ミノーの基礎知識をおさらい
リップ形状について
小魚(minnow)を模した細長いルアーに水の抵抗を受けるリップという突起をつけたものを『ミノー』と呼びます。
このリップと呼ばれる突起は、長い物(ロングビル)から短いもの(ショートビル)、中にはリップが無いリップレスタイプと呼ばれるものまで、多種多様です。
ミノーのタイプについて
リップの形状とは別に、ミノーは浮力の違いによっても使い分けされるルアーです。
- 水の中で浮くタイプ:フローティング
- 沈むタイプ:シンキング
- 浮きも沈みもしないタイプ:サスペンド
サスペンドタイプは、水中でピタっと止めて魚に食わせる間を与えることができ、シンキングタイプは足場が高い場所や流れの速い状況で活躍します。
ミノーのアクションについて
ミノーの基本アクションはリールを巻くだけの“ただ巻き”です。リップが水の抵抗を受けることでルアーが潜行しながらブリブリッと泳ぎます。
他にも、ロッドを鋭く煽ってミノーを左右に飛ばすように動かすトゥイッチングやジャーキングというアクションも多用されます。
また川や潮の流れに乗せるように動かす、ドリフトという動かし方もミノーが得意とするアクションです。
入手しやすくて人気の高いミノーを徹底検証
初心者でも扱いやすいミノーを厳選しました
今回の記事では、ルアー釣り初心者の方にとくにオススメしたい製品&比較的どこの釣具店でも入手できる定番商品をピックアップしてみました。
釣具店でどのミノーを買おうか迷った際にぜひ、参考にしてみてください。
平均飛距離と標準偏差を比較しました
釣果に直結する大事な要素である“飛距離”を、実際にルアーを購入して計測してきました。
凄腕の方がキャストすればもっと飛ぶこともあろうかと思いますが、あくまでも僕の技量での計測になりますのでその点はご容赦ください。
ルアーの飛距離は最大値も大切ですが、安定した飛距離や飛行姿勢も重要な要素なので、今回の記事では6投の平均値とばらつきを示す標準偏差をご紹介いたします。
ルアーの動きを映像で見比べてみましょう
飛距離以上に皆さんが気になるのは、実際のアクションではないでしょうか。
それぞれのミノーのアクションを撮影しましたので、映像をご覧になりながら購入するミノーを選んでいただければ幸いです。
青物・フラットフィッシュ・シーバス:ソルト用ド定番ミノー
キーワードは“遠くに投げて巻くだけで魚が釣れるミノー”
堤防やサーフ、磯など海の岸釣りで使用するミノーに求められる要素はズバリ“飛距離”です。
加えて、初心者がどんな場所でも投げて巻くだけでも釣れる。言わば“簡単に動かせること”もミノー選びで大切な要素と言えるでしょう。
今回は、ショアソルト用の超有名ミノーを3種類投げ比べてみました。
ソルトショア定番ミノーのチェックPOINT
- ●誰が投げても安定した飛距離が出る
- ●ただ巻きでしっかり泳ぐ
- ●足場の高い場所での扱いやすさ
検証するルアー
ダイワ ショアラインシャイナーZ セットアッパー125S-DR
足場の高い釣り場も得意とするシンキングダイバー
リトリーブスピードを調整することで、最大200cm以深まで潜行させることが可能。ロッドを下げてリトリーブすることで足場の高いポイントでも、足元までしっかり水面下でアクションさせることができます。
自動で横方向へスライド(チドリアクション)が混じるため、ただ巻きだけで魚がバイトしてきます。
全長 | 125mm |
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自重 | 26g |
タイプ | スローシンキング |
潜行深度 | 最大2mオーバー |
フック | ST-46 #6×3 本 |
メーカー希望小売価格 | 2,100円 |
シマノ サイレントアサシン 129F フラッシュブースト
独自のフラッシングであらゆるターゲットを惑わす
サイレントアサシンは、遠くに飛ばして巻くだけでシーバスや青物が釣れてしまうとても扱いやすいミノーのひとつ。
飛行姿勢の安定感と重心移動機構によってブレないロングキャストを可能とした遠投ルアーと言えるでしょう。
