年々“巨大化する”バスルアーたち
バスルアーの巨大化
ビッグベイト・ジャイアントベイトブームなどは、それを現している最たる例と言えるでしょう。
ひと昔前は15cmを超えたルアーをとても大きいと感じるバサーが殆どだったと思いますが
20cmを超えるルアーが沢山登場した今となっては、なぜか小さく感じませんか?
狙っているターゲットは今も昔も同じバスなのに、不思議ですよね。

かくいう僕自身もビッグルアーは大好きでよく使うのですが、最近少し気になる事があります。
それは、いつでもどこでもデカイルアーを投げる人が増えたという事です。
それはビッグベイトに限らず、ワームやその他のプラグでもです。
デカイルアーは“何の為にある”のか

“好きなルアーで釣る”
これって大事なことですよね。ルアー釣りにおける楽しみの一つでもあります。
デカイルアーを「好きだから」という理由で、皆がこだわりを持って使っているのなら何ら問題はありません。
ただ「インスタグラムやYoutubeでデカイルアーでよく釣れている画像や映像を観るから」という理由や
「デカイルアーってデカイのが釣れそう」といったなんとなくのイメージでデカイルアーばかり使っている人は、少し考えを改めた方が良いかもしれません。
ルアーサイズの選び方①ベイトフィッシュ

バス釣りにはバスの餌のサイズ・見た目・シルエットなどにより近いルアーを選択する“マッチザベイト”という考え方があります。
【基本】ベイトのサイズに“きっちり合わせる”

マッチザベイトの基本は当然ながらベイトのサイズにルアーを合わせることです。
例えば小さなエビを捕食しているバスには、小さなサイズが効果的です。筆者の場合は2インチ〜4インチサイズのワームを多用します。
そういう状態のバスに6インチサイズのワームを入れても無視されることが多いです。
ワカサギを捕食しているなら6cm〜9cmのルアー、フナを捕食しているなら20cm〜のビッグルアー……などなど。
【応用】ベイトのサイズから“あえて外す”

では常に、ルアーサイズをベイトにきっちり合わせればいいかといえばそうではありません。
例えばベイトの大群が入っている時。ベイトと同じサイズのルアーだと目立たないため、バスがルアーを見つけてくれない事があります。
そういう時は少しだけ大きめのルアーを選ぶ事でいい釣果に繋がる事があります。
ルアーサイズの選び方②透明度(濁り)

濁りはルアーサイズのチョイスに影響します。濁りが強ければ通常時よりもルアーを見つけにくくなります。
ルアーサイズの選び方③風

風が強い時は糸が流されやすいので軽いルアー=小さいルアーではコントロールが効かない事があります。
ルアーサイズの選び方④ルアーのポテンシャル
餌を追っていない状態のバス。ニュートラルな状態と表現されるバスが存在します。
そんな時はルアーの“ポテンシャル”を活かす事で、食い気のない魚にスイッチを入れる事ができます。
極細ルアーの威力

やる気のないバスが思わず口を使ってしまうルアーに極細いワームやルアーというものがあります。全長は長くても問題ないのですが、細いもの。ボリューム感でいうと小さいルアーになります。
ジャイアントベイトの威力

ボリュームのないルアーでバスが口を使わない時。そんな時に時折強烈に効くのがジャイアントベイトです。
釣れ方も衝撃的で、インスタグラムやYoutubeでよく観る食わせ方のほとんどがこの状態だと感じています。
実際にどんなルアーでも口を使わない頭の良いバスが急に反応してくるこの釣りは筆者も大好きです。
とはいえ、ジャイアントベイトでスイッチの入るバスは全体の比率からすると決して多いとはいえません。
小さいルアーはセコいのか?

小さいルアーを使った釣りは時折”セコ釣り“と呼ばれる事があります。「セコい」と言われると小さいルアーを使ってる事が恥ずかしいと思ってしまうかもしれませんが、果たして本当にそうなのでしょうか?
海外の怪魚釣師でも小さいルアーを使う

僕やTSURI HACKライターの山根は怪魚がメインの釣りターゲット。海外を舞台に1mを超える魚と対峙するなんて事も珍しくありません。
そんな僕らに多くの人はこう言います「怪魚にはデッカイルアーばかり使うんでしょう?」
デカイ魚=デカイルアー。そういうイメージがあるのかもしれません。しかし現実は怪魚にも通常サイズのルアーや小さいルアーを使う事がほとんどです。
バスにおいても小さいルアーがストロングパターンになることも

バス釣りにおいても同じです。小さいルアーこそがデカバスがボコボコに釣れるストロングパターンになることも珍しくありません。
6インチサイズのワームで釣れるバスはアベレージなのに、2インチサイズのワームを使った時に40アップ、50アップのラッシュがかかることもあります。
ルアーサイズを使い分けてもっとバスを釣ろう

最近のルアーの大型化にはインスタ映え、Youtubeで衝撃的なヒット映像を観る機会が増えた…などなど様々な理由があると思います。確かに大型ルアーはある局面では絶大な効果を発揮しますし、大きいルアーで釣れると嬉しいもの。
それも良いのですが、今一度ルアーセレクトに正しいサイズのチョイスという考え方を入れるとより、釣果が伸びるかもしれませんヨ!
ライタープロフィール
Always had high hopes.
I wanted Monsters,I want Monsters…
Put my past Trophy’s .I vie for new Trophy’s.2019:5100g
2020:5110g
2008:4800g
2019:4600g#sences#transcendencejp pic.twitter.com/DbNIWc6LNH— ビックリマン高田雄介 (@bikkurimantkd) April 7, 2020
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。
国内での釣行はバスフィッシングがメイン。関東在住ながら琵琶湖のモンスターバスフィッシングが得意分野です。