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リザーバー バス 攻略

リザーバー(ダム湖)攻略の教科書|ブラックバスを釣るためのポイントや季節ごとに意識すること。

山間部の川を堰き止めてつくられた『リザーバー』。今回はそんなリザーバーの季節ごと、ポイントごとの攻略法について、元トーナメンターでもある怪魚ハンター山根ブラザーズ兄が解説していきます!

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目次

自然豊かなリザーバーで思いっきりバス釣りを楽しもう

リザーバーってどんなフィールド?

リザーバー バスボート

リザーバーは人工的に作られたダム湖を指す単語で、関東地方では亀山ダムや相模湖、関西地方では池原ダムや青野ダムなどが有名です。

多くのリザーバーは、山間部の川をせき止めて作られているため、水深が深く透明度が高いのが特徴ですフィールドになります。

また、ダム湖の水位は人為的にコントロールされているため、増減水の差が激しいのもリザーバーならではの特徴です。

リザーバーならではのイッピキに出会おう!

リザーバー バス 攻略

ダムサイトやバックウォーター、ガレ場やリバーチャンネルなどリザーバーならではの用語があって、少し難しい釣りを強いられるイメージがありますよね。

今回の記事では、リザーバーの特徴を説明しながら、一般的なリザーバーの攻略法をご紹介いたします!

自然豊かで景色の良いリザーバーで思い出に残るイッピキを狙ってみましょう!

リザーバーでバスを釣るために自宅でできること

リザーバーのタイプを把握しよう

リザーバー攻略 第一歩

自分が釣行するリザーバーが“深いor浅い”のか……“クリアorマッディ”なのか……。といったようにどんな環境なのかあらかじめ調べておきましょう。

ボートをレンタルする場合は、予約する際に釣果と合わせて“水位や水温”など近況を教えてもらうと良いですね。

陸っぱりの場合は、ブログや動画を見て水色や水深などをイメージしましょう。

水深や湖底地形が分かるレイクマップを入手できればなお良しですね。レイクマップは近隣の釣具店などに置いてある場合がありますよ!

ベイト(餌)の種類でルアーの選択が大きく変わる

バス ベイト リザーバー

一声にベイトフィッシュといっても、表層に出現するオイカワと時に10mより深い水深に群れを作るワカサギとでは全然違う釣りを展開する必要があります。

意外とアメリカザリガニの多いリザーバーがあったり、虫パターンが強いリザーバーもあるので“その場所その季節のメインベイトの把握”は必ず行いましょう。

水温や水位などタイムリーな情報も大事

リザーバー 水位

水位を人間がコントロールするリザーバーでは、水位や水色の変化は天気だけでは予想ができません。

状況が安定しているのか、変化しているのか直前に把握しておくことでどんな一日になるかイメージすることができます。

リザーバーの代表的なストラクチャー

流れ込みやバックウォーターは外せない

リザーバー バックウォーター

バックウォーターとは、リザーバーに流れ込む河川の流入エリアを示します。

バックウォーターの特徴は、常に酸素を豊富に含んだ新鮮な水が供給されています。いうまでも無く真夏に狙うべきポイントです。

ビッグベイトを使った豪快な釣りが成立する場合もあれば、人気エリアになりやすいため、ハイプレッシャーによりどんなに小さなライトリグでも見向きもしない厳しい状況にもなります。

▼ バックウォーター攻略に

リザーバーの縦ストラクチャー“立木や橋脚”

リザーバー 立木 縦スト

リザーバーでは、立木や橋脚など水深のある縦ストラクチャーが豊富にあり、どの水深をどうやって探るのか迷いがちです。

リザーバーの縦ストは、サスペンドしている活性の高い魚に狙いを定め、表層から3mの間を存在感のあるルアーのフォールで手早くチェックしていきましょう。

やる気のあるバスは、表層から3mまでをフワフワ落としている間に浮いてきて食ってきます。

5インチ前後ホッグ系ワームのテキサスやスレているフィールドならば、ストレートワームのジグヘッドワッキーがオススメですよ。

▼ 縦ストはテンポよく!


最も水深が深いダムサイト

リザーバー ダムサイト

リザーバーでもっとも深い場所がダムサイトです。水深が深くバックウォーターから最も遠い場所なため、水温変化が生じにくいという特徴があります。

すなわち、真冬や真夏といったバスが活動し辛い季節に狙い目なポイントといえますね。

メタルジグやメタルバイブレーションを使ったリアクションの釣りを展開してみましょう。

※リザーバーによってはダムサイト付近は立ち入り禁止になっている場合もあるので釣行時に必ず確認するようにしましょう。

▼ 低活性時はダムサイトで深場を

ノリーズ メタルワサビー 18g

特に低水温期、魚が口を使わないタフコンディションに活躍するジギングスプーン。 自重:18g

垂直岩盤は縦ストラクチャーではない

垂直岩盤 リザーバー

断崖絶壁の垂直岩盤もリザーバーならではのストラクチャーですね。

一見するとバスが付きにくそうな地形ですが、ちょっとした凹凸さえあればバスにとって格好の着き場になります。

急深なため、水温の低いディープへの移動も簡単だったり、方角によっては日陰を作り出すため夏に狙い目なポイントです。

岩盤の凹凸を意識しながら丁寧にストレート系のノーシンカーワームやフットボールジグを落とし込んでみましょう。

▼ 垂直岩盤も見逃さずに!

