イカの締め方&持ち帰り方
釣れたイカを美味しく食べるには、墨を無駄に吐かないように締め、しっかりと冷やすことが大切です。
そこで今回は、元釣具屋の筆者がイカの締め方と持ち帰り方を解説します。
アオリイカやケンサキイカ、ヤリイカなど、イカの種類を問わずに使えるテクニックなのでぜひ活用してください!
イカの締め方
イカの締め方は動画のように、締め具やナイフで突くだけです。
以下で締める時のコツを紹介します。
目の間の少し上を斜めに突く
目と目の間の少し上あたりに神経が通っており、ここを上斜め45度くらいの角度で突きます。
次に、下方向にも同じくらいの角度で突いて足側も締めたら完了です。
他にも木製ハンマーで叩いたり、チョップしたりする方法もありますが、眉間を突く方法が一番簡単で正確だと思います。
体色が変わればOK
上の写真のように、胴も足も白くなっていれば正しく締められた状態です。
突く角度や場所がズレると、この写真のように半分だけ締まることもあります。
この場合は、突く角度を変えて全体が締まるようにしましょう。
船釣りは野締めもOK
ケンサキイカやヤリイカ、スルメイカなど、船からたくさん釣れる場合は野締めでも十分です。
その都度1杯ずつ締めていられないため、水を張っていないザルなどに放置して窒息死させます。
長時間放置していると痛んでしまうため、死んだらできるだけ早めに、死後硬直が始まるまでにクーラーボックスに移してください。
ジップロックに入れてクーラーボックスへ
イカの身は真水にあたると味が落ちるため、ジップロックなどの袋に入れからよく冷えたクーラーボックスに保管してください。
ジップロックに入れると、クーラーボックス内の汚れも少なくなります。
1袋に多く詰めすぎると重さで墨袋が割れ、イカが墨まみれになってしまうので注意してください。
超コダワリ派の持ち帰り方
イカをできるだけ綺麗に美味しく持って帰るために、筆者が実践している方法を紹介します。
少し手間はありますが、普通に締めてジップロックに入れるよりかは格段に綺麗な状態で持ち帰れますよ。
まずは締める
ザルなどに上げて野締めするか、手間でなければ普通に締めます。
筆者の場合、たくさん釣れるケンサキイカなどは野締め、そこまで数が釣れないアオリイカは1杯ずつ活締めです。
墨で汚れている場合は海水で綺麗に洗い流しましょう。
墨袋を取る
専用の墨袋キャッチャーかフォーセップを使って墨袋を引き抜きます。
死後硬直が始まってしまうとかなり取りにくくなるため、早めに取るのがコツ。
大型のアオリイカはキャッチャーで墨袋を取るのが困難なため、捌いて墨袋を取り出します。
この処理をしておくと、持ち帰る時に墨袋が割れないので身が汚れません。
潮氷を用意
ペットボトルに入れた氷、もしくは海水をそのまま凍らせた氷を使い、冷やした海水を用意します。
そして、冷えた海水にイカをしばらく浸けて満遍なく身を冷やしましょう。
海水は温かくて氷がすぐに溶けるため、氷はたくさん用意する必要があります。
よく冷えたトロ箱に収納
潮氷のまま持ち帰るのは、大量の氷が必要で運搬も大変なので現実的ではありません。
そこで、イカを冷やした状態で持ち帰りやすい専用のイカトレー(トロ箱)を活用します。
あらかじめ冷やしておいたトレーにイカが重ならないように並べ、トレーを重ねるようにしてクーラーボックスに保管しましょう。
ここまですれば、鮮度抜群の状態で持ち帰ることができますよ!
おすすめのイカ締め
イカを締める時に使うおすすめの締め具を集めました。
サビに強いステンレス製のイカ締め。
締め具としての使い勝手は普通ですが、カンナ曲げも付いているので便利です。
イカ締め・カンナ直し・ハンドギャフと、3つの機能を備えたイカ締めです。
カラビナ付きなので携帯性もGOOD。
簡単に素早く締められると評判のロングセラーアイテムです。
プラスチック製なので錆びません。
持ち帰りに便利なおすすめアイテム
美味しく持ち帰るための便利アイテムを集めました。
ケンサキやスルメイカなどのツツイカ系のイカを小分けして保管する袋です。
長めのサイズなのでパラソル級にも対応。ただし、幅が広い大型のアオリイカなどには使えません。
アクティブ アオリ袋
Mサイズ:横200mm×縦280mm(6枚入り)
Lサイズ:横240mm×縦340mm(5枚入り)
LLサイズ:横280mm×縦400mm(4枚入り)
チャック付きの保存袋です。
取手も付いていて持ち運びも便利。
保冷効果が高いアルミ製の保存袋。
破れにくく、洗って繰り返し使いやすいです。
イカを効率よく冷やせるステンレス製イカトレーです。
溶けた水が当たりにくい排水構造になっています。
両端部分がプラスチックなのでクーラー内部を傷つけにくいのもGOOD。
墨袋を摘出するための専用フォーセップです。
絶妙なカーブとギザギザで簡単に墨袋をキャッチできます。
イカを美味しく持ち帰ろう!
イカを美味しい状態で持ち帰るには、真水につけないこと、高温にさらさないことが最も重要です。
そのため、クーラーボックスに入れる氷は多めに用意しておきましょう。
また、冷やし過ぎると墨袋が割れやすくなるので、身を汚さないためにも墨袋はあらかじめ取っておくのがおすすめですよ!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。