家庭でも気軽に楽しめる押し寿司

釣った魚で寿司を作りたい——でも、握る技術がなくて悩んでいませんか。
そんな人におすすめなのが、型に詰めて押すだけで形になる押し寿司です。
本記事では、家庭で楽しめる押し寿司の作り方を、元料理人が紹介します。
押し寿司に合う魚は?

押し寿司というとアジやサバをイメージする人が多いかもしれませんが、じつは魚種を選ばず、さまざまな魚で楽しめます。
筆者もアジやサバ以外に、シロギスやタチウオ、アマダイ、マダイなどの魚で作ってきました。
魚種を選ばず、安定して美味しく仕上がるのが押し寿司の魅力です。
まずは酢飯の作り方をチェック

押し寿司の仕上がりを左右するのが酢飯です。
3人で食べても、1合あれば十分な量になるので、1合分のレシピを覚えておくのがおすすめです。
材料
- お米 1合
- 酢 30ml
- 砂糖 20g
- 塩 5g

作り方は、やや少なめの水でご飯を炊き、炊き上がり直後に酢・砂糖・塩で作ったすし酢を混ぜるだけです。
しゃもじで切るように混ぜ、押さえつけず、空気を含ませるのがポイントです。
木桶があれば余分な水分を吸ってくれるため、酢飯のベタつきを抑えやすくなります。
人肌程度にまで冷ましたら、実際に押し寿司を作っていきましょう。
山下
より簡単に作るなら、市販のすし酢を使用するのもありです。
魚の下処理は軽く締めるのがポイント

押し寿司に使う魚は、下処理を軽く行うのがポイントです。
柵にしたあと、表面に薄く塩を振って15分ほど置き、浮いてきた水分を拭き取ります。
釣った魚であれば強く締めすぎる必要はなく、魚の味を残す意識が美味しく仕上げるコツ。
サバやアジのような青魚であれば酢で締めるのもありですが、釣りたて特有の味を楽しみたいなら塩で軽く締める程度がいいでしょう。
押し寿司は木枠が基本。タッパーでも代用可能

押し寿司は、木の押し寿司型を使って作るのが一般的です。
しかし、専用の木枠を持っている人は多くないかもしれません。
そこで本記事では、木枠を使った方法に加え、タッパーで作る押し寿司の方法も紹介します。
木の押し寿司型を使った作り方

使用前に木枠を軽く濡らしておくと、米が付きにくくなります。
木枠にニオイが残るのが気になる人には、ラップを敷いて食材が直接触れないようにするのもおすすめです。

木枠に入れる順番は、魚、酢飯の順です。
木枠の底が、完成したときの表になるので、最初に魚をきれいに並べることが、仕上がりを左右します。

その上に酢飯をのせ、全体を均一にならします。

押し蓋で全体に均等な力をかけ、強く押しすぎないよう形を整えます。

取り出して完成です。
タッパーで作る押し寿司の方法

タッパーを使う場合は、角型で底が平らなものを選ぶのがポイントです。
小さめのタッパーを使用すれば、一人前だけ作ることも可能です。
使用前に内側へラップを敷いておくと、取り出しやすく、形も崩れにくくなります。

入れる順番は、木枠と同様で、魚、酢飯の順。
魚は隙間ができないよう、丁寧に並べます。

酢飯を入れたら上からラップをし、なるべく平たくなるように、手で均一に押し、形を整えます。

タッパーからラップごと取り出しましょう。
切り分ける際のポイント

意外と注意したいのが、切り分ける作業です。
せっかくきれいに仕上げても、切り方で崩れてしまうので、最後のひと手間まで丁寧に行うことが大切です。

包丁は切る前に水で軽く濡らしておき、刃を引くように動かし、力を入れすぎないのがコツ。
刃についた酢飯は、その都度拭き取るようにしましょう。
また、切れ味の良い包丁を使うことも重要です。

断面が整い、押し寿司がきれいに仕上がります。
山下
大きさに決まりはありません。
見た目を整えることも大切ですが、家庭で楽しむなら、食べやすさを優先して構いません。
押し寿司をいつもの魚料理に加えてみよう!

釣った魚を、いつもと少し違う形で楽しめるのが魅力の押し寿司。
魚種や道具に縛られず、気軽に作れるのも魅力です。
いつもの魚料理に、ひとつ選択肢を加えてみてください!
撮影:山下 洋太
