海釣りで基本の仕掛け
海釣りは狙う魚の種類や生態の違いによって、それに応じた釣り方が豊富にあります。また、これまでになかった斬新な釣り方が日々研究、開発されています。しかしながらまずは基本が大事ということで、一般的となっている釣り方や仕掛けをご紹介していきましょう。
サビキ釣りの仕掛け
「全くの釣り初心者で、何から始めれば」という方、まずサビキ釣りから始めてみてはいかがでしょうか。全く釣れなかったといったことが極めて少なく、市販品に優れた仕掛けが多く、子供や奥さんも楽しめるので、ファミリーフィッシングに最も向いています。釣具屋さんでタックル一式がセットで売られていることが多いです。
サビキ仕掛けの作り方
釣具屋さんでサビキタックルセットと仕掛けを買った後、早速セットします。セット方法は至って簡単。仕掛けパックの上部に「ここからはずす」という表記があり、その部分が金具になっています。道糸にこの金具を結んで、後は仕掛けをスルスル引き出すだけでOK。仕掛けの終端の金具にサビキカゴを取り付けて完成です。
サビキ釣りの釣り方
サビキ釣りの釣り方は簡単です。仕掛け下端のサビキカゴにアミエビを詰め、海中に投入して上下すればOKです。サビキカゴは仕掛けの下端に付ける場合と、上部に付けて下端にナス型錘をつける場合がありますが。初心者の場合は前者の方法がいいでしょう。アタリはに手元に感じるので、しばらくして仕掛けを引き上げます。
代表的なターゲット
サビキ釣りの対象となるのは、その年の春に生まれた様々な魚の稚魚、およびその稚魚をエサにする魚です。具体的には、アジやサバ、イワシ類の他、タイの稚魚や鱸の稚魚、カマスの幼魚などです。これらは春に生まれ、初夏から秋にエサが豊富な沿岸域を回遊するので、簡単に釣れます。調理は唐揚げや南蛮漬けがオススメです。
サビキ釣りの釣り方のコツはこちら
投げ釣りの仕掛け
投げ釣りはサーフで広大な海に向かって遠投を楽しむ本格的なものから、波止などから近距離にキャストして楽しむスタイルまで様々です。狙う魚は海底にいる鱚やカレイ、コチ、ベラやハゼ類などです。投げ釣りの仕掛けは釣具屋さんで販売しているものを使えばいいでしょう。竿やリールはサビキ釣りのものが使えます。
投げ釣り仕掛けの作り方
投げ釣りの仕掛けは遠投用と「ちょい投げ」という近距離にキャストする場合の仕掛けがあります。初心者には後者がオススメです。「ちょい投げ」の仕掛けは錘と仕掛けのセットで、仕掛けを道糸につなげばOKなので現地ですぐに使えます。
投げ釣りの釣り方
投げ釣りは「ちょい投げ」の場合はショートロッドの方がより軽快に楽しめます。竿は手持ちの磯竿やルアーロッドでOKです。「遠くに飛ばしてストレス解消」という方は、専用の投げ竿を買うといいでしょう。エサはイソメ類を使い、扇状に広く投げて魚の居着くポイントを探りましょう。
代表的なターゲット
投げ釣りの対象となるのは、底生魚で甲殻類や環虫類を捕食しているキスやカレイ、ベラやハゼ類の他、マダイやチヌ、スズキなどになります。生き餌を投入するとヒラメやコチなども釣れます。日中は海底付近に定位している大物が多く、不意にマハタやクエといった大物が釣れることがありますので油断大敵です。
投げ釣りの釣り方のコツはこちら
ウキ釣りの仕掛け
フナ釣りやヘラ釣りといった内水面の釣りから、海釣りをやってみようという方にとって抵抗なく始められるのがウキ釣りです。一口にウキ釣りといっても、海釣りでは延べ竿からリール付き竿まで様々な仕掛けがあります。サヨリの連玉仕掛けから、黒鯛やグレ狙いのウキフカセ、青物狙いのカゴ釣りまで、様々なスタイルで楽しめるのが特徴です。
ウキ釣り仕掛けの作り方
ウキ釣りには様々なスタイルがありますが、初心者が始める場合は延べ竿、リール竿のいずれでも楽しめる市販のウキ釣りの仕掛けがオススメです。この仕掛けはウキや錘、ハリスやガン玉がセットとなった仕掛けで、現地でそのまま使うことが出来ます。市販品にはこの他にもサヨリ専用仕掛けや遠投サビキ仕掛けなどがあります。
