おすすめバス釣り用ミノー22選
ミノー(Minnow)とは、英語で小魚を意味するハードルアーのこと。シルエットは細身で、まさにバスのベイトフィッシュとなるワカサギやハヤといった小魚をイメージさせてくれます。
その見た目だけでなく、アクションも小魚を忠実に再現可能。ただ巻きではナチュラルなスイミングでバスを誘え、さらにトゥイッチ等のアクションを入れることで、逃げ惑う小魚を演出できます。
サイズは60mm前後の小さなものから、130mmクラスのビッグサイズまでじつに様々。
ここでは、現役で使える各メーカーのおすすめミノーをご紹介します。タックルボックスから外せない一軍ばかりですので、是非チェックしてみてください。
小型ミノー(60〜70mm前後)
小型ミノーは、ワカサギやモロコといったサイズの小さなベイトフィッシュをイメージさせやすいです。バスがこれらのベイトフィッシュを追っている時、またプレッシャーが高いフィールドに最適なサイズ感といえます。
タックルはL〜MLクラスのスピニングタックルや、ベイトフィネス タックルが使いやすいです。
メガバスから発売されているX-80Jr.は、名作・X-80 TRICK DARTERのダウンサイジングバージョンです。タングステンウエイトの恩恵で、飛行姿勢が安定し、ワンサイズ大きなX-80 TRICK DARTERに匹敵するほど、抜群の飛距離を誇ります。
ただ巻きではロールの入るウォブリングアクション、トゥイッチを入れればトリッキーなダートでバスを魅惑します。
X70はバス釣り用ミノーの定番中の定番アイテム。発売から20年以上経った今でもその実力は健在で、とく早春や晩秋といった、まだあまりバスがルアーを追いきれない状況化で威力を発揮するルアーです。
トゥイッチ+長めのポーズがおすすめの使い方です。
バスをはじめ、ソルトシーンでも活躍しているビーフリーズシリーズ。65SPは中でもワカサギパターンに強く、固定重心から生まれるレスポンスの良いアクションはセレクティブなバスにも口を使わせます。
厚いリップはポーズ前に悶えるようなアクションに貢献するとともに、ぶつけても割れにくいメリットも持ち合わせています。
DURGA 73 SP は、O.S.P最小のミノー。マグネット式重心移動システムが採用されていて、同クラスのミノーで最高レベルの飛距離を実現。アクション中にはマグネットで重心が固定されることで、音を抑えつつキレのあるイレギュラーダートが出せます。
中型ミノー(80〜100mm前後)
全国的にどこにでもいるような平均的なベイトフィッシュを模したサイズ。小型ミノーではアピールが足りない・大型ミノーでは強すぎるといった絶妙な状況において等、中型ミノーの活躍の場は広いです。10g前後のものが多いので、スピニング・ベイト共に、ML~Mクラスのロッドが扱いやすいでしょう。
X-80は、ジャパニーズミノーの名作のひとつ。高さのあるボディが強いフラッシングを生み、ただ巻きでもトゥイッチでもサイズ感以上のアピールをバスに与えます。
ある程度早巻きするとリトリーブ軌道が蛇行する特徴も。タックルを選ばず、アクションもさせやすいので、ミノー入門におすすめです。
ビーフリーズ78SPは、アクション後に見せる一瞬のヒラ打ちアクションが魅力。アクションで寄せて、ポーズで食わせるといった、ミノーの使い方の基本であり究極である一連の動作がいとも簡単に行なえます。
65SPよりもシーズンが進んでベイトフィッシュが少し大きくなったタイミングにおすすめです。
固定式内部ウェイトで音が鳴りにくく、サイレントでキレのあるダートを見せるビジョン95。人の目から見ても逃げ惑う小魚だと思える、そんなダートが軽いロッドワークで起こせます。
ストップ時に悶えるようなアクションを見せるのも特徴で、トゥイッチやストップ&ゴーでぜひ使ってみてください。
現在のASURAは、2001年に発売されたオリジナルをリニューアルした2代目。
9センチクラスボディに3フックを搭載し、じゃれつくようなバイトも掛けていくことが可能。それでいながら、アクション時にフックが前後同士やラインに絡むトラブルはほとんどありません。
