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22ステラ

22ステラを実釣インプレ。細PEはトラブル地獄なのか?スローオシュレートの副産物とは?

4年の時を経て、満を辞してモデルチェンジが行われたステラ。

22ステラ最大のトピックは、04ステラ以来となるスーパースローオシュレートの復活。

飛距離は伸びるのか?細PEはライントラブルが起こるのか?詳しくインプレします!

目次

アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

4年ぶりのモデルチェンジ

22ステラ

いわずと知れたシマノ製スピニングリールの最高峰、ステラ。

2022年春に待望のモデルチェンジが行われ、大きな話題となりました。

とりわけ今作は歴代モデルの中でも非常に注目度が高く、人気番手に関しては発売前から予約が殺到し、入手困難な状態に。

本記事では、そんな22ステラのスペックや使用感を解説します。

ラインナップ

番手ギア比実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg)自重(g)ナイロン糸巻量フロロ糸巻量PE糸巻量最大巻上長(cm)ハンドル長(mm)ベアリング数定価(円)
1000SSPG4.42/31652.5lb-100m2.5lb-90m0.4号-100m553512/185,400
C2000S5.12/31704lb-100m4lb-85m0.6号-150m694012/186,600
C2000SHG62/31704lb-100m3lb-110m0.6号-150m814512/186,600
C2500S5.12/31755lb-110m5lb-100m0.6号-200m704512/186,600
C2500SXG6.32/31755lb-110m5lb-100m0.6号-200m874512/186,600
2500S5.12.5/42055lb-110m5lb-100m0.6号-200m755012/187,600
2500SHG5.82.5/42055lb-110m5lb-100m0.6号-200m865512/187,600
C3000SDH5.16/92205lb-110m5lb-100m0.6号-200m754514/189,900
C3000SDHHG5.86/92205lb-110m5lb-100m0.6号-200m864514/189,900
C3000MHG5.86/92108lb-130m8lb-110m1.2号-120m865512/187,600
C3000XG6.46/92103号-150m3号-130m2号-200m945512/187,600
3000MHG5.76/92358lb-130m8lb-110m1.2号-120m845512/188,000
4000M5.37/112603号-120m3号-110m1.5号-200m875512/188,000
4000MHG5.77/112603号-120m3号-110m1.5号-200m935512/188,000
4000XG6.27/112604号-150m4号-145m2号-240m1015712/188,000
C5000XG6.27/112605号-150m5号-135m3号-200m1015712/191,900

22ステラのスペック的特徴

22ステラC2000とC3000

まずは、歴代ステラや現行下位機種との比較を交えながら、22ステラのスペック的な特徴から解説します。

ボディ

22ステラのボディ

現行のシマノ製汎用スピニングリールでは唯一となる、オール金属製ボディを採用していることが最大の特徴です。

18ステラから引き続き、軽量かつ高強度なマグネシウム合金を用いています。

下位機種と比較すると、オール金属という点に加え、リールフットとギアボックスが一体となっている構造も特筆する点です。

19ヴァンキッシュや20ツインパワーは、リールフットとギアボックスが別体で、なおかつギアボックスはCI4+(炭素繊維強化プラスチック)製。

つまり、下位機種と比較した場合、ステラのボディ構造は“準ワンピース”といえる仕様です。

オール金属かつギアボックス・リールフット一体の構造自体は、旧モデルと同様ですが、これがステラの“根幹を成すもの”といえるでしょう。

ローター

22ステラのローター

18モデルと同じく、C2500番以下の番手はマグネシウム合金、2500番以上の番手はアルミ合金が採用されています。

19ヴァンキッシュや21ツインパワーXDが搭載するCI4+製ローターに対し、重量面では不利なものの、剛性に長けるのが金属製ローターの特性。

高負荷時の変形量が少ないため、巻き上げのパワーロスが少なく、ドラグの動作が安定します。

また、軽いローターよりも慣性モーメントが働きやすく、“ローターが回転を持続させように”回ることも特徴。

その一方で、軽いローターよりも回り始めるのに要するエネルギーが多く、初動がやや重たいことがデメリットです。

ラインローラー周り

22ステラのラインローラー

ラインローラー本体は18モデルから大きな仕様変更はなく、特殊撥水グリスが充填された一体式タイプです。

内部のベアリング等を個別に交換することはできず、アッセンブリー交換になります。(パーツ価格は2500番で3,960円)

