日吉ダムとは?
関西を代表するビッグバス・レイク「日吉ダム」
日吉ダムは京都府南丹市に位置するレンタルボートレイク。
大阪府はもちろん、兵庫県や滋賀県からも抜群にアクセスがよく、ボートもフルレンタル可能だから準備はタックルのみでOK!
それでいて1日あればぎりぎりショアラインを周り切れる程度の、ちょうどいい規模感が仕事疲れを癒してくれる。言うなれば、現代に残された数少ないオアシスの一種。
とにかくバスがデカい、高ポテンシャルレイク
ご覧の通り、バスのクオリティはパナイ!
「世界一デカいバスが泳ぐ淀川水系」であることから極めて環境がよく、アベレージがとにかくデカいのが最大の魅力。
数多くの釣り人がロクマル、さらにはそれ以上の夢を追い、そして……いとも簡単に散ってしまうわけですが、それでも関西圏のリザーバーでデカバスを釣りたいなら、まずは日吉ダムを候補に入れるべきです。
日吉ダムのレンタルボート
日吉フィッシャーマンズタウン
そして、この日吉ダムで唯一のレンタルボート屋が『日吉フィッシャーマンズタウン』。
フルレンタル、ボートのみのレンタル、スロープ利用など。ボーター向けサービスに加えて、遊漁券販売もここで行われているので、日吉ダムでバス釣りをするならかならずお世話になります。
利用料金・利用時間
ルールとマナーを守って「Enjoy Fishing!」しましょう
タックルとライジャケのみ持参し、ボートをフルレンタル(フットコンエレキ&バッテリー2基)した場合、1日たったの8900円(税込、2021年2月現在)で遊べます。
その他バリエーションの利用料金はホームページを参照されたし。
ボート店が優しくサポートしてくれます
日吉レンタルボート屋のマスター、“アニキ”こと平井さん
たぶん僕だけが(本人のいないところで)アニキと呼んでいるマスター・平井さん。
予約受付からボートセッティングまで、基本的にはアニキが全部やってくれるので、レンタルボートに不慣れな人でも安心です。
ボートは安心のサウザー・ジョン
レンタルできるボートは操作のしやすさに定評のある、サウザーのアルミボート『JW-11』。11フィートクラスの軽量アルミボートで、軽快な操作感と安定感を両立。
ちなみに船舶免許が無くても利用可能なので、経験を積んでからマイエレキ、さらにはマイボートに手を伸ばすのがいいでしょう。
日吉ダムのポイント・エリア情報
1日で周り切れる……とは言ったものの、全域を通して魅力いっぱいの日吉ダム。ついつい特定のエリアで粘ってしまって、「全然周り切れませんでした」なんてこともしばしば。
ここではみなさんがプランを練りやすいように、僕が自分のために作ったポイントマップを公開します!
