バンタムMGLについて
バンタムMGLは、シマノが発売するベイトリール。往年の名機”バンタム100″の復刻ではなく、魂を受け継ぐ次世代型のマシン。剛性、汎用性を備え持った『ザ・パワーバーサタイルリール』と言える仕上がりです。
特徴
バンタムMGLの最大の特徴は、高剛性・高感度のコアソリッドボディー。メインフレームとレベルワインドプロテクター、片側のサイドプレートが一体化されたアルミボディーは、握りやすさに加えて本体そのもののガタツキやたわみを抑制。十分な強度と、パワーファイトにも屈しないリーリング性能を実現しています。
スプール
スプールには、16ポンドラインが100メートル巻ける深溝タイプの150番スプールを搭載。余裕のあるラインキャパシティ―を確保するとともに、従来、技術的に難しいとされてきたスプール側面への穴あけに成功。慣性モーメントを減少させることで飛距離アップを促すニュー(MGL)マグナムライトスプールを兼備しています。
ギア
リールの駆動部分を担うマイクロモジュールギア。超小型精密ギアの採用により、かつてないシルキーな巻き心地を実現。従来のギアよりも歯数が多く、しっかりとかみ合う駆動部は、強度確保と低振動を助長し、高次元でのリトリーブ性能を体現します。
海水も可
ソルトでの使用にも対応していることから、ロックフィッシュゲームやシーバスゲームにも流用できるのは大きな強み。剛性感あふれるマテリアル、撃ち物系から巻き物系ルアーを、幅広く使いこなせるポテンシャルは、パワーゲームにも十分に対応するでしょう。
バンタムMGLのインプレ
バンタムMGLを、実際にフィールドで使用した時には、どのような機能に他機種との優位性を感じるのでしょうか。編集部が16~20ポンドラインを使用した際のインプレをご紹介。
編集部インプレッション
購入して半年。トラブルもなく快適に使用しています。MGLスプール、SVSブレーキによる後半の伸びと、マイクロモジュールギアによるシルキーな巻き心地、一体成型ボディの剛性感はさすが!といった所。重量は、イマドキのリールと比べると重い分類には入りますが、そこが逆に「壊れにくい物を使っている」という安心感にも繋がってますし、非常に所有欲を満たしてくれるリールです。
ブレーキ設定は、SVSを2個ON状態にし、外部ダイヤルは3~4の間をデフォルトにしています。空気抵抗が大きいルアー(スピナーベイト)や、風強い時は5~6に設定。空気抵抗の少ないルアーで飛距離を稼ぎたい時は2~3と言った設定。飛距離の実測はしていませんが、キャスト後半からの伸びを感じる、とても気持ちの良いキャストフィールです。
▼バンタムMGLのフィッシングショーレポート記事です。
バンタムMGLのラインナップ
バンタムMGLは、4つのギア比と、2018年5月発売の左ハンドル仕様を含めると全8モデル。フィールドや狙うポイントにより、使い分けられるようにさまざまなタイプがラインナップされています。ご自身の釣りと照らし合わせて、お気に入りの1台を見つけてみてください。
PG
ギア比5.5のパワーギア(PG)モデル。
シマノ バンタムMGL PG RIGHT
シマノ バンタムMGL PG LEFT
ノーマルギア
ギア比6.2のノーマルギアモデル。
シマノ バンタムMGL RIGHT
シマノ バンタムMGL LEFT
HG
ギア比7.1のハイギア(HG)モデル。
シマノ バンタムMGL HG RIGHT
シマノ バンタムMGL HG LEFT
XG
ギア比8.1のエクストラハイギア(XG)モデル。
シマノ バンタムMGL XG RIGHT
シマノ バンタムMGL XG LEFT
バンタムMGLとメタニウムMGLとの比較
バンタムMGLの比較機種としてあげられる事も多い「メタニウムMGL」。スペック以外にも、使用時のフィーリングなどの違いをご紹介します。
シマノ メタニウムMGL RIGHT
▼メタニウムMGLを紹介している記事です。
スペック比較
モデル名 | ギア比 | 最大巻取り長 | 最大ドラグ力 | 自重 | スプール寸法 (径/幅) | ナイロンライン糸巻量 (lb-m) |
バンタムMGL | 6.2:1 | 66cm/1回転 | 5kg | 215g | 34mm/22mm | 12-130/14-110/16-100 |
メタニウムMGL | 6.2:1 | 66cm/1回転 | 5kg | 175g | 34mm/22mm | 12-100/14-90/16-80/20-65 |
メタニウムMGLは軽量~中量級ルアー向き(バーサタイル)
両者はスプール径こそ同じですが、スプールに空いている穴の数(ブランキング)が多いのはメタニウムMGLです。
つまり、スプール自重が軽く、小さい力(軽量ルアー)でも回りやすいスプールを備えているのはメタニウムMGL。
ランキャパから見ても、より軽量ルアー向むきなのはメタニウムMGLと言えるでしょう。
感覚として、3/8オンス(10.5グラム)以下のルアーの使用頻度が多い方は、メタニウムMGLがおすすめです。
バンタムMGLは中量~重量級ルアー向き(巻物・ヘビーデューティー)
一体成型ボディの高剛性から生まれる安定した巻き心地しかり、16ポンド100メートルの十分なラインキャパしかり、バンタムMGLは、巻き物、中~重量級ルアー、ヘビーデューティーを想定した使い方にマッチしたリールと言えるでしょう。
感覚として、3/8オンス(10.5グラム)以上のルアーの使用頻度が多い方、フルサイズに近いルアーを多用する(太糸の使用頻度が高い)方、ヘビーカバー、ビッグベイトゲーム等をしたい方はバンタムMGLがおすすめです。
バンタムMGLで釣りを楽しもう!
2018年ジャパンフィッシングショーで発表されたバンタムMGL。多くの釣り人から注目を集め、高いバーサタイル性能や剛性は、負荷のかかるパワーゲームや強引なファイトにも、十分に対応してくれるでしょう。ぜひ、ご自身のフィッシングスタイルを『バンタムMGL』で楽しんでみませんか。