ステラのラインローラーの表面にはDLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)コーティングが施されており、下位機種と差別化が行われています。(ヴァンキッシュ以下はメッキ処理)

DLCコーティングとは表面に被膜を作るもので、摩擦係数が低く、ラインの滑りが良いことが特徴です。

22ステラのアンチツイストフィン

そして、ラインローラー周りに新しく追加されたのが、アンチツイストフィンです。

弾力のあるプラスチック製フィンがラインのたるみを抑え、スプールの下部にラインが脱落する現象を軽減します。

とくにエギングやアジングなどの糸フケが多く出る釣りや、ライン自体が硬くて浮きやすいものモノフィラメントライン(ナイロン・フロロカーボン )で役立つ機能です。

駆動系

22ステラの目玉となるのが、ミレニアムステラ・01ステラ・04ステラが搭載していたスーパースローオシュレートの復活です。

22ステラの密巻き

中間ギアが増設され、これによってオシュレート(スプールを上下させる運動)速度を減速し、スプールへと密にラインが巻き取られます。

ライン同士が隣合うように、平行に近い状態で巻かれているため、放出時の抵抗が大幅に軽減され、飛距離が伸びるという仕組みです。(技術名「インフィニティループ」)

ドライブギアは18モデルと同じくマイクロモジュールギア2と呼ばれていますが、従来品より歯が大きく、大径化・幅広化されているのでまったく別物。ピニオンギアも、ドライブギアに合わせてより太くなっています。

これによって、ドライブギアとピニオンギアの接触面積が増え、「ギアの耐久性が約2倍アップ」とアナウンスされました。(技術名「インフィニティクロス」)

