目次
ジカリグとは?

ジカリグを漢字で書くと「直リグ」。文字通りフックに直接シンカーを装着するリグです。
カバーにも強く、現在では定番のリグとして多くのアングラーに愛されています。
高田
こんにちは。プロガイドのビックリマン高田です。使いこなすことで大きな武器となる、このリグの特徴について詳しく解説します♪
「ゼロダン」「リーダーレスダウンショット」などとも呼ばれる

直リグには別の呼び名が多くあります。
ゼロダン(リーダーがない=ゼロのダウンショットの略)やリーダーレスダウンショット、また直リグをカバーのポケットなどに入れる場合は、パンチショットリグと呼び方が変わることもあります。
高田
いずれのリグもおおまかな形状は同じ。呼び方は数あれど、それらを広い意味で「直リグ系」と呼ぶと覚えておけば間違いはありません。
ジカリグ系に分類される「チェリーリグ」とは?

用途でいえば直リグの類と言えるでしょう。特徴として、ボトム感知能力や水中姿勢に優れていることが挙げられます。
▼詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
ジカリグのメリット&デメリット
メリット①:カバー貫通能力に長ける

水面を覆う浮きゴミなどに対し、カバーの貫通性能が高いリグです。先に紹介した「パンチショット」と呼ばれるテクニックは、直リグのこの特性を生かした釣り方です。
フックの真下に付いたシンカーで、他のリグでは通用しないようなカバーさえも貫通させることができます。
メリット②:垂直にフォールさせることができる

ジカリグは限りなく垂直にフォールさせることができます。それ故にストラクチャーの際をタイトに攻めることができるのです。
ライン上ではなく、フックの下にシンカーが直接付いているので、カーブフォールを極力抑えたアプローチができます。
メリット③:ボトム感知能力が高い

直リグはシンカーが常にボトムにコンタクトし続けます。
それ故に感度は全リグの中でもトップクラス。ボトムの変化が手に取るようにわかるので、食わせの間も作りやすいと言えます。
メリット④:ワームを浮かせて見せることができる

直リグはラインを張ることでワームを少し浮かせて見せることができます。
そのためウィードや泥の中など、バスが見失いやすそうなシチュエーションであってもワームを目立たせることができます。
※デメリット:フッキングがいいとは言えない
ジカリグはフックに直接シンカーが付いているので、シンカーの重さを違和感と感じたバスが、咥えたワームを離してしまうことが多々あります。またシンカーそのものが、ときにフッキングの妨げになってしまうこともあります。
ジカリグの特徴まとめ
- 1.カバーの貫通能力が高い
- 2.垂直に近い姿勢でフォールする
- 3.ウィードや泥の中でもワームの存在感が薄れにくい
- 4.シンカーと一体化するため、魚が違和感を感じやすい
ジカリグが活きるシチュエーション
浮きゴミ・浮草

ジカリグのカバー貫通能力を最大限に生かせるシチュエーションが浮きゴミや浮き草です。
水面を覆うカバーを突き破るようにアプローチできるので、他のルアーではプレゼンテーションできないバスを狙うことができます。
アシ

アシはバス釣りの定番カバー。バスはアシの際ギリギリに身を潜めていることが多く、出来る限りタイトにルアーを落とす必要があります。
ジカリグの「垂直に近い角度でフォールしていく」特製を活かせるため、アシ撃ちにも最適なリグと言えるでしょう。
立木(杭など)

リザーバーなどで狙う代表的なストラクチャーに立木があります。バスは立木にベッタリ寄り添うように付いていることが多いもの。
タイトにフォールするジカリグは、このようなストラクチャーに対しても優位性を発揮するリグと言えます。
水中の見えない地形変化

ハードボトムなど、目に見えない地形変化もバスが好む場所。ジカリグはシンカーがワームよりも下についているため、ダイレクトに変化を感じとることができます。
高田
わざとシンカーをボトムに引っ掛けてシェイクするなど、小技も効くため、よりフィネスなアプローチもできる芸達者ぶりです。
ジカリグの作り方
ジカリグに必要なアイテム

オーソドックスなジカリグを構成するアイテムは4つ。ワーム、オフセットフック、スプリットリング、ドロップショットシンカーです。
作業するために、スプリットリングオープナー付きのプライヤーが必要となります。
▼ライターおすすめのプライヤーはこちら
ジカリグの作成手順

まずはスプリットリングにシンカーを、オフセットフックにワームを刺します。
その後ワームのフックアイにシンカーとスプリットリングを装着します。手順はこれだけです。

これで完成! 簡単ですよね。
ジカリグを事前に重さ(ウェイト)別で作っておけば、釣り場でシンカーの重さを変更したい時にも、結び変えるだけでサッと交換できます。
ジカリグの作り方 〜裏ワザ編〜
裏ワザその①:市販品を使う
作るのが面倒臭い……そんな方はジカリグ仕掛けそのものを購入して作ってみるのもおすすめです。裏ワザその②:スナップジカリグ

スナップにシンカーを通して、ルアーを接続するとジカリグに早変わりします。強度が落ちるように見えますが、通常使用で破断した経験もありません。
他のルアーから素早い交換が可能になる優秀なスタイルです。
裏ワザその③:シンカーストッパージカリグ