全長 | 129mm |
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自重 | 24g |
タイプ | フローティング |
潜行深度 | 40~70cm |
フック | #5 ×3本 |
メーカー希望小売価格 | 2,490円 |
タックルハウス K2F122 T:1
全スピード域での生命感を追求した名作ミノー
K2シリーズは、ソルトルアー界で古くから多くの実績を残してきたタックルハウスから発売されている定番ミノー。
シンプルなデザインから生み出される飛距離と安定した飛行姿勢は、堤防や磯などで大活躍します。
全長 | 122mm |
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自重 | 20g |
タイプ | フローティング |
潜行深度 | ー |
フック | ST-46#2 ×2本 |
メーカー希望小売価格 | 2,500円 |
飛距離(平均値±SD)
- ロッド:シーバスロッド10ft8in
- リール:スピニング4000番
- ライン:PE1.2号+ナイロンリーダー22lb
- 体感風速:後方からの風 約2~3m/s
3種類のミノーの飛距離計測で最も遠くへ飛んだのは、シンキングモデルのセットアッパーで81.5m。正直言って、驚きの飛距離でした。
平均値を見比べてみてもやはり、セットアッパーは良く飛んでいますね。もっと練習すれば平均で80m近く飛ばせるかもしれません。
フローティングモデルのサイレントアサシンとK2Fでは、サイレントアサシンに軍配が上がっています。
僕の感想としては、K2Fが飛ばないのではなく、サイレントアサシンがフローティングミノーとしてはかなり伸びのある飛び方をするなという印象を受けました。
製品名 | 平均飛距離 |
ショアラインシャイナーZ セットアッパー125S-DR | 76.8±3.6m |
サイレントアサシン 129F フラッシュブースト | 69.1±3.5m |
K2F122 T:1 | 62.0±3.2m |
アクション(水中動画)
3つのミノーを泳がせてみると、それぞれ泳ぎ方が違うことがよく分かりますが、3機種ともただ巻きで簡単に泳ぐので初心者でも扱いやすいルアーだと感じました。
セットアッパーはシンキングモデルかつリップがやや長いため、4m程度の高さでもしっかり足元までレンジを入れながら泳がすことができました。
よく飛び、高所でもしっかりアクションさせられるルアーなので、堤防からのルアーフィッシングの際はひとつ持っておいた方が良いルアーと言えるでしょう。
サイレントアサシンはロール方向の動きが強いミノーということが映像を観てもよく分かります。
また低速でも動いてくれていたので、リップレスミノーのようにドリフトでも使用できると感じました。
干潟やサーフでも出番が多くなりそうなミノーと言えるでしょう。
K2Fはウォブリングと弱めのロールを組み合わせた滑らかなアクションで、見ていてコレは釣れそうだなと感じるルアーでした。
ジャーキングへのレスポンスも良く、ルアーの動きで魚に口を使わせられそうだなと感じました。
またK2Fは他のミノーと違い2フックであるため、大きなフックを背負えるのも長所と言えるでしょう。
シーバス:シーバスフィッシングの中枢とも言えるド定番リップレスミノー
キーワードは“飛距離と巻き速度によるレンジキープ力”
現代のシーバスフィッシングで無くてはならないミノーとも言えるのがリップレスミノーです。
リップが付いていないのでルアーを深く潜行させることはできませんが、ゆっくりと引くことでユラユラと漂いながら泳がすことができ、表層を意識したスズキなどに効果的なアクションを発生させます。
定番リップレスミノーのチェックPOINT
- ●表層を攻略する上で欠かせないルアー
- ●水面直下を誰でも簡単に引っ張れるミノー
- ●商品によって得意とするリトリーブ速度やレンジが異なる
検証するルアー
ima コモモ SF-125
投げて巻くだけで釣れるリップレスミノー
20年以上も前から第一線で活躍を続けているアムズデザイン(ima)のリップレスミノーです。