ダイワから発売されているT.Dミノー95SP。長年愛用され続けるミノーの名作として知られています。貫通能力の高いサクサスフックは、軽いキスバイトでもフッキングに持ち込めます。
多彩なカラーで年中シュチュエーションを選ばず使える優秀なアイテムです。
エバーグリーンから発売されているサイドステップ95。
バスを狂わせて一気に口を使わせるサイドステップのダウンサイジングモデルですが、固定重心のオリジナルとは違い95ではタングステン重心移動システムを採用。このウェイトシステムにより上下左右へのイレギュラーダートが生まれ、よりバスのリアクションバイトを誘いやすいように設計されています。
村上晴彦氏プロデュースのG.C.ブランド第一弾として発売されたミノー。約50~70cmを、水を切るタイトウォブンロールアクションで泳ぎ、下から突き上げるようにバイトさせることを得意としています。
DOWZVIDO 90SPは、高速リトリーブでもアクションが破綻せず、軽く巻き続けられるのが特徴。
2メートル以上潜航してレンジキープし、そのハイピッチなアクションでバスを誘惑。早いテンポで広範囲をチェックしていくことが可能です。
大型ミノー(100mm以上)
大型ミノーはアピール力、飛距離を重視したいシーンにおすすめです。例えば、ベイトフィッシュが多かったり、濁りが入ったりで、いち早くルアーの存在に気づかせたい時。
例えば、琵琶湖のようなビッグレイクでハスのような大型ベイトフィッシュが捕食されている時や、ベイトフィッシュのサイズが大きくなる秋などはとくにおすすめです。
タックルはロングキャストでき、アクションをしっかりつけられるMクラスのベイトロッドをおすすめします。
2000年のB.A.S.S.バスマスタークラシックで鮮烈デビューし、日本に逆輸入される形で発売となったワンテン。左右へのスライドアクション、ふらつきを伴うリトリーブ軌道がバスに効果的です。
その優秀なアクションには、ルアーサイズに見合わない小さなバスでさえバイトしてきます。
ヴァルナは、92.5ミリのアシュラ、130ミリのルドラの中間を埋める存在のミノーです。数センチのサイズ違いでバイト数が変わってくることもある現代のバスフィールドに欠かせないアイテムと言えるでしょう。
連続でアクションさせると2.8mまで潜り、一般的なミノーでは攻略範囲外のレンジまで探ることもできます。
アメリカのバストーナメントでも活躍してきた清水盛三氏渾身のミノーです。
ただ巻きの強い水押しでバスを寄せて、寄ってきたらイレギュラーダートでバイトさせることがしやすく、クランクやスピナベとはまったく違うアピールで広範囲を攻められます。
揺れながら浮き上がるシミーフロートアクションが特徴のリップフラッシュ115。水面に向かう小魚は弱っている、もしくは餌を食べようとして無防備になっているので、バスにとって願ってもない捕食対象となります。
リッピング・ライズアップ中心に使ってみることをおすすめします。
Erie115SDは、風で水面が波立っていたり、河川のように流れがあったりする状況でも泳ぎ切る安定性を持っています。
付属のアウターウエイトは付けたり外したり、時には切ったりして、浮力調整ができる優れものです。
レイドジャパンから発売されているレベルミノー。逆風を物ともしない飛距離、ラインの重みだけでも泳ぎだすアクションレスポンスの良さ、意図したレンジでアクションできる対応能力を追求しています。
ただ巻きはもちろんのこと、流れや風を利用したドリフトもおすすめです。
O.S.P最大ミノーのルドラ130SP。130mmの大型ボディで、寄せる力と食わせる力を両立。
最大級のアピールができるミノーとして使う他、ビッグベイトを追ってきたバスに対するフォローベイトとしても使えます。
ノリーズ レイダウンミノー MID
自重:HF11.6g、16.5g(Floating / Silent)、18.0g(Suspend / Silent)
高浮力による強いアクションが特徴のレイダウンミノー MID。通常だとアクションが破綻する背面側にウェイトをバランス良く配置してあり、これによって立ち上がりの良さ、ポーズで揺れる、イレギュラーなダートと多くのメリットが生まれています。
