簡単で強い”結び方”をマスターしよう!
釣りを始める上で必ずマスターしたいのが、「釣り糸の結び方」です。
まず、最低限おさえておきたい結び方として①ルアーやサルカンに結束する方法。②ライン(道糸)とライン(リーダー)を結束する方法。③針に糸を結ぶ方法があります。
今回は、初心者が絶対にマスターしておきたい『結び方』をTSURI HACK編集部が厳選してお届けします。
①ルアーやフック、サルカンやオモリへの結び方
まずはじめにマスターしたいのが、ルアーなどに結束する結び方です。
あらゆる釣りで使えるので、数種類覚えておいて損はありません。なかでも簡単で強度が強い結び方をイラストと動画でご紹介します。
ダブルクリンチノット
まず覚えたいのがダブルクリンチノットです。ルアーフィッシングではよく使われるノット(結び方)のひとつ。ルアーや仕掛けの結束に万能に使える結び方です。
【結び方手順】
1.フックなどのアイ(金属)部分にラインを2回通し、ループを作ります。
2.ループの形を維持しながら、本線部分にラインの先端を5回程度巻きつけていきます。
3.巻きつけたラインの先端を折り返し、手順1で作ったループに通します。
4.ループに通したライン先端を、手順3で作られたループに通し、本線とライン先端をゆっくり引っ張り、締めれば完成!
▼ダブルクリンチノットについて更に詳しい記事はこちら
パロマーノット
クリンチノット同様、簡単で早く結べるのがパロマーノット。
さらに結束強度も高いので、初心者には最もオススメな結び方です。ただし、アイの内径が狭いと難しくなるので、他の結び方もできるようにしておきましょう。
【結び方手順】
1.10cm程度ラインを折り返してダブルラインを作り、フックなどの穴に通します。
2.通したダブルラインを本線(※本線もダブルライン)とゆるく結び、輪を作ります。
3.輪に通したダブルラインの先を広げ、フックをくぐらせます。
4.ダブルラインをくぐらせたら、本線側ゆっくりと締め込んでいきます。
▼パロマーノットについて更に詳しい記事はこちら
漁師結び(完全結び)
漁師結びは、その名の通り「漁師」が使用していることでその名がつきました。完全結びとも呼ばれ、特に太いラインでは高い結束強度を誇ります。
【結び方手順】
1.最初にループを作り、アイに通します。この際、端糸のはある程度の長さを残しておいてください。
2.ループと元糸に巻き付けるような形で端糸を巻いていきます。
3.さらに数回、同一方向に巻いていきます。目安として3~4回くらいです。
4.端糸の先端をループの中に通し、元糸と端糸をゆっくり締めれば完成です。
▼漁師結びについて更に詳しい記事はこちら
ユニノット
クリンチノット同様、初心者がまず覚えたいノットの一つがユニノットです。
ルアー釣りからエサ釣りまで幅広く使える結び方です。
【結び方手順】
1.リングにラインを通した後、折り返してループを作ります。
2.ライン先端を作ったループの中に通し、本線ごと5回程度巻きつけていきます。
3.ライン先端を引っ張り軽く締めた後、本線をゆっくり引っ張りと締め込めば完成です。
▼ユニノットについて更に詳しい記事はこちら
ループノット
直接アイに結ばないため、ルアーの動きを殺さないのがループノット。
特にトップウォータープラグを使用する際にオススメな結束方法です。ただし、スナップ使用時に比べると強度は落ちるので、シーンによって使い分けましょう。
【結び方手順】
1.先端を20〜30センチほど出して片結びを作り、ライン先端をルアーのアイ部分に通した後、片結びのループの中に通します。
2.ライン先端とルアーをひっぱり、片結び部分をアイ部分まで移動させます。
3.メインライン上に、再度ループを作り、本線にユニノットで2回結びます。
4.メインラインをひっぱりアイ部分の片結びをユニノット側に移動させ、1センチほどのループを作ります。
▼ループノットについて更に詳しい記事はこちら
定番ノットの強度を比べてみました!