コモモならではの滑らかなアクションはそのままに、現行の最新モデルでは新・重心移動システムを搭載し、高い遠投性能と泳ぎ出しの早さを実現しています。
全長 | 125mm |
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自重 | 16g |
タイプ | フローティング |
潜行深度 | 0~30cm |
フック | #4×3本 |
メーカー希望小売価格 | 2,310円 |
メガバス カゲロウ 124F
タフコン攻略に!シャローランナーミノー
今回ご紹介するミノーの中で、唯一入手が難しい状態が続いているのがカゲロウ124F。
高い遠投能力とリールの巻き速度に応じたアクション変化が特徴のルアーです。
全長 | 124mm |
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自重 | 22g |
タイプ | フローティング |
潜行深度 | 0~20cm |
フック | #4×3本 |
メーカー希望小売価格 | 2,300円 |
▼カゲロウ100Fもおすすめ!インプレはこちら
ダイワ モアザン クロスウェイク 111F-SSR
高い実釣力と扱いやすいリップレスミノー
入手しやすく初心者の方でも扱いやすいのがモアザンクロスウェイク。
表層をゆっくり泳がすだけで、まるでボラの幼魚のように水面をユラユラと揺らしながら泳いでくれます。
全長 | 111mm |
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自重 | 18g |
タイプ | フローティング |
潜行深度 | 0~30cm |
フック | ST46-#4×3本 |
メーカー希望小売価格 | 1,950円 |
飛距離(平均値±SD)
- ロッド:シーバスロッド10ft8in
- リール:スピニング4000番
- ライン:PE1.2号+ナイロンリーダー22lb
- 体感風速:後方からの風 約2~3m/s
リップレスミノー3種の飛距離は概ね似た値となりました。
とくに、クロスウェイクに関しては、2機種に比べて小ぶりながらも、そん色ない飛距離を稼いでくれて好印象です。
一番よく飛んだのはカゲロウで60.3mでしたが、飛行中に時々失速を感じたのもカゲロウで、その時の飛距離は49.0m。僕のキャストが上手くいかなかったと思われますが、カゲロウでは飛距離にバラツキが感じられました。
ちなみに、カゲロウに関しては普段から100Fや155Fというモデルも良く使うのですが、これらのモデルに関しては失速を感じることはあまり無く、伸びるように飛んでいきますので124F特有の症状かもしれません。
コモモについては2022年秋にモデルチェンジとなり、何でも飛距離がUPしているという情報がありますので楽しみです。
製品名 | 平均飛距離 |
コモモ SF-125 | 50.6±1.5m |
カゲロウ 124F | 56.0±4.1m |
クロスウェイク 111F-SSR | 54.7±1.1m |
アクション(水中動画)
リップレスミノーはもっとゆっくりと、水面をまるで棒のように引っ張ってきても釣れるルアーですが、今回はルアー自体が持っている泳ぎを撮影するためにルアーがしっかり泳ぐ速度で撮影してみました。
コモモは、ウォブリングも含まれたロールアクションが基本と言えるでしょう。
早巻きではウォブリングが強くなり、ゆっくり引くとロール主体の動きに変化します。
カゲロウの動きは、ロールを基本としたきめ細かなアクションが特徴的。
比較した3機種の中で、良い意味でルアーの引き心地が最も繊細な印象を受けました。
漁港内の緩やかな流れの変化やウネリを把握しやすく、流れの中で扱いやすいルアーと言えるかもしれません。
3つのリップレスミノーの中で最も動きにダイナミックさを感じられたのは、クロスウェイクです。
ゆっくりと巻いてもしっかり水面に波紋を作りながら泳いでくれていました。
誰が使っても同じ動きを出しやすく、ルアーのアクションがロッドに伝わりやすいので初心者向けのリップレスミノーと言えるかもしれませんね。
