 | 4 | 185g | 9/1 | 55mm | 88cm | 5-130 6-100 8-75 | 0.8-200 1-150 1.2-100 |
ベースモデルの16ストラディックCI4+のC2500S、2500Sとの違いを比較してみると、スプール寸法(径mm/ストロークmm)は同じ。
違いは、ラインキャパで、F4はベースのC2500Sよりも浅溝(5lb-100m→4lb-100m)、F6はベースの2500Sよりも深溝(5lb-100m→6b-100m)になっています。
17コンプレックスCI4+の技術特性
・HAGANEギア
・Xシップ
・マグナムライトローター
・コアプロテクト
・AR-Cスプール
・リジッドサポートドラグ
・ラピッドファイアドラグ
・海水対応
17コンプレックスCI4+のここがお気に入り
ドラグ性能が素晴らしい
少し乱暴ですが、17コンプレックスCI4+を一言で表すと「ドラグが強化された16ストラディックCI4+。」ですね。
それだけ?と思うのですが、そこが最も大切なポイントなんです。
というのも、じつは16ストラディックと上位機種のドラグには構造の違いがあってカスタムをしても埋められない差があります。
具体的には16ストラディックのドラグ構造は、スプール本体にベアリングを追加できない仕様です。それを17コンプレックスではスプールにもベアリングを追加しています。
それゆえに、ドラグ構造がどちらかと言えばヴァンキッシュやステラなどのハイエンドリールに近い構造になっています。
実際のドラグ性能も素晴らしく、滑らかに追従してくれますね。
それから「ラピッドファイヤドラグ」と言って、ドラグノブを少しひねるだけでドラグ力を大幅に変更できるようになっています。ハイギアドラグ、みたいなイメージですね。
だからファイト中にドラグ力を素早く調整することができます。バス釣りではファイト中にササッとドラグ調整することが多々ありますので嬉しい機能ですね。
また、個人的なフィッシングスタイルとして、0.4号以下の細糸PEラインを使うことが増えました。
細糸PEラインは強いですが瞬間的な引っ張りでプツンとブレイクしてしまうこともあるため、繊細なドラグ力の調整が必要なんです。
現代のバスフィッシングに過不足なし
4年前(2017年)のモデルと考えると古いと感じる方もいるかもしれません。
しかし、17コンプレックスCI4+は現代のバス釣りにおいても過不足を感じにくく、不満が出ない次元にまとめられています。
実際、クイックレスポンスシリーズの最高峰である19ヴァンキッシュと同時に使っているのですが、不思議と「ダメだな……」とならない。
これはひとえに基本性能高いからと言えるでしょう。もちろん質感等は上位機種に劣るのですが、そこも大きな違和感になるレベルでありません。
現行の同価格帯のリールと比べ、何かに突出している訳ではありませんが、ハイエンドモデルと混ぜて使っても不満が出にくいリールかと思います。
お得度合いが高い
CI4+製の夢屋カーボンハンドルを装備しています。これは単体で購入すると結構いいお値段がします。
さらにドラグ強化と、ベースモデルである16ストラディックCI4+と比べてかなりお金がかけられたモデルです。
それでいて実売価格は、装備内容を考慮するとお買い得。
17コンプレックスCI4+の弱み
メタルボディのリールに剛性は劣る
ローター、ボディーともci4+と呼ばれる炭素繊維を混ぜた樹脂素材で構成されています。そのため金属製のボディを持つリールと比べると、剛性は高くありません。
とはいえ材質でリール剛性うんぬんを語るのは野暮だという話もあります。メーカーが弱い樹脂ボディを作るはずがない、当たり前のように強度計算をしている。だから素人(ユーザー)が使用感で云々というのは見当違い。という話があるためです。
だたし、バスフィッシングであればパワーフィネス、他にもリールに負荷のかかるジギングなどではフルメタル仕様のボディを持つリールが積極的に使われている事実もあります。
ですが前述したように、バスフィッシングには必要十分な作りです。
質感は価格なり
高級感はあまり感じられません。そこはハイエンドモデルに任せて、実釣スペシャルとしての役割があるのでそれで正解だとも思います。この辺り、新型のXRですとさらに上質になっているのかもしれませんね。
合わせているロッド
シマノ エクスプライド 263L-S/2
自重:92g
継数:2本
仕舞寸法:98cm
ルアー重量:2.5-10g
ナイロンライン適合:3-6lb
ロッドはシマノ エクスプライド263L-Sを合わせています。クセの少ないソリッドティップロッドで、ダウンショットやネコリグなどのライトリグから、虫系ルアーまで幅広くこなします。
まだまだ現役!17コンプレックスCI4+
まだまだ現役で頑張れるリールだと感じます。シマノリールは約10年を過ぎるとパーツの供給がストップすることが多いです。
なので、2027年ごろまでは余裕で使い続けられるということ。さすがにその頃にはより新しいリールが登場し、どんどん古くなってしまう可能性もありますが、少なくとも埋めがたい絶望的な差にはならないはずです。
ですので中古で程度のよい個体が見つかったり、新型の登場によるセール価格で見つかればかなり買いなリールだと感じます。
シマノ 17 コンプレックス CI4+ C2500S F4
自重(g):180
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):2.5/4.0
スプール寸法(径mm/ストロークmm):43/14.5
ナイロン糸巻量(lb-m):4-110、5-90、6-70
フロロ糸巻量(lb-m):3-130、4-100、5-80
PE糸巻量(号-m):0.6-180、0.8-110、1-90
最大巻上長(g):68
ハンドル長(mm):45
ベアリング数S A−RB/ローラー:9/1
シマノ 17 コンプレックス CI4+ C2500S F4 HG
自重(g):180
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):2.5/4.0
スプール寸法(径mm/ストロークmm):43/14.5
ナイロン糸巻量(lb-m):4-110、5-90、6-70
フロロ糸巻量(lb-m):3-130、4-100、5-80
PE糸巻量(号-m):0.6-180、0.8-110、1-90
最大巻上長(g):81
ハンドル長(mm):45
ベアリング数S A−RB/ローラー:9/1
シマノ 17 コンプレックス CI4+ 2500S F6
自重(g):185
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):2.5/4.0
スプール寸法(径mm/ストロークmm):46.5/14.5
ナイロン糸巻量(lb-m):5-130、6-110、8-80
フロロ糸巻量(lb-m):5-130、6-100、8-75
PE糸巻量(号-m):0.8-200、1-150、1.2-100
最大巻上長(g):73
ハンドル長(mm):50
ベアリング数S A−RB/ローラー:9/1
シマノ 17 コンプレックス CI4+ 2500S F6 HG
自重(g):185
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):2.5/4.0
スプール寸法(径mm/ストロークmm):46.5/14.5
ナイロン糸巻量(lb-m):5-130、6-110、8-80
フロロ糸巻量(lb-m):5-130、6-100、8-75
PE糸巻量(号-m):0.8-200、1-150、1.2-100
最大巻上長(g):73
ハンドル長(mm):50
ベアリング数S A−RB/ローラー:9/1
ライタープロフィール
ikahime
「バス釣り情報発信サイトikahime(イカヒメ)」を運営するikahimeです。ザ・アマチュアアングラー目線で、釣行記や製品レビュー等を書いています。リールカスタム、レンタルボートが大好き。バスはあまり釣れない、いわゆる「道具バサー」。
アングラー取材の動画をブログ記事でもご紹介。
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相模湖 アングラー取材 自作ロッド&フルカスタムリールで巻き物を楽しむアングラー https://t.co/fmRNVzyXYR @@ikahime_netより
— ikahime (@ikahime_net) November 10, 2020
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