ワダノット

ルアーや金具へのライン結束、みなさんはどんなノットを使っていますか?
今回紹介するのは、ワダノットと呼ばれる結び方。
主に太号数の糸で使われるらしく、とんでもない結束強度を誇るのだとか。
強度100%越え!?

このワダノットにはとある実績があるのです。
それは、2018年フィッシングショー大阪で行われたノットコンテスト。
なんとライン本来の強度をも超えて優勝したのだとか……。うーむ恐ろしや。
強度を測定してみた

太糸の強度が強いのは、すでに証明されています。
というわけで、今回はオカッパリで使用されることの多い12ポンドのナイロンラインで強度検証したいと思います。
果たして細ラインでも驚異の100%越え達成なるのでしょうか?
結果はいかに

これまで数多くのノット検証を行ってきましたが、100%は中々たどり着けない境地。
果たして結果は……?
12ポンド ナイロン | 結束強度(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 4.20 | 85.7 |
2回目 | 3.50 | 71.4 |
3回目 | 4.90 | 100.0 |
4回目 | 3.50 | 71.4 |
5回目 | 4.60 | 93.9 |
平均スコア | 4.14 | 84.5 |
うーん、細糸向けではないのか?

どうやら端線が完全に締まっておらず、スルスルとすっぽ抜けている状況みたいですね。
ハーフヒッチを入れると

検討した結果、すっぽ抜けを防止するためにハーフヒッチを上下1回入れてみることにしました。
これでテストしてみると?
12ポンド ナイロン | 結束強度(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 5.00 | 102.0 |
2回目 | 4.90 | 100.0 |
3回目 | 4.75 | 96.9 |
4回目 | 5.25 | 107.1 |
5回目 | 4.80 | 98.0 |
平均スコア | 4.87 | 100.8 |
平均スコアも100%越え!

結束箇所は完全に残っており、ライン自体がブレイクしています。
ハーフヒッチを入れれば細ラインでもかなり実用性が高そうですね。
やり方を解説


①ラインをアイに2回通しループを作ります

②端糸を本線に2回巻き付けます

③巻き付けで出来た2つのループを重ねてホールドします

④ホールドしたループに端線を通します

⑤端線を通したループを仮締めしコブを作ります

⑥アイに通したラインがクロスしていないか確認します

⑦ラインを湿らせ本線を引っ張りコブをアイ側へ滑らせます

⑧本線・端線を均等に引っ張り本締めします


⑨余分な端線をカットすれば完成です。
結び方を動画でチェック!
実際に組んで思ったこと

ハーフヒッチを入れるだけで細ラインでも驚きの強度を立証したワダノット。
初めてチャレンジしたノットですが、こんなことを思いました。
簡単かつスピーディー

高強度ノットは複雑な工程傾向が多いのですが、驚くくらいシンプル!
ほとんど練習しなくても組み上げることができ強度を出せるから驚きです。
ラインクロスに注意

アイ部分に巻き付けたラインがクロスしてしまうと一気に強度ダウン。
細ラインでは見にくく細かい点かも知れませんが高強度の重要ポイントとなります。
ノットで大物を獲ろう

簡単に強度を出力できるワダノットはビギナーからエキスパートまでオススメしたい最強ノット。
ワダノットで予想を超える大物を狙ってみて下さい
釣りをもっと楽しもう!
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