また、SWリールに搭載して高い評価を得ていた、インフィニティドライブ(メインシャフトとピニオンギアを非接触にした構造)を汎用リールとしては初採用。

ピニオンギアを特殊低摩擦ブッシュで支持することに加え、メインシャフトの特殊表面処理や加工も合わさり、駆動ロスを大幅に軽減させています。

スプール

22ステラのスプール

もちろんスプールは、ラインの放出性能に優れるロングストロークのAR-Cスプール。

22ステラのドラグノブ

ドラグノブは背が低い新形状のものを搭載。

高さがなくなった分、ノブがラインを拾いにくく、トラブル軽減を狙っています。

22ステラのバリアコートスプールリング

ステラSWと21ツインパワーXDに続き、汎用リールでは2機種目となるバリアコートスプールリングが導入されました。

いわゆるスプールエッジの強度が飛躍的に向上しており、万一ぶつけたり、落としたりしても傷が入りにくくなっています。

ドラグ周り

18モデルと比べ、ドラグ音が大きくなりました。

金属感のあるやや甲高い音質です。

22ステラのリジットサポートドラグ

旧モデルやツインパワーと同じく、メインシャフトとスプール内のベアリングの2点でスプール本体を支持する、リジットサポートドラグが採用されています。

スプールがフラつかず、安定したドラグ性能を発揮する機構です。

22ステラのデュラクロス

ドラグワッシャーには、新素材のデュラクロスが用いられています。

繊維を強化したことで、ドラグ性能はそのままに耐摩耗性を10倍以上向上させたようです。

22ステラの密巻きとドラグ

ドラグ性能にも大きく寄与しているのが、スーパースローオシュレートです。

ラインが密に巻かれることで、ドラグ作動時にラインローラーへと入るラインの角度変化が少なく、スムーズにラインを送り出せます。

ちなみに、スーパースローオシュレートを搭載していた01ステラが、近年になっても一部のコアなアングラーから「歴代最高のドラグ」と言われていたのはこれが理由です。※

※04モデルは01と比べてややオシュレートが速く、ミレニアムは極端に流通量が少なくて使用者が少なかったことも踏まえて。

防水機構

22ステラのXプロテクト

防水機構は18モデルと同様のXプロテクト。

撥水処理と水の侵入を抑えるラビリンス構造を組み合わせた非接触式防水なので、回転性能を損なうことなく高い防水性能を実現しています。

22ステラを実釣インプレ

22ステラでボートシーバス

ここからは、実釣した上での22ステラの使用感を紹介します。

ちなみに、筆者はエギングやイカメタルをメインの用途に想定し、C3000SDHをセレクト。

リブレのカスタムハンドルを装着するので2500Sと悩みましたが、強いドラグが欲しかったので割高ですがC3000SDHを購入しました。

巻き感に文句なし

平凡な表現ですが、回転は文句のつけようがないくらいに軽くて滑らかです。

金属ローターの慣性を活かした巻き感で、巻き物を等速でリーリングするには「これ以上はない」と断言できるフィーリング。

軽いジグヘッドを巻いても、重たいスピンテールを巻いても巻き感が変わらず、カチッとした剛性感のようなものを感じます。

また、金属ローターだから巻き始めは重たいものだと思っていましたが、インフィニティドライブ等のおかげか、非常に軽く感じられました。

「重い」というのはあくまでもヴァンキッシュと比べた際の相対的評価であり、市場のリール全体を見たときには“巻き始めも”軽いリールだと思います。

糸抜けが良い

実釣時は、14〜30g程度のプラグやジグヘッド、スピンテールなどを使いました。

正直なところ、「飛距離は他のリールよりはやや伸びているかな……?」という感覚でしたが、糸抜けは明らかな違いを感じます。

ラインが放出される時のバタバタ感、元ガイドにラインが絞り込まれる抵抗感もなく、目に見えてスプールから出るループの小ささが分かるので驚かされました。

飛距離がどの程度伸びているのかわかりませんが、“今までに体感したことがないキャストフィール”なのは間違いありません。

あふれる剛性感

22ステラでシーバスとファイト

実釣時は、バースや台船などのストラクチャーに付くシーバスを狙いましたが、不安感はゼロ。

近距離のストラクチャーフィッシングなので、本来はベイトタックルを使いたいところですが、60cm程度ならリーリングで難なく引きずり出せました。

ドラグを締めてベイトタックルのようにゴリ巻きしても、巻き感が悪くなったり、ボディやローターがたわむ感じもありません。

普段は実売3万円クラスの樹脂ボディ・ローターのリールをメインに使っているせいか、同サイズでもまったくの別物に感じられます。

メインの用途として想定しているイカメタルは、重たいオモリの上げ下ろしが多く、ファイト中はポンピングが一切できないので、この剛性感の高さはかなり魅力です。

“ゲソイチ”でも不安なく獲れそうなドラグ

動画内ではドラグを緩めに設定しているのでズルズル滑っているように見えますが、適正値では魚の動きに追従しながらスムーズに出てくれます。

太いリーダーでドラグを締めて使っていたため、シビアな動作はまだ体感できていませんが、「ゲソイチで掛かった大型ケンサキも獲れそうだな」と、イカメタルシーズンに向けて期待しています。

また、背が低いドラグノブの操作性を心配していましたが、ファイト中に難なく調整できました。

そして、大きめのドラグ音が釣り人のテンションを上げてくれるのも嬉しいところです。

軽くはない……

22ステラは重い

軽いリールではないので、やっぱりヴァンキッシュやルビアスと比べると重さを感じます。

良く言えば「質感がある」ということなのかもしれませんが、軽さを重視する方にはいまひとつなポイントとなりそうです。

筆者も22ステラを使うまでは「リールは軽いに越したことはない」と思っていましたが、今となっては、巻き心地や剛性感から「軽さなんて二の次」というくらいに良いリールだと思っています。

ライントラブルは起こらず

22ステラでシーバス釣り

PE0.6号でさまざまなシーバスルアーを扱いましたが、ライントラブルはゼロでした。

あえて結構糸フケを多めに作ったり、ロングリーダー(キャスト時に結束部が元ガイドより手前)を試したりしましたが、エアノットなどのトラブルはありません。

もう少しいろいろな条件で検証したいところですが、普通のリールと同じように安心して使えそうです。

22ステラは“買い”なのか?

