目次
海釣りの万能エサ『オキアミ』や『アミエビ』について
オキアミで釣れない魚はいない?!

オキアミは海釣りをする上でなくてはならない餌のひとつと言えるくらい、使用頻度の高い釣り餌です。
オキアミを食べる魚はアジやイワシといった小さな魚はもちろん、マグロやクジラでさえもオキアミを食べることが知られています。
オキアミとアミエビとコマセの違い

「オキアミ」・「アミエビ」・「コマセ」という単語が海釣りでは飛び交います。簡単に3者の違いをご説明します。
●アミエビ:20mm前後と明らかにオキアミより小さく、匂いも強いのが特徴。おもにサビキ釣りでカゴに入れる撒き餌として使用されます。
●オキアミ:30~60mm程度のものがあり、付け餌・撒き餌共に使用され、大きさ別にS・M・Lなどと表記されて販売されています。
●コマセ:配合飼料とアミエビやオキアミを混ぜ合わせた撒き餌を意味します。
刺し餌(付け餌)と撒き餌の違い

オキアミやアミエビの使い方は、針に刺して使う刺し餌(付け餌)と魚を集めるために使う撒き餌の2通り。
付け餌として販売されているオキアミは、不凍加工が施されていたり、遠投しても針から外れにくくなるようにハード加工がされています。

撒き餌用のオキアミやアミエビは、キロ単位のブロックで販売されているのに対し、付け餌用のオキアミやアミエビは少量ずつパックに入って売られています。
オキアミやアミエビの解凍の仕方や必要な時間、保存方法について
オキアミの解凍に掛かる時間

店頭に並ぶオキアミやアミエビはカッチカチに凍った状態なので、釣り場で溶かすとなると貴重な朝の時合を逃しかねません。
自然解凍で3kgオキアミを溶かす場合、夏場でも2~4時間。冬場だと6~24時間もかかります。
釣り場が近い釣具屋さんでは、オキアミの解凍を受け付けている場合が多いので、釣行の1日前までに解凍の予約をしましょう。
朝一番で使う分だけでも解凍をお願いしておくと、スムーズに釣りを始められますよ!
急いでオキアミを溶かしたい時は海水に漬けよう
冷凍のオキアミしか手元に無い場合は、海水に漬けることで解凍時間を短くすることができます。
魚を活かすフラシなどにオキアミを入れて海中で解凍しましょう。
バケツやバッカンで溶かす場合は、頻繁に海水を交換しないと一向に溶けないので注意が必要です。
直射日光を避けてオキアミを保管しましょう

オキアミは、直射日光に当たると黒く変色してしまいます。
魚の食いにも影響するため、短時間で使う分だけを出して残りはクーラーボックスで冷やして保管しましょう。
ちなみに、サビキ釣りにはアミエビが最適です
サビキ釣りにはアミエビがオススメ

堤防でアジやイワシを狙う場合は、アミエビを撒き餌にするのが一般的です。
サビキ用のカゴにアミエビを入れることで、水中で仕掛けの周りに撒き餌が広がります。
▼喰い渋りの時はコレ!『トリックサビキ』はコチラの記事
常温で保存でき、匂いが少ないアミエビもありますよ

生のアミエビは強い匂いで魚達を集めますが、コレが結構臭いんです……。
アミエビの匂いが苦手な方は、保存料や香料が入った配合飼料を使ってみましょう。
多少、釣果に差が出るかもしれませんが問題なく釣れますよ!
一日で使うアミエビ(コマセ)の量はどのくらい?

使用するカゴの大きさや魚の釣れ具合に左右されますが、アミエビ1kgで1人2~4時間程釣りを楽しめます。
家族で竿を2本使って半日楽しむには、3~4kg程あると良いでしょう。夏場は2kg分の解凍をお願いし、残りの1~2kgは凍った状態で持っていくと良いでしょう。
刺し餌としてのオキアミやアミエビの種類について
オキアミのボイルと生の違いについて

オキアミには「ボイル」と「生」の2種類があります。
ボイルオキアミは、熱水を掛けることによって加熱処理がされています。
ボイルオキアミの特徴と長所・短所

ボイルオキアミは加熱処理されているため、変色しにくく身が硬くしまっているため餌持ちが良いのがメリット。
また生よりも比重が軽いため、沈下速度が遅いこともボイルオキアミの特徴です。
火が通っているため、オキアミの色合いは白っぽくなります。
ただ熱加工されているためか、生のオキアミに比べてやや食いが落ちる傾向にあります。
生オキアミの長所・短所

生のオキアミは、透明感のあるオレンジ色でボイルより食いが良いと言われます。
ボイルオキアミより早く沈みますが、変色しやすいというデメリットもあります。
迷ったら生のオキアミがオススメです。
オキアミ・アミエビの付け方(刺し方)

上記画像のように刺し方はさまざまで、付け方を変えるだけで釣果が変わることもあります。
ポイントは、オキアミのサイズにあった針を使うことですよ。
▼オキアミの刺し方(付け方)を詳しく解説
アミエビを刺し餌に使うことも!

小さなアジやタカベ、サヨリなどオキアミを食べきれないような口の小さな魚を狙う場合は、アミエビを刺し餌に使用することがあります。
生のオキアミと同じく、不凍加工されているものが売られています。
撒き餌(コマセ)の作り方や一日で使用する量について
上から投げ入れる撒き餌の作り方

グレやチヌを狙ったウキ釣りをする場合、柄杓を使って撒き餌を投げ入れます。
この際に使う撒き餌(コマセ)の配合例をご紹介します。
あくまでも一例ですので、配合飼料の種類や海の状況に合わせてオキアミや海水の量を変えてみましょう。
■コマセ配合例
- ●オキアミ3kgと配合飼料グレパワーV9を均一に混ぜ合わせる
- ●海水900mlを加え、均一に混ぜ合わせて完成
一日で使用する集魚剤やオキアミの量

コマセを撒く頻度や対象魚によって使用する餌の量は大きく変わりますが、一般的には集魚剤1袋とオキアミ3kgで3~4時間程度で使い切ります。
1日の実釣では、集魚剤2~3袋とオキアミ6~9kgくらい用意すれば良いでしょう。
▼コマセの作り方や使用する量についてはコチラの記事で詳しく解説
オキアミを使った釣りで守って欲しいマナーについて
汚れてしまった釣り座を洗い流しましょう

どうしてもオキアミやコマセを使った釣りを楽しむと、堤防を汚してしまいます。
必ず、釣りが終わったら水で洗い流すように心がけましょう。
そのためにも、水汲みバケツは忘れずに持って行くようにしましょう。
またブラシがあると地面だけでなく、コマセバケツなどもさっと洗い流せますよ!
余ったオキアミは冷凍保存or燃えるゴミ

オキアミが余った場合、クーラーでしっかり冷やしていて傷んでいなければ再冷凍してもう一度使えます。
炎天下の中で変色してしまっていれば、自宅に持ち帰って生ゴミとして処分しましょう。
オキアミやコマセは、腐ると大変な悪臭となります。釣り場に放置することは絶対NGです!
いつまでも魚釣りを楽しめるようにマナーを守りましょう。
筆者紹介

初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。
テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活動中。
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どえらい魚を獲った!もはや釣りを越えて!色んな人と繋がって!特大天然メコンオオナマズ! 240 cm175 kg 捕獲です!!ホント色んな人に助けられてこの魚と出会うことができました!メコンオオナマズに関わる全ての人に感謝でいっぱいです!! pic.twitter.com/JHWpNdLAvX
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) September 16, 2017
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