管理釣り場|ニジマスの釣り堀といえど、気を抜くと……
管理釣り場とは
“魚の量や水域”が、人の手によって調整された釣り場を管理釣り場と呼びます。
端的に言えば管理釣り場も「釣り堀」の枠に当てはまりますが、皆さんが想像される釣り堀よりも自然に近い雰囲気を味わえるフィールドですね。
釣り堀って釣れて当たり前!ではありません
『自然に近い状態の釣り場』と聞くとワクワク・ドキドキしてきますが、魚達の警戒心も自然に近いと聞けば喜んでばかりではいられませんよね。
人に飼いならされ、いつでも釣れるような釣り堀の魚と違って、キャッチ&リリースも行われる管理釣り場の魚達は独特な警戒心を持っています。
しっかり予習して楽しい管釣り釣行にしよう
「この冬、管理釣り場に初めて行ってみよう!」って思っている方は、少しだけ管理釣り場について予習してみましょう。
釣行する管理釣り場の特徴を調べてみましょう
さまざまなジャンルの管理釣り場があります
ひとえに「管理釣り場」と言っても、河川型、ポンド(池)型、レイク(湖)型、複合型など、たくさんのジャンルがあります。
とにかく数が釣れる初心者向けな管理釣り場から、1日やっても数匹しか釣れないけどロケーションや魚の体調は抜群といった管理釣り場まで様々。
初心者の方には数釣り重視な管理釣り場がオススメ
初めて管理釣り場に行ってみる場合は、スタッフが初心者に優しくて、放流量の多い管理釣り場が良いでしょう。
とまぁ、文章に起こすのは簡単ですが実際にそんな釣り場を探すのは難しいですよね……。
釣行前に管理釣り場のHPや個人ブログをチェックしてみよう
管理釣り場のHPはもちろん、個人ブログも情報収集には有効です。
ちなみに僕が住んでいる関東圏では、群馬県沼田市にある『日本イワナセンター』が個人的にオススメ!
少し遠いのがネックですが、初心者への配慮や魚の放流量はピカイチです!
▼日本イワナセンターの記事はコチラ!
管理釣り場のルールを確認してからルアーを購入しましょう
管理釣り場には細かいルールがあります
管理釣り場の下調べをする際に、管理釣り場ごとに決められているルールをしっかりチェックしておきましょう。
カエシの無い針(バーブレスフック)の使用や餌釣りの禁止という一般的なルールに加えて、使用できるルアーの種類や大きさを細かく規定している場合があります。
フェザー(毛)を使ったルアーが使えるか要チェック
管理釣り場の魚が簡単に釣れる、最終兵器として“フェザージグ”というルアーがあります。
ただし釣れすぎてしまうことや、魚がフェザージグを飲み込んで死んでしまうリスクがあるため、使用を禁止している釣り場も少なく無いのでルールをチェックしておきましょう。
管理釣り場で使う基本的なルアーとタックルについて
タックル|バス用ULやメバルロッドも代用できますよ
1~3g程度の軽いルアーを扱う管理釣り場では、軽量ルアーを投げられるスピニングタックルが必要です。
バスや海のライトソルトを既に経験されている方でしたら、タックルの流用も可能ですよ!
ルアー釣り自体が初めてな方は、ご予算に合わせて管理釣り場用(エリアトラウト用)のタックルを購入すると良いでしょう。
釣り場によってはレンタルロッドが用意されている場合もありますので、事前に問い合わせてみましょう。
ライン|ナイロン3lb
ライトソルトなどでエステルやPEラインを使い慣れている方は、流用してもOK。
初心者の方は、ナイロンラインの3lbを選ぶと良いでしょう。透明(ナチュラル)な色の糸がオススメです。
ある程度ルアーフィッシングの経験がある方は、カラーラインの先にリーダーを付けることで糸の動きでアタリを取ることができますよ。
ルアー|スプーン・クランク・ミノー
少し前までは、管理釣り場といえばスプーンというのが定説でしたが、現在ではクランクベイトがもっとも扱いやすいルアーと言われていますね。
また、ニジマス以外のイワナやブラウントラウトといった魚には、小魚を模したミノーというルアーが効果的になります。
警戒心の強い管理釣り場の魚達を上手にたくさん釣ろうとすると、これらのルアーをできるだけ沢山持っておく必要があるんですが……。
初めての管理釣り場でコレだけは持っておいた方が良いルアーたち
初心者は“フェザージグ”をお守りにしよう
フェザージグが使用できる釣り場に行く場合は、0.5~2gのフェザージグをお守り変わりに持っておくと良いでしょう。
ダークグリーンやブラウン系の暗い色と、薄いピンクや赤などの派手な色を1つずつ用意できると良いですよ。
僕のオススメは、うさちゃんジグというフェザージグです!