22ステラと18ステラと14ステラ

最後に「22ステラは買いなのか?」というテーマで、リールには“なにかとうるさい”編集部しみけん氏を加えて議論してみました。

22ステラでアジング

ちなみに、しみけん氏はライトゲーム用にC2000Sを購入したようです。

職業柄、近年のスピニングリールはだいたい使っているようなので、筆者が気になる点も聞いてみました。

スーパースローオシュレートの副産物

22ステラでリトリーブ

tsuki
今作の注目点はやはりスーパースローオシュレートだと思いますが、ある程度使い込んでどうでしょう?

買ってから週4ペースでメバリング・アジングに行っていると聞きましたが(笑)

しみけん
ステラのためにだいぶ仕事をサボって釣りに行ったな(笑)

飛距離とライントラブルの話題が多いけど、以外と副産物が多そう。例えば、巻きの軽さ。

tsuki
オシュレートと巻きの軽さって関係あるんですかね?
しみけん
18ステラと比べてまず感じたのが、巻き始めの軽さ。

これまでライトゲームにステラってのが感覚的に合わなく、回転が軽いヴァンキッシュや初代イグジストを使ってたんやけど、今作は「使えるな」って思ったわ。

tsuki
それはギアの大口径化やインフィニティドライブのおかげでは?
しみけん
そうやと思うよ。けど、オシュレート速度も無関係ではないように思えてな。

オシュレートが遅いってことは、オシュレートのギア比が低いってことなんちゃうかと。ハイギアのリールとローギアのリール比べたら、ローの方が巻き軽いやん?

tsuki
なるほど!そう言われると関係ありそうですね!

自分も、「ローター重いのにこんなに巻き始め軽いん?」って思いました。

しみけん
おれは設計に詳しくないから知らんで(笑)推測やけどな。

ヴァンキッシュには劣るけど、歴代で一番初動は軽いと思うわ。あと、オシュレートが遅いってこと自体がメリットやわ。

tsuki
え?
しみけん
22ステラから他のリールに持ち替えた時に気付いたんよ。手元が騒がしいって(笑)
tsuki
スプールが激しく上下しないから、リトリーブ中に手元が安定するってことですか?
しみけん
それそれ。今って重心位置まで考えてリールを作ってるらしいやん。

けど、大前提としてリールの重心位置って変わるやろ?なぜなら、スプールが上下するから。

tsuki
オシュレートが上死点に向かうにつれてフロントバランスに、下死点に向かうにつれてリアバランスに。

って動きがリトリーブ中に繰り返されてるわけですもんね。

しみけん
おれは大雑把な人間やから、「静かやな」とか「騒がしいな」ってレベルにしか思わんかったけどな(笑)

繊細な人とか、釣り方なら、「リトリーブ中に穂先が安定する」みたいなことを感じるかもしれんね。

tsuki
手元が安定するってことは、感度もよくなりそうですね。
しみけん
今まではライントラブル対策でハイスピードにしてたんだろうけど、その1点を除けば「遅いに越したことはない」ってのがオシュレートなんじゃないかな。

飛ばないルアーが飛ぶ?

22ステラとルアー

tsuki
みなさんが一番気になると思う飛距離はどうでしょう?
しみけん
はじめは「一緒やん」って思った(笑)

けど、今は「飛ぶようになるルアーもある」って思ってるわ。

tsuki
え?ルアーによって変わるんですか?
しみけん
アジングロッド(PE0.3号)で0.8〜3gまでのジグ単を投げてみたんやけど……

3gは一緒、0.8gは飛ぶって思った。

tsuki
もともと飛びにくいルアーが飛ぶってことですか?
しみけん
重いルアーって運動エネルギーが大きいから、ルアーがラインを引っ張るような状態で飛ぶやん?