バス:ジャークベイトを徹底検証
キーワードは“誰でもジャーキングで使用できるバス用ミノー”
数あるバスフィッシング用のミノーの中でも、今回は「ジャーキング」というアクションに特化したミノーをご紹介します。
ロッドを激しく煽ってミノーを左右に飛ばし、ピタッと止める。このメリハリのあるアクションがバスフィッシングに効果的です。
ジャーキングミノーを選ぶ際にはサスペンドタイプかフローティングタイプを選ぶことになりますが、どちらも一長一短です。
ジャーキングミノーのチェックPOINT
- ●誰でも簡単にジャークできるミノー
- ●フローティングor サスペンド
- ●飛距離の安定感も重視したい
検証するルアー
O.S.P ルドラ 130SP
ビッグベイトの“寄せる力”とワームの“喰わせる力”をひとつのカタチに
ルドラ130SPは、ジャーキングアクションを入力した際の強烈なフラッシングと存在感が売りのバス用ミノーの代表格。
ビッグベイト並みのアピールでバスの興味を集め、サスペンドタイプだからできる食わせの間でバスをバイトに誘い込むことを得意とします。
全長 | 130mm |
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自重 | 20g |
タイプ | サスペンド |
潜行深度 | 1~2m |
フック | #4×3本 |
メーカー希望小売価格 | 2,090円 |
エバーグリーン サイドステップ 95 F
バスを狂わせ一気にバイトさせる力に優れたジャークベイト
名前の通り、左右にリズミカルに横っ飛びするアクションが売りのジャーキングミノー。
ジャーキングの合間にルアーをピタっと止めることでユラユラと揺れながら浮上するアクションでバスがヒットします。
ぜひ、サイドステップならではの浮上アクションを映像でご確認ください。
※楽天・Amazonはオリジナルサイズ(117mm)のサイドステップ。
全長 | 95mm |
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自重 | 11.5g |
タイプ | フローティング |
潜行深度 | ~1.2m |
フック | #6×2本 |
メーカー希望小売価格 | 1,870円 |
メガバス ビジョン ワンテン
広大なフィールドで圧倒的なリサーチ能力を発揮するジャークベイト
メガバスUSAが現地で結果を残した名作とも言えるジャーキングミノー。
重心移動構造を採用しているため、飛距離の面で大きなアドバンテージを誇ります。
ジャーキングはもちろん、ただ巻きでも高い実釣能力を持つミノーです。
全長 | 110.5mm |
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自重 | 14.5g |
タイプ | スローフローティング |
潜行深度 | ー |
フック | #6×3本 |
メーカー希望小売価格 | 1,980円 |
飛距離(平均値±SD)
- ロッド:バスロッド6ft2in
- リール:ベイトリール200番
- ライン:ナイロン12lb
- 体感風速:横からの風 約1~2m/s
バス用のジャークベイトの飛距離は、サイズとウェイトの大きいルドラが他の2機種よりも良く飛ぶという結果となりました。
若干の飛距離差はありますが、3機種とも現代では当たり前になりつつある重心移動システムが採用されているため、横からの風の中でも30mを超える安定した飛距離が出ている印象です。
なかでも、ルアーウェイトを考慮するとワンテンが良く飛んだなぁ。という感触がありました。
製品名 | 平均飛距離 |
ルドラ 130SP | 36.3±2.8m |
サイドステップ 95F | 31.2±1.5m |
ビジョンワンテン | 34.3±1.6m |
アクション(水中動画)
サスペンドタイプのルドラは、ジャークの合間のポーズ時に斜め45°程度の角度で頭を下げて止まります。
ジャークのアクションとしては左右だけでなく、上下にも鋭い移動があるのがルドラの特徴と言えるでしょう。
