おかっぱりが抱える悩み

私がバス釣りを初めた頃は、手軽に出来るおかっぱり中心でした。
しかし、近所のフィールドは急深なダム湖が多いため、足場が無くおかっぱり出来るポイントが少ない事が悩みでした。
必然的に、数少ないおかっぱりポイントは、先行者でプレッシャーが高い状態。
また、対岸に美味しそうなブッシュがあるけど届かない。なんてヤキモキした気持ちを抱えたこともありました。
おかっぱりからレンタルボートスタイルへ

そんな悩みを抱えた私が、レンタルボート釣行メインに移行するまで時間はかかりませんでした。
最初はエレキも全てフルレンタルしていたのですが、偶然安くて質の良い中古エレキを購入出来て、マイエレキデビュー。
そこからはマイエレキ釣行が楽しくてしょうがなくなり、徐々にレンタルボートスタイルがメインとなっていきました。
レンタルボートの魅力

レンタルボート最大の魅力は、釣り禁止エリア以外、湖上全てのポイントに行ける事。
おかっぱりの時に投げられなかった場所も、全部キャスト出来ます。

また、タックルの本数を多く持ち込めるので、いろんなテクニックを駆使してバスを狙うことが可能となります。
私は5〜7タックルぐらいですが、10タックル以上持ち込む猛者も居ます。
そして、早朝の湖上に繰り出した釣り人にしか得られないロケーションも最高ですよ。
フルレンタルでの釣行
レンタルボートスタイルで出船するには、大きく分けて2つのスタイルがあります。
一つは、マイエレキを持ち込むやり方。そして、エレキを含めてフルレンタルするやり方です。
もちろん、私も最初はフルレンタルでの釣行でした。
いきなりマイエレキを購入するのはハードルが高いので、まずはレンタルエレキでの釣行をお勧めします。
フルレンタルで繰り出す際の手順をまとめます。
免許不要艇でデビューしよう

ちょっと待って、レンタルボートをエレキで操縦するには船舶免許が要るのでは?と思いますよね。
しかし、現在では多くのフィールドで10ftボート、いわゆる免許不要艇が用意されています。
これを借りれば、船舶免許が無くてもレンタルボート+エレキで出船することが出来ますよ。
レンタルボートの借り方
まずはボート屋さんのHPをチェック。
基本的には、まず借りたいレンタルボートの種類を伝えます。
ボートの種類
多くのボート屋さんで用意されているボートをご紹介します。
▼12ftボート
12ftです。いわゆるローボート。
▼14ftボート

2人乗りに適した14ft。全長が長いのが特徴です。
▼免許不要艇

12ft、14ftにエレキをつけると船舶免許が必要なので注意。
そして、エレキとバッテリーもレンタルしたい旨を伝えます。
注意点としては、どのボート屋さんでも免許不要艇は数が少ない傾向なので、早めの予約が必要です。
また、ライフジャケットをお持ちでない場合、レンタルの確認もしておくと良いでしょう。
バッテリーの繋ぎ方

基本的には多くのボート屋さんで、初めからバッテリーとエレキがセット済みのところが多いです。
しかし、もし自分で設置する場合に、エレキとバッテリーの繋ぎ方を解説します。
バッテリーの積み方
・出来るだけボートの最後尾に積む。(アングラーと重量バランスを取るため)
・ボートが安定するため、最初に積むと良い。
・自分が桟橋にいる状態で、バッテリーをボートに載せる。
バッテリーとエレキの接続方法
エレキとバッテリーの繋ぎ方は、いたってシンプル。エレキからプラスとマイナスのケーブルが2本出ています。
プラスが赤のケーブル、マイナスが黒のケーブル。(写真のエレキはプラスが白ですが例外です)
それぞれバッテリーのプラス端子、マイナス端子に接続します。
基本的なエレキの操船方法
フットコンエレキの基本的な操作方法です。
覚えることは3つ。ペダル、ダイヤル、サイドのスイッチについてです。
ペダル

まずペダル。ペダルを前に踏み込むと右へ旋回。ペダルを後ろに踏み込むと左へ旋回します。

エレキのヘッド部分に矢印があり、その方向に進みます。
ペダルを前後に踏むと矢印がぐるぐると方向を変えます。
ダイヤル

そしてダイヤル。出力を調整するためのダイヤルです。まずは1ぐらいで踏んで感覚を覚えてください。
徐々に慣れてきたら、出力を上げてみましょう。
またスイッチを踏み込むと、エレキのモーターがONになります。
注意点としては、再発進するときに出力を上げたままだと危険だということ。必ずポイントに到着したら出力を下げる癖をつけましょう。
サイドのスイッチ

最後にサイドのスイッチです。エレキの機種にもよるのですが、『ON』、『OFF』、『PED』の3つになっていることが多いです。
『ON』は、ペダルのスイッチを踏まなくても常にモーターが回り続けます。長距離を移動する時に便利な機能です。
『OFF』は、ペダルのスイッチを踏んでも進みません。
『PED』は、ペダルのスイッチを踏んでいる時だけモーターが動きます。 通常は『PED』の位置にセットして使います。
注意点
続いて、エレキの注意点です。
ポイントの前ではエレキは踏まない

ポイントの前でエレキを踏んでしまうと、バスがしらけてしまい、釣りにくくなってしまいます。
ポイントに近くにつれて徐々に出力を弱め、最後は惰性で流すことが大切です。
10分以上踏まない

もともとエレキは、船外機(エンジン)以外のサブの動力源として、短距離の移動に利用される設計です。
そのため、長時間の移動には適していません。
10分以上高出力で踏み続けると、モーターや配線が焼けてしまう可能性があります。
ボート屋さんが結構悩んでいる事だったりしますので、10分以上高出力で踏み続けないようにしましょう。
また、長時間高出力で踏み続けるとバッテリーの消耗も激しくなります。
あると便利アイテム
ライフジャケット
自動膨張式のライフジャケットがあると快適に過ごせます。
もちろん、多くのボート屋さんでレンタルが用意されていますが、発泡ブロックを用いたベストタイプがほとんどです。(上半身を覆うので、夏場はとても暑い)
偏光サングラス
水中がよく見える偏光サングラスがあると、大げさでなく釣果が変わってきます。
高額なタックルよりもまずは偏光サングラスを購入すると良いでしょう。
傷のつきにくいガラスレンズのモノがおすすめ。紹介したティムコのサイトマスターは全てガラスレンズです。(プラレンズは2〜3年で痛み、コスパが悪いです)
カッパ
急な雨が降ることもしばしば。濡れると不快感が一気に増しますので、上質なカッパは常備しておきたいですね。
私はモンベル トレントフライヤージャケットを愛用しています。
予算が限られている場合はワークマンがおすすめですよ。
クーラーボックス
クーラーボックスを積んでおいて、快適に過ごせるようにしましょう。
夏場は特に冷たい飲み物などがあるだけで体力の消耗具合が違ってきます。
盛夏には頭から水を被って、気化熱で体を冷やすことも良くやります。
レンタルボートのデメリット

ボート釣行のデメリットはあまりないですが、事実上全てのエリアを回れるため、釣れなかった場合に言い訳が出来ないことです(笑)
また、当然おかっぱりよりコストがかかります。
まずはフルレンタル+免許不要艇でボートデビューしてみよう!

レンタルボート釣行で、自分の好きなポイントに自由に行けるのは本当に楽しいですし、バスが釣れた時の喜びは最高のものです。
まずはフルレンタルでデビューしてみてはいかがでしょうか。
以上、レンタルボート初心者に向けて、借り方や操船方法についてでした。