イカの沖漬けとは
イカの沖漬けとは、その名の通り生きた状態のイカを醤油ベースのタレに付け込んだ料理です。
北海道のスルメイカ、富山県のホタルイカの沖漬けなどが有名ですが、どんなイカでも沖漬けにできます。
今回は、イカの王様としても名高いアオリイカで沖漬けを作ってみました。
沖漬けの作り方
まずは、釣り上げたアオリイカを生きたままタッパに投入します。(ジップロックなどのチャック付き袋でもOK)
どちらにせよ後でタレが漏れて大惨事にならないよう、密閉性の高い容器を選びましょう!
釣り上げたらすぐに漬け込む
そしてすぐに沖漬け用のタレで付け込みます。
タッパを使用する場合は、写真のようにアオリイカの2/3が浸るぐらい、チャック付き袋を使用する際は全体が浸るぐらいの量を入れます。
ちなみに、容器が大きすぎるとタレの消費量がハンパないです(笑)
釣行中はそのまま放置
あとはタレが漏れないように蓋(チャック)を閉じて、釣行中はクーラーボックスに入れて漬け込んでおきます。
外気温の低い真冬はクーラーボックスに入れなくても大丈夫ですが、直射日光は避けるようにしましょう。
帰宅後は新しいタレに漬け直す
最初に使用したタレでそのまま漬け込んでおくと、アオリイカの生臭さが残るので、一度タレを捨てて新しいタレで漬け直します。
そして冷蔵庫で一晩寝かせたら、身の奥までしっかりと味の染み込んだアオリイカの沖漬けの完成です!
小型のアオリイカの場合は身も柔らかくて味が染み込みやすいので、その日のうちでも美味しく食すことができますよ。
調理前の下処理
ここからは調理前の下処理について解説します。まずは通常の手順と同じように、胴体と頭を切り離しておきましょう。
表面のヌメリ・汚れを拭き取る
ティッシュペーパーやキッチンタオルで、表面に付いているヌメリや汚れを取ります。
この作業をしておかないと臭みや雑味の原因となるので、しっかりと取り除いてあげましょう。
浸かりきっていなかったら、再度漬け込む
アオリイカのサイズが大きくて身が厚かったり、その日のうちに食したりする場合は、タレの染み具合が不十分なことがあります。
そんなときは調理するまでの間、もう一度漬け込んでおきましょう。
少し分かり難いですが、写真のように切れ込みを入れておくと味が染み込みやすくなりますよ。
おすすめの沖漬け料理
そのまま刺身で食べても美味しい沖漬けですが、ちょっとした一手間を加えてあげると、さらに美味しくになるんです。
私が食べた中でも特におすすめな料理をご紹介します!
ユッケ
個人的に一番おすすめなのがユッケ。玉ねぎスライス、ネギ、刻みのり、卵黄と混ぜるだけで絶品料理に変貌します。
簡単に作れるので、ぜひ試してくださいね。
炙り
お酒のつまみとしても最高なのが炙り。そのままでも十分に美味しいですが、一味マヨで食べるのがイチオシです!
炙るときは、タレの水分をしっかりと拭き取ってから炙ると良いですよ。
イカ墨バター炒め
こちらはちょっと手間が掛かりますが、沖漬けのバター醤油炒めにイカ墨を加えたもので、イカ墨好きには堪らない逸品。
ただし、イカ墨を入れすぎると生臭さが強くなるので注意が必要です。
イカ墨の量を少なくする、ブラックペッパーでアクセントを付ける、レモン汁などをかけると、あっさり食すこともできますよ。
沖漬けのタレ
最後に沖漬けのタレを紹介します。
沖漬けのタレは釣具店などで市販されており、購入することもできますし、自分の好みに合わせて作ることもできます。
自家製ダレ
詳しい作り方はについては別の機会で紹介しようと思いますが、醤油・みりん・料理酒を好みの分量で合わせて火にかけ、アルコール分を飛ばせば完成です。
自分の好みや、そのときの気分に合わせて色々とアレンジもできるので、自家製ダレを作ってみるのも楽しいですよ。
市販のタレ
種ある市販のタレの中でも、人気なのが「イカの笑油だれ」。釣具のポイント各店(通販も含む)で販売されています。
当船のお客様でも大半の方が、イカの笑油だれを使われています。初めて沖漬けに挑戦される方は、まずこちらのタレを使ってみてください。
筆者の紹介
岩室拓弥
釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。
職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。