けど、軽いルアーって運動エネルギーが小さいから、ルアーがラインに引っ張られるような形で失速するやろ?

tsuki
なるほど。言い方を変えると、太いラインでも軽いルアーを飛ばしやすいってことかもしれませんね。
しみけん
検証してないからわからんけど、その可能性はあるな。

あと、軽いジグヘッドをフリップキャストした時にも伸びを感じた。フリップは上手投げよりルアーの初速が遅くなるけど、ラインがその初速を殺さんというかね。

tsuki
全部のルアーが飛ぶというよりかは、特定の条件が揃った時に飛距離が伸びるのかもしれませんね。
しみけん
糸とルアーのバランスとか、竿のガイドとか、そのあたりとの兼ね合いもあるんちゃうかな。

「飛びにくいルアーが飛ぶ」みたいな話をしたけど、例えば、空中で回転しやすいルアーは変わらんと思うよ。むしろこの手のルアーは、適度に糸にテンションを掛けた方が飛行姿勢が安定するから。

tsuki
なるほど。モノによって飛ぶ・飛ばないがありそうなので、今後もいろんな議論が起こるかもしれませんね。
しみけん
このテーマは飛ぶ・飛ばないの二元論で議論するんじゃなく、何が?どんな条件で?ってとこにも注目した方がええんちゃうかな。

現状、おれが体感で語れるのはこれぐらいかな。もともと飛距離にあんまり執着ないし(笑)

tsuki
最後にそれ言いますか(笑)

極細PEとスーパースローオシュレート

22ステラでメバリング

tsuki
今回、しみけんさんはライトゲーム用に22ステラを購入されたようですが……正直、一番22ステラを躊躇しているのがライトゲーマーじゃないかと思います。

細PE・糸フケ・夜釣りと、スーパースローオシュレートと相性が悪そうな要素がフルで揃ってるじゃないですか?笑

しみけん
あと、エギンガーも迷ってる人多そうやね(笑)

結論から言うわ。3週間・週4ペースでアジングとメバリングに行ったけど、PE0.3号でライントラブルはまだ1回も起こってへん。

tsuki
たしかに、一緒にボートメバリングに行った時も、トラブりやすいデッドスローな釣りがメインでしたが、ノートラブルでしたね。
しみけん
自分で言うのはちょっと恥ずかしいけど……

着水前にサミングしたり、着水後にラインローラーから元ガイドまでのラインを張ったりと、トラブル対策をしっかりした上での話やけどね。

tsuki
それは22ステラだからしっかり対策してたんですか?
しみけん
いや、これは常日頃。ルアー釣りを始めた時から今日に至るまで。

糸のことをまだ信用してないから(笑)

tsuki
じゃあ、ライントラブルのリスクは他のリールと同じって認識ですかね?
しみけん
いや、“比べると”起こりやすいとは思うよ。

密巻きである以上、クロスラップに比べて下の糸を拾いやすいのは、構造上どうしようもないはず。

tsuki
アンチツイストフィンでは解消されないですかね?
しみけん
フィンは糸落ちを防いだりする役割なので、密巻きとはやや別軸のトラブル対策かなと。

フィンによってラインへ強いテンションを掛けられるわけじゃないから。まあいくらかは掛けてくれるんやろうけど。

tsuki
じゃあ、トラブルのリスクは高いと?笑
しみけん
トラブるかトラブらんかで語られがちだけど……

大切なのは、どの程度リスクがあるのか?って考えることちゃうかな。

tsuki
01ステラや04ステラを知る世代なら、けっこーな確率でトラブるイメージがある人も多いのでは?
しみけん
振り返ると、2000年代初頭ってPEラインが陸のルアーフィッシングに一気に普及したような時代なんよね。

つまり、PEラインの品質が今に比べて非常に悪く、PEラインの扱いに慣れていない人が多かったと予想できるよね。

tsuki
「時代背景もあってそういう評価だった」ってわけですか?
しみけん
これは完全な推測だけどね。あながち間違ってもないんちゃうかと。

この20年で糸も竿もガイドも、そして釣り人も大きく進化してるはずやからね。

tsuki
たしかに、自分はキャストが上手いタイプではないけど、トラブルは起こりませんでした!
しみけん
まとめると……過去のスーパースローオシュレートの悪評は、時代背景もありき。

22ステラに関しては、他と比べると構造上起こりやすいだろうけど、(普通に使っていれば)そう簡単にトラブるものではない。って感じかな。

tsuki
それに他のリールがゼロってわけでもないですもんね。
しみけん
メリットも多いわけだから、今の時代にもう一回スーパースローオシュレートを“選べるようになった”というのはええな。

変な話、もし合わなくてもヴァンキッシュとかツインパワーって他の選択肢もあるわけやし。

tsuki
もし「トラブルが怖くて迷ってる」って人がいたら?
しみけん
「まあ大丈夫でしょ」って声掛けるかな(笑)

現に我々素人2名も不自由無く使えてるわけやん。

結論

22ステラと18ステラと14ステラ

tsuki
さて、なかなかディープなところまで話がいきましたが……

結論、「22ステラは買い」でしょうか?