ウキ釣りの釣り方
ウキ釣りで使うエサは一般的にはオキアミです。その他に対象魚種や釣り方によって、アミエビやシラサエビを使います。海のウキ釣りの場合は、魚を寄せるためにアミエビなどマキエを潮上に打って、それに同調させて仕掛けを流す釣り方がオススメです。潮流を上手に利用できるかどうかが、ウキ釣りで釣果に大きく関係します。
代表的なターゲット
大阪湾でウキ釣りの人気魚種と言えばサヨリです。白身でどのように調理しても美味しく、群れが入れば大漁になることもあって狙う人が多いです。この他に春のメバルや梅雨時期のグレ、秋の太刀魚などを電気ウキを使った夜釣りで狙う釣り師が多いです。外洋に面したエリアでは、カゴ釣りで青物を狙う方もいます。
ウキ釣りの釣り方のコツはこちら
ルアー釣りの仕掛け
シーバスなどの大物狙いから、アジやメバルといったライトゲームまで幅広く楽しめ、ロッドとリール、ルアーのシンプルな道具立てでエサ要らず、虫餌が苦手な女性や子供にも人気なのがルアー釣りです。淡水のバスフッシングから派生し、シーバスゲームを経て、タックルやルアーの進化で様々な魚種が狙えるようになりました。
ルアー仕掛けの作り方
釣具屋さんに行くと、狙う魚種に応じたルアーコーナーが設けられていて、店員さんに聞けばどのようなルアーがオススメなのか丁寧に教えてくれます。基本的にルアーを買うことで仕掛けは不要なのでいたってシンプルです。なお、不意の大物がかかる場合もあり、道糸とルアーにショックリーダーを付けることがあります。
ショックリーダーの結び方はこちら
コストパフォーマンス最高!中層狙いに
河川のシーバス狙いにオススメ
様々なフィッシュイーター狙いに
ルアー釣りの釣り方
ルアー釣りにおいて、対象魚によって適したルアーを選ぶこと、そのルアーの性能を最大限活かすことが重要です。ルアーは対象魚がベイトにしている魚や甲殻類を模したものを選び、タダ引きが良い場合があれば、アクションを入れた方が良い場合もあり、反応を見て戦略的に使い分けるといいでしょう。
ルアー釣りの基礎知識はこちらをチェック
代表的なターゲット
淡水のルアー釣りでバスが人気がありますが、海ではシーバス、スズキの成魚や若魚が人気です。海ではシーバス以外にもフィッシュイーターなら全ての魚種が対象となります。ルアーも従来はハードルアー中心ですが、最近はソフトワームを使ったアジングやメバリングといったライトゲームもちょっとしたブームになっています。
シーバスの釣り方のコツはこちら
その他、釣りに必要な道具
竿やリール、仕掛け、エサがあれば釣りはできますが、手を洗うための折りたたみ式の水くみバケツや紫外線防止と魚影の確認に役立つ偏向グラス、ラインの切断その他で使えるシザースなど、あれば便利でフィールドに出かける前に準備しておきたい道具をご紹介します。
手を洗ったり何かと便利なバケツ!紐付きタイプがおすすめ!
コンパクトで使いやすいクーラーボックスがおすすめ
コンパクトでPEライン切断もできるラインカッターも!
針外しで手が汚れず便利!毒魚対策にも
落水対策に!釣り人の必需品!
水中の様子が見えるだけでなく、目を守る役割も
梅雨や秋雨の時期の釣行に便利
海釣りに出かけよう!
初心者のうちは仕掛けを自分で作るのはなかなか億劫ですし、仕掛けの針やシンカーを別々に買うと結構お金がかかります。こうした意味で、市販されているものを買って現地に向かうほうがいいでしょう。そうした仕掛けのバランスを学びながら、自分独自の仕掛けや道具の工夫を試行錯誤するのも、釣りの一つの楽しみ方ですね。
Not only angling fishes but also devise best tackle balance is angler’s pleasure
魚を釣ることだけでなく、最高のタックルバランスを工夫することは、釣り人の愉しみです