▼うさちゃんジグの釣れっぷりと使い方はこちら
ペレット系ルアーは釣れるが扱い方がやや難しい
管理釣り場の魚達は、ペレットと呼ばれる粒状の人工飼料を食べて生活しています。
つまり、ペレットそっくりなルアーも良く釣れるということですが、小さくて軽いペレット系のルアーは使い方がやや難しいので注意が必要です。
▼ペレット系のルアーを使った縦釣りについてはコチラ
クランクベイトも忘れずに用意しよう
フェザージグやペレット系のルアーと合わせて、クランクベイトもいくつか持っておくと良いでしょう。
クランクベイトはリップの長さや角度によって潜行する深さが異なりますので、深く潜るタイプ(DR)と浅く潜るタイプ(SR)の2種類を2色ずつ計4つ用意すれば安心!
カラーは、暗い色とクリア(透明)系を1色ずつ持っておくと良いでしょう。
▼クランクベイトの使い方についてはコチラ
そんなたくさんルアー買えないよ!って方は
クランクベイト1つとフェザージグ2つで行きましょう! クランクは深く潜るタイプの茶色系の色がオススメ。
深く潜るタイプはゆっくり巻けば、ある程度浅い場所でも使えますし、ペレットに近い色がやっぱり良く釣れます。
フェザージグは1gが扱いやすく、カラーはダークグリーンと白系のピンクの2色! これが最低限用意したいルアーですね。
釣り場でルアーを購入できるかあらかじめ確認しておくと安心ですよ。
管理釣り場の中でも“良く釣れる釣り座”を見極めよう
河川タイプ|流れがあって水面が泡立っているような場所
管理釣り場の中でも、良く釣れるポイントとそうでないポイントがあります。
河川タイプの場合は、流れがしっかりある深い場所や水面が泡立つような落ち込みなどが狙い目です。
ポンド(池)タイプ|水車や配管からの流れ込みの近く
ポンドタイプでもやはり流れがある場所が良く釣れるポイントになってきます。
水車や配管周りなど、水が良く動く場所を狙ってみましょう。
わからなければ積極的にスタッフに聞いてみよう
釣り場を見渡して、釣れそうなポイントが分からなかったり、目に見えて良さそうなポイントが混雑しているような場合もありますよね。
そんな時は、遠慮せずにスタッフの方に自分たちが初心者であることを告げた上で、良く釣れるポイントや釣り方を尋ねてみましょう。
初めての管理釣り場でニジマスを釣るためのルアーの動かし方
リールを『一定の速度』で巻ければOK
釣り座が決まればいよいよ実釣ですね! 今回ご紹介したクランクベイトの基本的な使い方は投げてゆっくり巻くだけです。
コツは一定の速度でゆっくり巻くこと。リールを巻く速度は、クランクの種類によって様々ですが、クランクが「フリフリっ」と左右に首を振って泳ぐギリギリの遅さを意識しましょう。
極端に早く巻いてしまうと、ブリブリッっと勢いよくクランクが泳いでしまい、魚達に余計な警戒心を与えてしまうことがあるので要注意です。
反対に遅すぎるとクランクが浮き上がってきてしまいます。
フェザージグは底に置いておくだけで釣れます
フェザージグの基本的な動かし方は、『投げて・底まで落として・待つ』。コレだけです!
フェザージグが底についたら、糸を張らず緩まずな状態にして15秒くらい待ってみましょう。
魚が掛からなければ、5~10回転ほどリールを巻いて、底からフェザージグを離し、再び底まで落としましょう。
釣れる時間帯と釣れない時間帯が存在する
管理釣り場では、何をやっても釣れない『通称:魔の時間帯』というものがあります。
もちろん、よく釣れる時間帯もありますが……。
魔の時間帯は、長いと8時頃から15時くらいまで続くこともあるので、どうしても釣果を出したい方はオープン30分前には釣り場に到着するように出かけると良いですよ!
放流や餌撒きの時間は公表している場合と、していない場合があるので、気になる方は管理釣り場に問い合わせると良いでしょう。
釣れる楽しさの次のステップへ
魚釣りって、始めた頃は釣れるとすっごく嬉しいものです。でも、毎度同じように釣れるとだんだん慣れてきちゃいます。
フェザージグやクランクでテンポよく釣れるようになったら、ぜひ、スプーンやミノーの釣りにも挑戦してみてください!
最初は上手く使いこなせないけど、思い通りに動かせて魚が釣れたらきっとまた嬉しい気持ちになるはずです!