しみけん
「買い」でええんちゃうかな!

改めて直近3世代のステラを同時に使ってみると、「最新のステラが最良のステラ」やと思ったな。お金があればあと2台ぐらい欲しいわ(笑)

tsukiは初ステラを買ったわけやけど、どう?

tsuki
スピニングは「ある程度で十分」って思ってたんですが、別物ですね(笑)

ほんとに買ってよかったです!

しみけん
あと気になるのは耐久性ぐらいかな。
tsuki
耐久性に関しては、使用後半年を目安に追記したいと思っています。

オフショアでもしっかり使い込むので、ご期待ください!

ステラ以外使えなくなりそう……

22ステラとシーバス

筆者は今回初めてステラを購入しましたが、その完成度の高さに感動。

今まで使っていたリールも決して安物ではありませんが、それでも圧倒的な差を感じるほどでした。

高価な買い物ですが、買って後悔することはないと思いますよ!

撮影:TSURI HACK編集部/tsuki

シマノ 22 ステラ 1000SSPG

自重:165g
ギア比:4.4
最大ドラグ力:3kg
巻き取り長さ:55cm
PE糸巻き量:0.4号-100m
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ C2000S

自重:170g
ギア比:5.1
最大ドラグ力:3kg
PE糸巻量:0.6号-150m
巻き取り長さ:69cm
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ C2000SHG

自重:170g
ギア比:6
最大ドラグ力:3kg
PE糸巻量:0.6号-150m
巻き取り長さ:81cm
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ C2500S

自重:175g
ギア比:5.1
最大ドラグ力:3kg
巻き取り長さ:70cm
PE糸巻き量:0.6号-200m
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ C2500SXG

自重:175g
ギア比:6.3
最大ドラグ力:3kg
PE糸巻量:0.6号-200m
巻き取り長さ:87cm
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ 2500S

自重:205g
ギア比:5.1
最大ドラグ力:4kg
PE糸巻量:0.6-200m
巻き取り長さ:75cm
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ 2500SHG

自重:205g
ギア比:5.8
最大ドラグ力:4kg
PE糸巻量:0.6号-200m
巻き取り長さ:86cm
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ C3000SDH

自重:220g
ギア比:5.1
最大ドラグ力:9kg
PE糸巻量:0.6号-200m
巻き取り長さ:75cm
ベアリング数:14/1

シマノ 22 ステラ C3000SDHHG

自重:220g
ギア比:5.8
最大ドラグ力:9kg
PE糸巻量:0.6号-200m
巻き取り長さ:86cm
ベアリング数:14/1

シマノ 22 ステラ C3000MHG

自重:210g
ギア比:5.8
最大ドラグ力:9kg
巻き取り長さ:86cm
PE糸巻量:1.2号-150m
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ C3000XG

自重:210g
ギア比:6.4
最大ドラグ力:9kg
巻き取り長さ:94cm
PE糸巻き量:2号-200m
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ 3000MHG

自重:235g
ギア比:5.7
最大ドラグ力:9kg
PE糸巻量:1.2号-150m
巻き取り長さ:84cm
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ 4000M

自重:260g
ギア比:5.3
最大ドラグ力:11kg
PE糸巻量:2号-150m
巻き取り長さ:87cm
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ 4000MHG

自重:260g
ギア比:5.7
最大ドラグ力:11kg
PE糸巻量:1.5号-200m
巻き取り長さ:93cm
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ 4000XG

自重:260g
ギア比:6.2
最大ドラグ力:11kg
PE糸巻量:1.5号-320m
巻き取り長さ:101cm
ベアリング数:12/1

シマノ 22 ステラ C5000XG

自重:260g
ギア比:6.2
最大ドラグ力:11kg
PE糸巻量:2号-300m
巻き取り長さ:101cm
ベアリング数:12/1

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