アジのアラは旨みの宝庫なんです

アジを捌くと出る頭や中骨には、濃い旨みが詰まっています。
丁寧に下処理をすれば、短時間でも雑味の少ない出汁が取れ、ラーメンとの相性も抜群です。
釣り人として、そして元料理人としても魚を扱ってきましたが、アジのアラは扱いやすさと旨みの強さが際立つ素材だと感じています。
山下
釣り人が持ち帰るアジは鮮度が良く、その力を生かせば、自宅でも満足度の高い一杯が作れるんですよ!
アジのアラから作れるスープは2種類

アジのアラから作るスープには、白湯と清湯の2種類があります。
白湯はアラを強めに加熱して乳化させるため、コクがあり力強い仕上がりに。
まろやかな口当たりが特徴で、少ない材料でも満足感のある一杯に仕上がります。
一方、清湯は、弱火でじっくりと旨みを抽出する澄んだスープ。
雑味が出にくく、アジ本来の香りが素直に楽しめるのが魅力です。
山下
どちらも短時間で作れ、釣行後でも無理なく挑戦でき、そして美味しいのが嬉しいところ。
筆者的には、どちらも具を最小限にして、アジの旨みをダイレクトに味わうのがおすすめです!
白湯ラーメンの作り方

まずは、白湯ラーメンの作り方を紹介します。
材料はあくまでも目安です。
白湯スープはアラの量に“正解”がなく、手元にある分を多めに使っても問題ありません。
量を増やすほどコクと厚みが増すため、好みに合わせて調整してください。
材料(2人前)
- アジのアラ 6尾分
- 水 1500ml
- 生姜(薄切り) 4〜5枚
- ネギの青い部分 2本分
- 中華麺 2玉
- ごま油 数滴
- 塩 少量(味調整用)
- 塩 小さじ4(返し用)
- みりん 大さじ2
- 醤油 数滴

①小鍋にみりんを入れて弱火で一煮立ちし、塩を溶かして火を止め、醤油を数滴加えて返しを用意します。

②アラを塩で洗い、熱湯をかけてうろこや血の細かな汚れを落とします。

③鍋にアジのアラ、水、生姜、ネギを加え、強火で煮込みます。

④途中で水分量が少なくなってきたら水を足しつつ、30分ほど煮込みます。
白く濁り、水分量が半分ほどになったら火を止め、ザルで濾します。

⑤別鍋で中華麺を規定時間より10秒短く茹で、その間に丼に返しとスープを注いで味を整えます。

⑥麺を入れ、仕上げにごま油を数滴垂らしたら完成です。
清湯ラーメンの作り方

続いて、清湯の作り方です。
清湯は澄んだ仕上がりを重視するため、アラを入れすぎるとエグみや生臭さが出やすくなるのが注意点。
いろいろと試してみましたが、筆者としては、分量通りに作るのがもっとも失敗しにくいと感じています。
材料(2人前)
- アジのアラ 3尾分
- 水 1200ml
- 生姜(薄切り) 4〜5枚
- ネギの青い部分 2本分
- 中華麺 2玉
- ごま油 数滴
- 濃口醤油 大さじ1
- みりん 小さじ2
- 酒 小さじ2
- 砂糖 ひとつまみ

①小鍋にみりんと酒を入れて弱火で一煮立ちし、砂糖を溶かします。火を止めて濃口しょうゆを加え、醤油返しを用意します。

②アラを塩で洗い、熱湯をかけてうろこや血の細かな汚れを落とします。

③鍋にアジのアラと水、生姜、ネギを入れ、弱火にかけます。

④沸騰しない火加減を保ち、20〜25分ほど静かに煮ます。スープが澄んできたら火を止め、ザルでやさしく濾します。

⑤別鍋で中華麺を規定時間より10秒短く茹で、その間に丼に醤油返しとスープを注いで味を整えます。

⑥麺を入れ、ごま油を数滴垂らしたら完成です。
実際に作ってみて感じたこと
アジは家庭料理との相性抜群

アジのアラは短時間でもしっかり旨みが出ると感じました。
白湯は濃厚で力強い味に仕上がり、ラーメンらしい満足感。
一方、清湯は雑味が少なく、アジ本来の香りを素直に味わえます。
どちらも少ない材料で作れ、釣行後でも無理なく楽しめる手軽さが魅力です。
元料理人として多くの魚を扱ってきましたが、アジのアラは扱いやすく、家庭料理との相性も抜群な素材だと改めて感じました。
山下
今回は、アジの旨みをしっかり感じてもらうため、あえて具材を入れていません。
釣り人が持ち帰る鮮度の良いアジだからこそ、スープだけでも十分に満足感があります。
アレンジも楽しい!

アジラーメンは、少し工夫するだけで味わいが広がります。
白湯に味噌を少量加えると、まろやかな旨みが増し、寒い日にも合う一杯になります。

清湯には柚子の皮や生姜を添えると、香りが立ち、後味も軽く感じられます。
塩分を控えめにし、ご飯を入れて雑炊風に仕上げるのもおすすめです。
山下
素材の持ち味を大切にしながら、好みに合わせて自由にアレンジしてみてください!
手軽に作れて旨い“釣り人ラーメン”

アジのアラを使ったラーメンは、釣り人だからこそ楽しめる一杯です。
白湯と清湯のどちらも短時間で作れ、素材の良さが素直に引き出せます。
アラを無駄なく使えるうえ、家庭でも再現しやすいのが魅力です。
釣りのあとに温かい一杯を作ると、釣った魚のありがたみまで、いっそう深く感じられます。
山下
ぜひ釣れたアジで、自分だけの“釣り人ラーメン”を味わってみてくださいね!
撮影:山下 洋太