大小様々な岩からなるガレ場

リザーバー ガレ場

ガレ場は、土砂崩れなどによってできた地形でハゼ類や甲殻類が潜むのに適した一級ポイントです!

垂直岩盤と同様にボトムコンタクトをさせながら狙いたいところですが、とにかく根掛かりが多いのが難点です。

できるだけ軽いリグでボトムを感じながら、なおかつテンポよく探っていきましょう。比重の高いワームを使った軽めのフリーリグがオススメです。

範囲が広いガレ場の場合、両サイド……つまりガレ場とそうでない場所の境目から打っていきましょう。

※落石には十分に注意しましょう。

▼ ガレ場は絶対に撃ちたいポイント!


ワカサギの集まるディープ

リザーバー 魚探 公魚

リザーバーでメインベイトの1つになりうるのがワカサギですが、通常ワカサギは目に見えるようなストラクチャーにはつきません。

時に水深10mを超すようなディープも、ワカサギが生息するリザーバーではポイントの選択肢として念頭に入れておきましょう。

魚群探知機を貸してくれるレンタルボートも増えていますので、リザーバーで釣りをする場合は積極的に魚探も利用しましょう。

オーバーハング

リザーバー オーバーハング

水位が満水に近くなるとオーバーハングが形成されるようになります。。

虫系ルアーやストレートワームなど、スピッキングさせやすいルアーをオーバーハングの奥に入れ込んで横の動きで誘ってみましょう。

オーバーハングと水面に隙間が無ければ、強引に上から落とし込むのも効果的です。テキサスリグでちょうちん釣りのようにフワフワと誘ってみましょう。

▼ オーバーハングは虫パターンがGOOD

季節ごとのリザーバーの攻略法

春はスポーニングを意識しよう

春 リザーバー

水温13~18度になると、バスは産卵床(スポーニングベット)を作るためにシャローに上がってきます。

バスがシャローにさしてきている日に釣行すればデカバス連発、そうでない日に当たれば真冬よりタフゲームなんてことになったりします。

春は三寒四温といって3日寒い日が続き4日暖かな日が続く訳ですが、水温は気温より少し遅れて変化するため、四温の3日目から三寒の1日目までの3日間が狙い目です。

この時期はディープとシャローが隣接する場所や太陽の当たる時間の長い北面が狙い目です。

夏は低水温と溶存酸素が多い場所を探そう

夏 リザーバー 攻略

日照りが続くと高水温と大減水で激タフになったり、はたまた台風ひとつで増水による水温低下&濁りでビックベイトやトップで爆釣になったりと様々な表情を見せるのが夏のリザーバーです。

通常通り流入河川からの流れ込みがあればバックウォーターが狙い目になってきますが、極度の渇水や高水温となるとアオコや赤潮の影響を受けにくいダムサイト付近のディープが唯一機能するポイントになったりします。

事前の情報収集が大切な時期といえるでしょう。

秋はターンオーバーに注意しながらベイトを探す釣りを展開

リザーバー 秋

秋のバスは、越冬に備えてエネルギーを蓄えるために効率よく捕食できるベイトに着きたがる傾向があります。

また、水温や溶存酸素といったバスの行動を制限する要因が少なくなるのも秋の特徴で、一年で最もバスの行動範囲が広がります。

いつも以上にテンポ良く広範囲を探り、一日の中で出来るだけ早い段階でバスとベイトの位置を把握しましょう。

秋は巻物というワードが印象的ですが、“秋は巻物『でも』釣れる時期”として捉え、巻物に固執せずベイトに合わせた釣りを展開しましょう。

リザーバー 秋 ターンオーバー

また、秋の厄介者といえばターンオーバーですよね。広いリザーバーでは、風裏などを巡りターンオーバーが起きていない場所を最優先に探してみましょう。

釣行エリア全域が濁って泡が消えないような状況の場合は、ターンオーバーから回復の速いインレット付近やウィードエリア、そして見落としがちなシャローに望みを託しましょう。

真冬はディープかドシャローの2択

真冬 リザーバー

水温が下がり切り安定してくると釣り方としてはシンプルになってきます。

定番なのが、ディープのフラットエリアでダウンショットリグを使ったスローな釣りとメタルジグを使ったリアクションの釣りです。

そして忘れちゃいけないのが、リザーバーに限らず水深1mより浅い場所で越冬するデカバスの存在です。

リザーバーの場合、ゴミだまりや枯れ木などのブッシュについていることがあり、真冬の一発大物の楽しさを知ってる人はドシャローのカバーをテキサスリグやラバージグでテンポよく打つ釣りを展開します。

リザーバーにはデカバスの夢がある!

リザーバーバス 攻略

リザーバーは野池や湖とくらべると少し敷居の高いフィールドになりますが、バスの生態に合わせた釣りをするというバス釣りの基本的な部分に変わりはありません。

人造湖ならではのデカバスを夢見て、皆さんもリザーバーに挑戦してみてはいかがでしょうか。

撮影・文:山根 央之

筆者紹介

山根央之(やまねひろゆき)

初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。
餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。

テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活躍する。

怪魚ハンター山根ブラザーズ(兄)の記事一覧

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