日吉ダムのすべてが詰まった『上流エリア』
日吉ダムを象徴するのが上流エリア。ほとんどの人が一目散に目指します。なんたって最上流には、大多数のリザーバーにあるはずのバックウォーターが存在しません。
代わりにあるのが「世木ダム」という小規模ダムで、そこからオーバーフローして流れ出た水が、日吉ダムにフレッシュな水と流れを供給しています。
よって、フィーディング状態にある魚が釣りやすい場所でもあります。また全域を通して、唯一まともなカバーのあるエリアなので、競争率はすこぶる高め。
季節の進行が早く栄養価も高い水域なので、小バスの数釣りからデカバス捕獲まで、やれることがもっとも多い印象があります。
満水期には足元に沈んだティンバーを撃ち進みます。ちなみに地図中のオレンジで塗りつぶしている部分は進入禁止エリア。ご注意ください。
読みと経験が問われる『中流エリア』
個人的には一番楽しい中流エリア。一見なんの特徴もないストレッチが延々と続く中流域には、目に見えてバスが身を寄せそうなストラクチャーが少なく、流れと地形を読む釣りになりがち。
流れは世木ダムと日吉ダムの放水量に左右されるうえ、貯水量によってはショアライン近くまで侵入できない場合も。そのため、あまりアテにせず、当日の状況を見てエントリーしたいエリアです。
変化の少ないバンクが続く中流エリアでは、流れと地形がカギになります。
ただし、オープンエリアに佇む枯れ木(通称クリスマスツリー)はデカバスストック率が高い場所。
ハイシーズンにバケモノを拝むなら『下流エリア』
日吉ダムの宝、モンスタークラスが多数キャッチされている下流域。名物スポットとして名高いオイルフェンスも有しています。
5月から10月ごろの、いわゆるハイシーズンであれば、まず間違いなく魚影を拝むことができる場所。しかも天才ばかりかと思いきや、案外あっさり釣れてしまう。そのため超人気のスポットです。
それでもロクマルを超えるバケモノともなれば話は別。まるで相手にしてくれないおかげで、自分が少しずつ大人になっていく実感が湧きます(笑)
日吉ダムのおすすめルアー
日吉ダムで実績の高いルアーを、その使い方のコツとともに紹介します!
C-4ジグ(スモラバ)
スポーンを控え、岸際をフラフラと泳ぐバスはルアーはおろか、ベイトにさえなかなか口を使いません。
そんなナーバスなバスたちを、唯一簡単に狂わせるのが、ガレバや腐葉土の沈殿したエリアでざわめく小型のエビ類。これに固執したバスを仕留めるのにもっとも効果的なのが、スモラバの岸撃ちです。
一度岸に乗せて、水際ギリギリに落とし込むこの釣りは、根掛かりさせずに適度にスタックさせるのがキモとなりますが、そこで使ってほしいのがC-4ジグ。
エバーグリーン C-4シュリンプ 2.8インチ
TGブロー(フットボールジグ)
岩盤質と粘土質が入り乱れることにより、目に見える以上に地形変化の豊富な日吉ダム。サーチベイトを流す釣りももちろん効果的ですが、確実に魚を拾っていくには深場の釣りが避けられません。
とはいえ、なんの手掛かりもなくディープを攻めるのはかなりキツイので、まずおすすめしたいのがテキサスリグやフットボールジグを用いたダウンヒル攻略です。
とくにフットボールジグは、TGブローがおすすめ! わずかな起伏にも食らいついてくれるので、傾斜の急なバンクを撃ち落としていくのに最適です。通い込むにつれて精度が上がる釣りなので、この機会に極めてみてはいかがでしょうか。
エバーグリーン TGブロー 10g
ギルロイドベビー(ギルベイト)
ワカサギや鮎など、ヘルシーなベイトがウジャウジャいる肥沃な日吉ダムでは、マッチザベイトの釣りが必ずしも釣果に結びつくとは限りません。天才クラスをダマしきるには、ギルベイトが必携です。
オイルフェンスのモンスターバスに真向勝負を挑んでもよし、カバーを撃ってもよし、バンクを巻いてもよし、サイトよし、見た目よし。
イマカツ ギルロイド Baby
まとめ
日吉ダムは洪水の防止などを目的とした、よくある多目的ダム。そのなかでも水位の増減がかなり激しいことで知られています。
そのため四季折々……どころではなく、「先週来た時と全然状況が違う」なんてこともしょっちゅうです。
つまり、前もってプランを立てることはもちろんですが、それ以上に、当日どのように釣りを組み立てられるかが釣果を左右します。
これは、たくさんの引き出しを用意できるボートフィッシングならではの醍醐味とも言えるのです。
ライタープロフィール
MONSTER
大阪府大阪市在住。インテリバサーを志す、グランダー武蔵世代。関西を舞台に、「考えるバス釣り」を楽しむ理論派ブログ戦士。勢いあまって、机の上で釣りを終えることがほとんど。ボート、おかっぱり、どっちも好きです。バス釣りブログ「BassGo!」の管理者。