タチウオは締めて持ち帰ろう!
タチウオは鮮度低下が早い部類の魚なので、美味しく食べるためには釣れたらすぐに締めることが大切。
美味しく食べることに加え、バケツやイケスから飛び出して噛まれることを防ぐ意義もあります。
本記事では、元釣具の筆者が釣れたタチウオの処理を詳しく解説します!
タチウオの締め方
まずはタチウオの締め方を紹介します。
4パターンを紹介しますので、締めやすい方法を見つけてください。
ハサミで延髄を断つ
ハサミを使って目の後ろ部分から延髄を断ち切ります。
簡単に素早くでき、そのまま血抜きに移れるのでおすすめの方法です。
エラから背骨を断つ
ナイフで締める場合は、エラから頭の付け根あたりにナイフを入れ、背骨を断つようにしましょう。
地面に押さえつけるとやりやすいですが、タチウオが暴れた際に怪我をしないように注意してください。
頭を丸ごととる
肛門に少し切り込みを入れ、頭から中骨までの上半分をカット。
そのまま頭を引き抜くと内臓ごと取り除けます。
持ち帰った後の処理も楽チンです。
脳締め
ナイフやハサミの先端、締め具など脳を突く方法です。
目の後ろ、側線とエラの内側の線が交差する付近を突きます。突いた後は、ナイフなどをグリッと回しましょう。
大きな外傷を作らず、タチウオの姿形を損ねない一番綺麗な締め方です。
締めた後は血抜き
血が身に残ると生臭さの原因になるので、締めた後は血抜きしておくとより美味しく持ち帰れます。
エラと中骨をカットし、海水を溜めたバケツやイケスなどに5〜10分ほど入れておきましょう。
締めた後はほどなくして、心臓の動きが止まり血流も止まります。血も固まるため、締めた後はできるだけすぐに血抜きを行うとよく血が抜けます。
尻尾部分もカットしたり、水中でタチウオを振ったりすると尻尾の方の血が抜けやすいですよ。
タチウオの持ち帰り方
タチウオを持ち帰る場合は、できるだけ真水につけないようにしましょう。
真水に当たると鮮度は低下し、身がふやけて旨味成分も流れてしまいます。
バラ氷などを使う場合は、袋に入れるなどして直接真水に触れないようにしてください。
歯が鋭いので袋は2重にしておくか、厚手の袋を使うがおすすめです。
筆者はペットボトルに作った氷と海水で潮氷にして持ち帰っています。
タチウオの処理におすすめのアイテム
タチウオを安全かつ確実に締めるために役立つ便利アイテムを紹介します。
とくにタチウオを掴むための魚ハサミは必須です。
太刀魚KOバサミ(タカ産業)
タカ産業 太刀魚KOバサミ TYPE-2 V-145
タチウオ専用に設計されており、握りやすい大型ハンドルでタチウオをがっちりホールドできます。
タチウオを締めることもでき、手入れをすれば壊れにくいのもおすすめポイントです。
ヤイバ 魚締めマルチシザース YSC-1(ささめ針)
ささめ ヤイバ-X YSC-1 魚絞めマルチシザース
フッ素コートのステンレス鋼なので錆びにくく、切れ味が抜群のハサミです。
ハード厚刃によって大型タチウオの硬い骨も楽に切断できます。
鋭い歯に気をつけて!
タチウオを締める際は、鋭い歯に十分気をつけてください。
締めるのを怠るなどの横着をしたことで、筆者も何度か痛い目を見ています。
必ずタチウオバサミなどで動きを抑え、確実に絶命させてくださいね。
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。