最近の筆者のジカリグスタイルは、この「シンカーストッパージカリグ」に落ち着いています。シンカーストッパーを写真のようにシンカーの前後にセットするだけ。
高田
通常のジカリグよりもフッキング率が高まるだけでなく、フリーリグやキャロライナリグへの変更も、ストッパーの位置を変えるだけでワンタッチで行えます。これ一つで使い方の幅が広がる、とっても便利なリグです。
ジカリグのタックル

筆者のヘビーカバー用ジカリグタックル。XHクラスロッドのハイギアのベイトリール。カバーの濃さなどによってロッドやラインのパワーを使い分けるのが重要です。
ロッド
硬めのロッドがオススメです。MHクラスを基準に、ヘビーカバーであればXHを使っても良いでしょう。 シマノ エクスプライド 169H
全長:2.06m
自重:120g
継数:1本
ルアー重量:12-42g
ナイロン・フロロライン適合(lb):12-25
自重:120g
継数:1本
ルアー重量:12-42g
ナイロン・フロロライン適合(lb):12-25
リール
手返しも考慮して、ベイトリールでの使用が基本。カバーからバスを素早く引き剥がす必要があるので、XG(エクストラハイギア)のリールがオススメです。 シマノ バンタム MGL XG
ギア比:8.1:1
最大ドラグ力:5kg
自重:225g
巻取り長:86cm
ナイロンライン糸巻量(lbーm):12-130 / 14-110 / 16-100
最大ドラグ力:5kg
自重:225g
巻取り長:86cm
ナイロンライン糸巻量(lbーm):12-130 / 14-110 / 16-100
ライン
フロロカーボンラインがオススメです。筆者は14〜20lbをカバーの濃さによって使い分けています。シンカー
スイベル付きの紡錘型で、タングステンのものがオススメです。タングステンは硬いため感度が高く、根掛かりを避けることにも一役買ってくれます。フック
根掛かりを避けるためオフセットフックを使用します。使用するワームによってゲイプ幅を使い分けましょう。ジカリグに使うおすすめワーム
deps / バルビュータ 4インチ
ボディに刻まれたリブやテールが水を掴むので、長さ以上に存在感があるのがバルビュータの特徴。甲殻類やブルーギルを捕食しているバスに特に効果があり、経験上、ビッグバスキャッチ率も非常に高いこともオススメする理由です。
ゲーリーヤマモト / 6インチジャンボグラブ
言わずと知れた名作グラブシリーズのビッグサイズモデルです。ジカリグはバーチカルな動きで誘うことが殆どですが、フォール後のスイミングが効くこともあります。そんなシチュエーションにおいてジャンボグラブは大活躍。ジカリグに必要不可欠なフォールからのステイ&シェイクアクションはもちろんのこと、スイミングまでこなすのでオールマイティに使えるのがこのワームの魅力でしょう。
ジャッカル / フリックカーリー4.8インチ
細身のボディに動き続けるカーリーテールは、ベイトが小さい時やタフコンディション時に抜群の効果を発揮します。細身のシェイプに反応は良いけれど、魚へのアピールも捨てがたい……そんな状況でフリックカーリーが活躍するでしょう。
ジカジグQ&A
Q. 使うシンカーの重さは?

高田
28gなどの重いシンカーでフォールスピードをあげると、リアクションバイトを誘発できたりもするのがいところ。フィールドで色々なシンカーを試してみることをオススメします。
Q. テキサスリグとの違い(使い分け)は?

ジカリグは垂直に近い角度でフォールするのに対して、テキサスリグは滑るようにカーブフォールしていきます。
カーブフォールで追わせて食わせたい、スイミングでも同時に誘いたいならテキサスリグを選ぶと良いでしょう。

またボトムでのワーム位置にも違いがあります。
テキサスリグは底にべったりと這うように、対してジカリグはアクションを加えると少し浮いた状態でアクションします。
長い距離をズル引きする場合は、テキサスリグのほうが扱いやすく感じるかもしれません。「どちらが釣れるか?」というのも状況により異なるので、その日のコンディションを見極めることが大事です。
高田
例えばテキサスリグでショートバイトが続くようならば、シンカーによる違和感を与えにくいジカリグに変えてみるなど、適材適所でリグを選んでみるのもいいかもしれません。
ジカリグでカバーの魚を狙ってみよう!

ジカリグは普通のリグでは攻められないような、難関不落のカバーをタイトに狙うことができます。
カバーにいるバスはプレッシャーを受けにくく、口を使いやすくなる傾向にあります。ジカリグを使いこなしてビッグバスを狙ってみてはいかがでしょうか?
▼カバー攻略の基本を解説した記事です。
ライタープロフィール

海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。
国内での釣行はバスフィッシングがメイン。関東在住ながら琵琶湖のモンスターバスフィッシングが得意分野です。
ライター記事一覧はこちら
Always had high hopes.
2019:5100g
I wanted Monsters,I want Monsters…
Put my past Trophy’s .I vie for new Trophy’s.
2020:5110g
2008:4800g
2019:4600g#sences#transcendencejp pic.twitter.com/DbNIWc6LNH
— ビックリマン高田雄介 (@bikkurimantkd) April 7, 2020
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