また、ただ巻き時はギラツキのあるロールアクションであり、ブリブリではなくスルスルーって前に進んでいくアクションです。
フローティングタイプのサイドステップは、ポーズの際にスッと頭を上げながら浮上してきます。
サイドステップという名前の通り、左右に大きく飛ばす動きを出しやすく、誰でもジャーキングをしやすいルアーと感じました。
ただ巻きでは、ウォブリングとロールが組み合った動きで、ブリブリ感がありますね。
スローフローティングという曖昧な浮力が武器のビジョンワンテンは、ジャーク間のポーズ時にルドラのように前傾姿勢でピタッと止まり、その後その姿勢を維持しながらゆっくりと浮上します。
ジャークの動きは左右にスパッと切味鋭い動きが特徴的で、平打ちもしっかり混じり、いかにもリアクションバイトを誘発しそうと思える動きです。
ただ巻きでは、ルアーのフォルムから想像する以上にウォブリングをしっかりしてくれるミノーですので、クランクベイト感覚でグリグリ巻いて使っても釣果が期待できますね。
トラウト:ヘビーシンキングミノーを徹底比較
キーワードは“アクションの大きさと沈下姿勢”
渓流や源流でイワナやヤマメ、アマゴを狙う場合は、上流に向かって釣り上がるため強い流れの中でもしっかり潜行させられるシンキングタイプのミノーが主流となります。
ルアーによって沈下速度や姿勢は様々ですので、アクションと合わせて沈下の様子も見比べてみてくださいね。
渓流ミノーのチェックPOINT
- ●誰でも同じようなアクションを入力できる
- ●沈下姿勢に注目
- ●真っすぐ飛んでいく
検証するルアー
スミス Dコンタクト
渓流ミノーの代表格!
渓流釣りで誰しもが一度は使うとも言われるド定番ミノー。
誰でも簡単に扱え、源流から本流まで幅広い環境で活躍するオールマイティさが特徴です。
全長 | 50mm |
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自重 | 4.5g |
タイプ | ヘビーシンキング |
フック | #12×2本 |
メーカー希望小売価格 | 1,760円 |
DUO スピアヘッド リュウキ46S
アングラーの腕を選ばない高コスパミノー
これから渓流釣りにチャレンジしたい方にこそオススメしたいヘビーシンキングミノー。
46mmという汎用性の高いサイズ感と扁平かつ低重心のボディ形状で、複雑な流れの渓流でもアクションしやすいのが特徴です。
全長 | 46mm |
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自重 | 5g |
タイプ | ヘビーシンキング |
フック | #12×2本 |
メーカー希望小売価格 | 1,430円 |
ジャッカル トリコロール 流芯53HW
シミーフォールでタフなフィールド攻略!
ユラユラ揺れながら沈んでいくため、警戒心の高まっている渓魚や水深の浅い源流域で重宝するミノーです。
ぜひ、独特なフォール姿勢と速度を映像でご確認ください。
全長 | 53mm |
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自重 | 4.6g |
タイプ | シンキング |
フック | #12×2本 |
メーカー希望小売価格 | 1,375円 |
飛距離(平均値±SD)
- ロッド:渓流ロッド5ft3in
- リール:スピニングリール2000番
- ライン:PE 0.4号+フロロリーダー4lb
- 体感風速:向かいの風 約0~1m/s
渓流用ミノーの飛距離は、3つともに誤差の範囲内といった結果となりました。
そんな中でも真っすぐに飛んでいくイメージが強かったのはDコンタクト。
対照的にトリコロール流心は重心がやや前方にあるためか、飛距離に若干のバラツキがあったため、Dコンタクトに比べて飛行姿勢が安定していない可能性がありそうです。
製品名 | 平均飛距離 |
Dコンタクト | 26.9±0.8m |
スピアヘッド リュウキ46S | 25.6±0.9m |
Tricoroll流芯53HW | 26.5±1.2m |
アクション(水中動画)