②ハリへの結び方
針に直接、糸を結ぶ時に使う結び方をご紹介します。主にエサ釣りや仕掛けを自分で作る際に用いられます。
外掛け結び
ハリスと針の結び方として基本となるのが外掛け結びです。ある程度太いハリスに向いている結び方なので、大物を狙う際には外掛け結びで結ぶと良いでしょう。
【結び方手順】
1.ハリスを20センチほど折り返し、針と重ねます。
2.折り返したハリスの先端部分を、針と元のハリスに巻きつけます。
3.ハリのチモトに向かって5回以上、ハリス先端を巻きつけていきます。※巻きつけ部分がほどけないよう、指でおさえるのがポイント
4.手順2で作られたループに、ハリス先端を通し、チモトを抑えながらゆっくりと締め込みます。
▼外掛け結びについて更に詳しい記事はこちら
内掛け結び
外掛け結び同様、ハリスと針の結び方として基本となるのが内掛け結び。外掛け結びよりも少し難易度が上がりますが、細糸にも対応する結び方なので、練習してマスターしましょう。
【結び方手順】
1.20センチほど余分に先端をだし、ラインでループを作り、針と重ねて指で押さえます。
2.針のチモトからフトコロ部分に向かい、一度本線と針に巻きつけます。
3.手順2同様に、5回以上巻きつけていきます。ラインが重ならないようするのがポイントです。
4.本線側をゆっくりと引っ張っていきます。ここではまだ完全に締め込みません。
▼内掛け結びについて更に詳しい記事はこちら
③ライン(道糸)とライン(リーダー)の結び方
仕掛け作成やPEラインを用いる釣りの場合、ショックリーダーと言われる、糸と糸を結び付けるノットが必要になります。細く強度の強いPEラインを使う事で釣りの幅が広がるので、マスターすると釣りの幅がグッと広がります。
FGノット
もっとも代表的な結び方がFGノット。抜群の強度と安定感で結束することができます。慣れれば簡単に結べるので、ぜひマスターしましょう。
【結び方手順】
1.リーダーをPEに下、上と絡めていきます。
2.絡める順番を間違えないよう、編み込んでいきます。
3.編み込みごとに、一回一回リーダーを引っ張り、編み込むのがポイントです。
4.上下に15〜20回ほど編み込みます。
5.ハーフヒッチ1回で仮止めをした後、余分なリーダーを口でくわえ、PE本線とPEの先端を引っ張ります。
6.結束後、PEライン本線とリーダーを2本まとめて、上下交互に5〜6回ほどハーフヒッチで編み込み、余分なリーダーをカットします。
7.さらにPE本線に対して手順7同様に、ハーフヒッチを5〜6回行います。
8.エンディングノットとしてハーフヒッチを2回行います。
▼FGノットついて更に詳しい記事はこちら
SCノット
新潟の遊漁船船長が考案したと言われているSCノット。強度が高く、結ぶスピードも早く現場では重宝する結束方法のため、オススメです。
【結び方手順】
1.PEラインを二つ折りにします。
2.二つ折りにしたPEラインにリーダーを重ねます。
3.二つ折りのPEラインをリーダーへ巻き付けていきます。(巻き付け回数は3号以下30回程度、4号以上20回程度を推奨)
4.リーダーの端線をPEラインの輪っかに通し、軽く締め付けます。
5.結び目を湿らせ、リーダー・リーダー端線・PEラインの三方向から締め込みます。
6.余分なラインをカットして完成。すっぽ抜け防止として端線へ焼きコブやハーフヒッチも有効です。
▼SCノットついて更に詳しい記事はこちら
電車結び
FGノット、SCノットよりも簡単で基本的な結束方法が電車結びです。ライトゲームに適した結束方法なので、まず最初にマスターすべきノットと言えるでしょう。
【結び方手順】
1.メインラインで一度ループを作ります。
2.ループの先をもう一方のラインにくぐらせ、2本のラインごと5回ほど巻きつけ軽く締めます。
3.もう一方のラインも、手順3のように巻きつけ、軽く締めます。
4.結び目を濡らした後、それぞれのラインを左右にゆっくりと締めこみ、余分なラインをカットすれば完成です。
▼電車結びについて更に詳しい記事はこちら
真の定番リーダーはどっちだ?!
ライン結びを便利にする道具
ショックリーダーを組む時、針に糸を直接結びつける際に便利な道具も販売されています。すっぽ抜けが多い方やこれからショックリーダーを使用してみたいという方はチェックしてみましょう。
FGノットが強く綺麗に結束できる便利アイテム!
PRノットを結束する時の必須アイテム
簡単にショックリーダーを組める自動巻き!
細糸の結束も簡単に出来るマルチツール!
難しい針結びも専用ツールを使えば早く・簡単に!
釣り糸の結び方をマスターしよう!
糸の結び方が甘く、仕掛けやルアーを無くしてしまった。釣り師であれば誰しもが経験した事があると思います。今回ご紹介した結び方以外にも数多くの結び方がありますので、自分に合った結び方を見つけてみましょう。