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Xスティック

【Xスティック】管理釣り場で1本持っておけば救われる!動かないからこそ釣れるんです

『Xスティック』は巻いても、落としても、ジャークしても動きません。全く釣れる気がしないルアーなんですが、基本的な使い方さえマスターすれば釣れない時間帯に“救世主”になってくれるルアーなんですよ!今回はそんなXスティックの使い方のコツに迫ります。

目次

Xスティックはただの棒ではありません!

18年間使い続けているルアーがある

Xスティック トラウト

僕が初めて管理釣り場でトラウトを釣りあげたのは、18年も前のことです。

当時は今のように、ルアーや釣り方にバリエーションはありませんでした。そんな時代に異端児が現れたんです。

当時の僕にはルアーと思えませんでしたが……だって『ただの棒』ですよw

Xスティック

Xスティック ルアー工房

Xスティックは、Xルアー工房から発売されているプラスチック製リップレススローシンキングルアーです。

サイズはオリジナル(70mm 1.2g)、ミニ(55mm 0.9g)、ミニミニ(50mm 0.6g)と3サイズあり、軽い方が数は釣れますが、軽すぎると投げにくくなるのでオリジナルかミニサイズがオススメです。

カラーはその日その状況によって良し悪しがあるので、ハッキリこれがオススメと言えません。

こればかりは、できるだけ沢山の色を揃えておいた方が良いのですが、強いて個人的な意見を上げれば「カラシ」「レッド」「ライトグリーン」がオススメです。

ナイターではグロー系が大活躍するので、夜釣りをされる場合は持っておいた方が良いでしょう。

リセント Xスティックミニ 0.9g

全長:55mm
自重:0.9g

ルアーケースに1つ入れておくと安心!

Xスティック エリアトラウト

Xスティックの最大の特徴は、“巻いて釣れる”こと!

投げてゆっくりと巻くという超基本的な動作で、ここまで安定的な釣果を出してくれるルアーはなかなかありません。

僕はいつもお守り替わりとしてルアーケースに忍ばせてますw

Xスティックの悪い点

Xスティックは、とにかく動きがない……

 

Xスティックを初めて投げると誰しもが感じることでしょう。そう……『釣れる気がしない』

S字どころかロールすらしません。引き抵抗も無く、とにかく全てが“ノー感じ”なんです。

この釣れそうにない形や動きのせいで、数投でルアーを変えちゃう人が多いんですね。

スティックルアーの使用を禁止されているか確認が必要

Xスティック 禁止

一昔前まで、スティック系のルアーは“釣れすぎる”ため多くの釣り場で禁止ルアーになっていました。

しかし、近年では針を飲み込まれることが少ないという理由から、禁止されている釣り場の方が少なくなったように感じます。

エッグ系やペレット系のルアーよりも禁止されている釣り場は明らかに少ないですが、スティック系のルアーの使用を禁止している釣り場もまだあるかもしれませんので、必ず釣行前に確認しましょう。

高活性時は他のルアーに釣り負けることも

Xスティック 放流直後 餌撒きタイム 弱い

Xスティックは、水押しが弱くアピール力には難ありです。

放流直後や餌撒きタイムなど、トラウト達の活性が高い時は素直にスプーンなど他のルアーに交換しましょう!

Xスティックの良い所

“魔の時間帯”でもポツポツ釣れちゃう

釣れない時間 Xスティック

Xスティックは、釣れない時にこそありがたみを感じるルアーです。

真昼間のデスタイムでも、移動を繰り返しながらXスティックを使っていると不思議とポツポツ釣れてくるんです。

投げて巻くだけで釣れる簡単ルアー

Xスティック

スプーンからXスティックに変えて1匹、Xスティックの色を変えて1匹、移動直後に1匹……こんな感じで、僕はデスタイムをなんとか乗りきっていますw

1匹釣ってしまえば、動きのないルアーを投げることへの抵抗感も無くなるはずです。

使い込むことで数釣りルアーになる

Xスティック あたり

もちろん中級・上級者が使っても楽しいルアーであることは間違いありません。

糸にしか出ない細かなアタリをビシバシ掛けていけば、数釣りルアーとしての有効性に気がつきますよ!

Xスティックの使い方・意識しておきたいこと

細くて視認性の良い糸を使おう

Xスティック コツ

ロッドとリールは、一般的な管理釣り場用のタックルで大丈夫です。

気にしていただきたいのはライン(釣り糸)です。大切なのは、黄色やピンクなど視認性の高いラインを使用すること。

PEであれば太さは0.2~0.3号、ナイロンならば2~3lbが良いでしょう。リーダーは無色透明なフロロをメインラインの強度に合わせて必ず1m程度付けましょう。

バリバス スーパートラウトエリア マスターリミテッド スーパープレミアムPE

太さ:0.2号
糸巻量:75m
カラー:ネオイエロー

VARIVAS スーパートラウトエリア マスターリミテッド ショックリーダーフロロカーボン

糸巻量:30m
太さ:0.6号
強度:3lb
カラー:ナチュラル

デッドスローでスティックの姿勢45°を保とう

Xスティック 水中姿勢

Xスティックは、リールを巻く速度によって姿勢の角度が変化します。いわずもがな早く巻けば水平に、ゆっくり巻けば垂直に近くなります。

Xスティックが最も威力を発揮する姿勢は45°といわれています。まずは、ルアーが目視できる場所でリーリング速度とXスティックの角度を確認してみましょう。

リリーサーを使おう

ベルモント フックリリーサー

全長:230mm
自重:25g

魚から針を外す際に、Xスティックを直接持ってしまうとXスティックが曲がったり折れたりしてしまうことがあるので、フックリリーサーの使用をオススメします。

釣り針で怪我をしないためにも管理釣り場に行く場合は、リリーサーを1つ持っておくと便利で安心ですよ!

Xスティックで入れ食いを目指すためのコツ

Xスティックは魚の密度が濃い場所で効果を発揮する

管理釣り場の中でも、魚が集まる場所とそうでない場所があります。釣り場が混んでいなければ、どんどん移動してアタリの良く出るポイントを探しましょう。

例えばXスティックが着水から12秒で着底するならば、5等分……すなわち0、3、6、9、12秒のカウントダウンで1投ずつしてアタリが出るか試します。

1回も当たらなければ、場所を移動してみましょう。

Xスティックは風上か風下で使う

Xスティック 使い方

Xスティックは、スプーンやクランクと違いルアーが受ける水の抵抗が少ないため、強い横風に流されやすいです。

風を背中から受ける風上がオススメです。どうしても風上に釣り座がなければ、向かい風の方が横風よりは釣りやすくなりますよ。

フックを頻繁に交換する

Xスティック フック

Xスティックが良く釣れる理由の一つに赤針の存在があります。たくさんトラウトを釣って赤いメッキが剥がれてきたら、フックを交換しましょう。

Xスティックに限らず、管理売り場ではフックの交換を頻繁にすることで釣果を伸ばすことができますよ! サイズは#8もしくは#6が適合です。

ヴァンフック スナップオンエキスパート スプーン用 #8 レッド

入数:8本
サイズ:#8
カラー:レッド

夕マズメのライズタイムで入れ食いになることも!

高活性時を苦手とするXスティックですが、夕マズメのハッチタイムだけは別です。

ユスリカなどが羽化し、トラウト達が頻繁にライズするような状況では、1投1匹の爆釣状態になることもしばしばです。

終わりよければ全て良し! 釣行最終版、Xスティックを使って一気に数を稼いでみましょう!

撮影・文:山根 央之

筆者紹介

山根央之(やまねひろゆき)

初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。
餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。

テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活躍する。

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