フローティング、サスペンドに、ボーンホワイト系ABSマテリアルのハイフロートモデルもラインナップされ、同じ形状でタイプが使い分け可能です。
ラトリンログは、50年以上もの歴史がある釣れるミノー。トゥイッチを入れるとロールを伴ったダートを見せます。
最新のミノーと比べると見た目のリアルさは掛けますが、その実釣性能の高さは今なお現役です。
デプスから発売されているバリソンミノー。従来のミノーとは違う多彩な機能を持つテクニカルジャークベイトで、トゥイッチ、ダート、フラッシングといった多彩なアクションでバスに対してアプローチします。
アクションする時には独特な「ジョロッ」という音も。フローティングとサスペンドがラインナップされていますので、シチュエーションに応じて使い分けてみましょう。
バス釣り用ミノーの種類
バス釣り用のミノーはアクション、リップの長さ、浮力の違いなどによって細分化された、さまざまなモデルが販売されています。
ミノーの種類や特徴をしっかりと理解することで、シーズンやシチュエーションに合わせた適切な使い分けをしましょう。
リップの長さによる潜航深度の違い
ミノーはリップと呼ばれる、ラインアイ下に伸びた板状パーツによって潜行深度が変わります。バス釣りで使われるミノーにはロングリップとショートリップの2種類が定番。
ロングリップは深く潜ることができるため、水深のあるディープエリアを探る際におすすめ。逆にショートリップは潜行深度が浅いため、シャローエリアへのアプローチに最適です。
浮力の違いによる種類と特徴
ミノーには浮力が異なるフローティング、サスペンド、シンキングの3種類が存在します。
フローティングは浮力が高いためリトリーブを止めると浮き上がる性質があります。
サスペンドは中層で浮きも沈みもせずそのまま動きを止められるのが特徴で、見せる時間を長くしないとバイトに至らない低水温時などにおすすめ。
シンキングはその名の通り沈む性質があるため、遠投したり、深場や流れのあるエリアで使うのに向いておりソルトシーンなどで多用されます。
アンクション
ミノーのアクションは、「ウォブリング」と「ローリング」の2種類に分けることができます。ウォブリングはミノーが左右に揺れるように動くためアピール力が高く、バスの活性が高い状況に効果的。
ローリングはその名の通りボディを回すようにミノーが動くアクション。小魚の動きに近いナチュラルなアピールができるため、食いが渋い状況におすすめです。
バス釣り用ミノーの基本的な使い方
ただ巻き
ミノーの基本となる使い方。リールを巻いてミノーを泳がせバスにアピールします。キャストしてリールを巻くだけの非常に簡単な使い方ではあるものの、引いてくるスピードやレンジによって釣果が大きく変わる奥深さが魅力。
コツは一定の速度で巻くことが非常に重要になってきます。
ストップ&ゴー
リトリーブの合間にリールを巻くのを止め、ルアーを追いきれていなかった魚を追いつかせたり、再び泳ぎだす様に驚いて、バスのリアクションバイト狙う方法です。
リトリーブを止める間隔は、魚の活性を見ながら長くしたり短くしたり調整してみましょう。
トゥイッチ・ジャーク
ロッドを「チャッチャッチャッ!」と小刻みに連続して振り下ろし、ルアーに不規則なアクションを加えるトゥイッチング。小魚が逃げ惑う際の動きや、魚体の反射などを演出するテクニック。
ジャーキングはその延長線上にある誘いで、小刻みな誘いであるトゥイッチングに対し、ロッドの振りを「ジャッ!ジャッ!ジャッ!」と強く、早くし、ルアーを水中で右へ左へとダートさせる(飛ばす)事により、魚へのアピール度を高めた誘いがジャーキングです。
ミノーを選ぶ際に合わせて読みたい!
ミノーを選ぶ際、“評判の高いミノー”を選ぶことはもちろん大切ですが、あなたのフィールドにマッチしたサイズを選んだり、ただなんとなくではなく、明確な狙いを持ってミノーを使えるかどうかで、釣果はグンと変わります。
以下ではミノーを選ぶ際・ミノーを使う際に参考にしていただきたい記事をまとめていますので、是非そちらも合わせてご覧いただけると幸いです。
▼ルアーサイズの重要性
▼ただ巻きのコツ
▼釣れるジャークを詳しく解説
▼ハードルアーの出しどころ
▼ミノーの活躍する季節“春”について