Dコンタクトのアクションは、渓流用ミノーのストライクゾーンど真ん中といったイメージでしょう。
トゥイッチングでは強すぎない平打ちを交えながら、ロッドの動きに合わせて滑らかに左右にダートしています。
Dコンタクトは重心がやや後方よりのためか、他の2機種と比べるとただ巻きがやや苦手で、時折バランスを崩しがち。
またフリーフォールではクルクルと回ってしまうので、ラインテンションを掛けながら沈めます。
このようにヒラヒラとアクションしながら沈下させることをシミーフォールと呼び、渓流釣りでは多用するアクションのひとつですよ。
リュウキのトゥイッチアクションは、ロール方向の動きが主体となり時折、天地逆転する所まで半回転します。
半回転してからの戻り方にもキレがあり、強烈なフラッシングと明滅効果でアピールしていますね。
ロール主体の動きから一転して、ただ巻きではウォブリングアクションが強く出ます。
リュウキもDコンタクトと同様に後方重心のミノーなのでフリーフォールでは回ってしまいますが、テンションを掛けて沈めることで綺麗にシミーフォールしてくれます。
トリコロール流心のトゥイッチングは、しっかりとした平打ちアクションの中に時折、ダイナミックに左右にダートしています。
一見するとスパスパと鋭い動きに見えますが、ダイナミックなダートが混じることで単調な動きにならず、好印象を受けました。
ただ巻きでは、ウォブリングとロールの複合的な動きでとても滑らかに泳いでくれます。
真ん中よりやや前よりのトリコロールは、フリーフォール時でもシミーフォールが起こりやすいミノーでした。
総括
今回は知名度と実績を兼ね揃えた各ジャンルの王道ミノーをご紹介させていただきました。
ルアーというものは、商品の数だけ使い方や得意とする状況、魚種が異なります。
“どのルアーが釣れている釣れていない”だけでなく、“自分の使い方にフィットするルアーはどれだろう”って考え方で選んでみると良いかもしれませんね!
▼今回検証したミノーたちはこちら
最後に!ミノーのアクションについて
まだミノーを使ったことがない……どうやって使ったらいいんだろう。
そんな方のために基本的なミノーの使い方、動かし方をご説明しますね!
ただ巻き
ミノーの基本アクションは、リールを巻くだけの“ただ巻き”です。
リールを巻く適切な速度はミノーによって異なりますので、新しく購入したらルアーの動きを見ながらリールを巻く速度を確認してみましょう。
ストップ&ゴー
ただ巻きの合間にルアーをピタッと止める動作を入れるアクションが“ストップ&ゴー”。
多くの場合、止めた瞬間や巻き始めた瞬間に魚がミノーに食いついてきます。
始めは動きを止めたルアーにアタリが出るなんて信じられないかもしれませんが、色々な対象魚で効果的なアクションです。
ジャーク
ミノーを真っすぐ泳がすのではなく、ロッドを煽ってミノーを左右にダートさせるように動かすアクションを“ジャーク”と呼びます。
ミノーが不規則に動くことで警戒心の高い魚を騙しやすくしたり、大きく動くことで広範囲にルアーの存在をアピールすることできます。
ジャーク中もミノーをピタッと止める動作がとても効果的なので、緩急をつけたアクションを心掛けましょう。
▼ジャーキングのやり方についてはコチラの記事で詳しく解説
トゥイッチ
ジャークよりも左右のダート幅を狭くして、連続的にミノーを不規則に動かすアクションを“トゥイッチ”と呼んだりします。
渓流釣りで多用するアクションとも言えるでしょう。
ドリフト
ドリフトとは、リップレスミノーを使ったシーバスフィッシングや渓流釣りのクロスキャスト時などで効果を発揮するアクションです。
ルアーを流れに乗せて自然に漂わしながらミノーを泳がすため、流れの強弱とリールの回転数、ラインの弛みなどを絶妙に合わせる必要があります。
まとめ
あらゆるジャンル、シーンでアングラーの強い味方になるミノー。
今回はジャンルごとに代表的なミノーを検証してみました! 今回は代表的なルアー3つずつという検証でしたが、地域や時期、その時ターゲットがどんなベイトを捕食しているかにもよって効果的なルアーは変わります。
本記事を参考に色んなミノーを試してみてくださいね!