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ヴァンフォードとストラディックCI4の画像

スペックから見た20ヴァンフォードと16ストラディックCI4+の“違い”をリールマニアが解説

16ストラディックCI4+の実質的後継機に当たる20ヴァンフォード。4年の間隔を開けて刷新されたライトウエイトミドルクラスですが、どこがどのように進化したのでしょうか。スペックから両機種の違いを読み解きます。

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目次

アイキャッチ画像出典:シマノ

ライトウエイトミドルクラスの新旧比較

ヴァンフォードとストラディックCI4の画像

出典:シマノ

CI4+(炭素繊維強化プラスチック)をボディとローターに用い、軽さとコストパフォーマンスの高さで人気を集めたストラディックCI4+。

そして2020年に、同じ価格帯、同じボディ・ローター素材で登場したのがヴァンフォード。実質的なストラディックCI4+の後継機に当たります。

今回はライトウエイトミドルクラスがどのように変化したのかを徹底比較します!

駆動系の違い

出典:シマノ

2020年にモデルチェンジされたヴァンフォードには、ハイエンド機種から受け継いだスペックが多く採用されています。

ヴァンフォードはボディ設計や駆動系の部品設計を見直したサイレントドライブを採用。ストラディックCI4+よりもカチッとした静かな巻き感を体験できます。

リールの回転を支える心臓部のギアは、マイクロモジュールギア2へと進化。従来よりもギアの歯面を細かくすることによって、より滑らかで芯のある巻き心地を実現しています。

防水機構の違い

出典:シマノ

大敵である水からリールを守る防水機構は、コアプロテクトからXプロテクトへ進化しました。コアプロテクトが接触型の防水機構だったのに対して、Xプロテクトは摩擦のない非接触型になっていることが特徴。

巻きの軽さや回転のレスポンスが向上したことによって、MGLローターのポテンシャルを最大限発揮することができます。

ローターの違い

出典:シマノ

16ストラディックCI4+は16ヴァンキッシュと同等のMGLローターが搭載されていましたが、20ヴァンフォードには19ヴァンキッシュと同等の新型MGLローターが採用されています。

どちらも素材はCI4+ですが新型MGLローターの方が軽くなっているため、ヴァンフォードの方がレスポンスや感度で軍配が上がります。

スプールの違い

撮影:TSURI HACK編集部

16ストラディックCI4+が登場した2016年当時、汎用リールでロングストロークスプールが採用されていたのはステラのみでした。

2018年以降はステラ以外のリールにもロングストロークスプールが搭載され始め、ヴァンフォードにもロングストロークスプールが搭載されています。

シマノによると、ロングストロークスプール搭載の19ヴァンキッシュと非搭載の16ヴァンキッシュでは、飛距離の差は4%。(C3000番比較)

ストラディックCI4+とヴァンフォードでも同程度の性能差があることが予想されます。

ベアリング数の違い

撮影:TSURI HACK編集部

ストラディックCI4+はベアリングが6個だったのに対して、ヴァンフォードはベアリングが7個になっており、1つ増えています。

この1個の差はハンドルノブの部分です。ストラディックCI4+がハンドルノブの片方にしかベアリングが入っていないのに対し、ヴァンフォードは2個のベアリングでハンドルノブを支えています。

ノブがよりスムーズに回転するようになったため、回転中のノイズも少なくなりました。

自重の違い

撮影:TSURI HACK編集部

MGLシリーズのアイデンティティでもある自重の軽さ。16ストラディックCI4+は2500HGSでも185gと十分軽かったものの、20ヴァンフォード2500HGSでは175gと、2500番で10gもの軽量化を達成しました。

10gの差は実釣時に十分体感できる違いです。

大幅進化だ!

ヴァンフォードとストラディックCI4の画像

撮影:TSURI HACK編集部

ヴァンキッシュの性能を受け継いだストラディックCI4+とヴァンフォード。4年でのモデルチェンジにも関わらず、その進化の幅は目を見張るほどのもの。

世代を2つ超えたくらいの大幅進化だと言えます!

シマノ ヴァンフォード 2500S

自重:175g ギヤ比:5.3 ベアリング数(本体):7ベアリング数(ローラー部):1 実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):2.5/4.0 糸巻量:ナイロン 5lb-110m PE 0.6号-200m、0.8号-150m、1.0号-120m 巻上長(ハンドル1回転あたりの長さ):78cm ハンドル長さ:50mm

筆者について

佐藤稜真
某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。

中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。

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