ボトムでの高比重系ワーム
デプスのカバースキャットを代表とした高比重系ワームのノーシンカーをボトムでトゥイッチするこの釣り。
そのブームメントは、琵琶湖にとどまらず全国のフィールドに波及するほど。私もガイドで頼る事が多い釣り方です。
まずロングキャストからのフリーフォールをし、着底後2回トゥイッチ。
トゥイッチ後はラインを弛ませた状態で5秒ほど放置をします。
放置の後、ゆっくりラインを張ってバスが食っていないか聞き、食ってきていなければ2回トゥイッチ。
この流れの繰り返しが基本となります。
シーズンによっても異なりますが、放置中のバイトが圧倒的に多く、弛ませていたラインが走りだしたり、聞いた時に生命感を感じたりします。
この釣りはラインを沈ませる釣りで常にラインが張っている訳ではないので、バイトがあってすぐにアワセてしまうとフックに力が伝わり辛いという特徴があります。
バイトがあったらしっかりバスを走らせて、フッキングの体制を整えた後、素早くリーリングをしてリールのハンドルに重みを感じても巻き続けながら竿を曲げていく、所謂巻きアワセが必要になります。
なかなか釣れない時は
もちろんシーズン、その日のコンディションで、高比重系ノーシンカーがあまり効かない日も存在します。
ですが、いつやってもなかなか釣れないと言う場合は、放置の時にしっかりラインを弛ませられていない可能性があります。
弛ませる事でラインを沈め、トゥイッチの時にワームが浮き上がらないようにする必要があります。
ラインが張ってしまっていると不意にワームが動いてしまったり、バスに警戒される要素になってしまいます。
トゥイッチの力も重要で、弱すぎてはワームが動きませんし強すぎては移動距離の少ないこの釣りの利点を活かせません。
一点でテーブルターンする程度の力でトゥイッチするよう心掛けると良いです。
高比重系ワームに最適なロッド
メジャークラフト デイズ DYC-66MH (ベイト 1ピース)
高比重系ワームのノーシンカーに限らず、ボトムタッチ系の釣りには高感度な竿が絶対不可欠!
バイト感知だけではなく、ボトムの形状やウィードの種類までしっかり把握できる感度が必要です。
デイズDYC-66MHは、超高感度なうえにトゥイッチの際にシャープなロッドワークが可能なバランスで、ボトムから浮かさないアクションができるので最適。
このDYC-66MH、2ピースモデルもあり軽さや感度など1ピースモデルとほとんど変わりはないのでお好みで選んで頂けます。
おススメ高比重系ワーム
イモリッパー 95
代表的なカバースキャットは今でもまだ入手困難です。イモリッパー95は、カバースキャットと同じ扱い方が可能で入手しやすいのでオススメ!
ジグヘッドのミドスト
以前は5in程度のワームでのミドストが主流でしたが、最近は一回り小さいワームを使用したミドストが南湖で活躍する事もあり、抑えておきたい釣りの一つ。
キャスト後、任意のレンジまでカウントダウンでフォールさせます。
フォール後はシェイクをしながらゆっくりリーリング。
一定のリズムでシェイクしつつ足元までしっかり巻いてきます。
アタリ方は、急に重くなったり、シェイクのリズムが狂わされたりします。
突然軽くなるバイトもたまにあるので、様々なバイトに対応できるように構えている必要があります。
ミドストが難しいと思われる最大の点が、レンジイメージとレンジキープ。
どのレンジを巻いてきたいか、そしてそのレンジをキープできているかが分かり辛い点にあります。
しかし簡単に考えると、ボトムに着いていなくて、表層に出ていなければ、そこは全て中層。
その幅広いレンジならどこでも良いので、まずはレンジキープをさせてみましょう!
レンジキープのコツ
ミドストにおいてレンジキープをさせるコツは、ティップでラインを叩く時のピッチと強さが常に一定である事です。
この時に、ラインが常に張っている状態ではワームに振動が伝わらないので、叩く寸前に一瞬ラインが弛む瞬間を作る事が重要になり、しっかりこのシェイクができているとワームがロールするので足元で確認してからキャストすると良いです。
北湖の水がクリアな所で、遠投せず目で見える範囲の浅いレンジでやってみると、しっかりワームがロールしているか確認し易く、時にはバスのチェイスも目視できるのでオススメです。
一定シェイクと、レンジキープができるようになったら、南湖のウィードエリアで挑戦してみましょう。
目で見えていない所でも、ウィードがあると引っ掛かるため、沈み過ぎていたり浮き過ぎていたりする事がハッキリと理解できます。
そして南湖ではこのレンジイメージができていないとなかなか釣果にも繋がってきません。
ミドストにおススメなロッド
メジャークラフト デイズ DYS−662ML (スピニング 2ピース)
琵琶湖でのミドストでは5g程度の少し重たいジグヘッドを使用するケースも多いので、ある程度の硬さを持ったロッドが必要になります。
デイズDYS-66MLはバーサタイルでありながらPEラインとの相性も良く、琵琶湖でのミドストにおススメです。
メジャークラフト デイズ DYS-66ML (スピニング 1ピース)
DYS-66MLには2ピースモデルがあり、お好みで選んで頂けます。オカッパリではバーサタイルに色々な釣りに対応してくれるので1本あると重宝するロッドです!
ミドストにおススメなライン
YGKよつあみ エックスブレイド オードラゴンX4 150m巻き PEライン
琵琶湖でのミドストは重たいジグヘッドを使用するケースが多い上に、10mを超えるディープでミドストをやる事もあり、ラインの放出量が増えれば増えるほど、振動がワームに伝わりづらくなってしまうのでPEラインを使用します。
しかしフロロラインとは違い、浮力の高いPEラインではレンジキープが難しくなってしまいます。そこでおススメなのが沈むPEラインです!
フロロラインのような沈み方ではありませんが、水に馴染む感じが扱いやすいです。
太さは好みもありますが0.8号が万能に使えておススメです。
ライブスコープシューティング(LSS)
3大メソッドというタイトルですが、あえてここは私のガイドで一番人気の釣り方をご紹介させて下さい!
本来、魚探を使ったシューティングとは、バスやベイト、障害物が魚探に映った際に、ダウンショットやスモラバ、メタルジグなどをボートの真下付近に落として釣る方法の事です。
しかし、近年はライブスコープ等のライブ映像が見られる魚探が登場。フォールしていくルアーや、それに反応するバスが“映像”として見られるようになりました。
このライブスコープは真下だけでなく、振動子の照射方向約30m先まで映す事が可能です。
私がLSSと呼ぶ釣り方は、ライブスコープで巻物を映しながら釣る方法で、自分がどのレンジを巻いているのか、どのくらい手前まで巻いてきたのか全て見えるので、深場のブレイクに沿わせて来たり、目で見えないウィードをかわして来る事も可能!
さらには見えないバスに対して、サイトフィッシングのようなアプローチまでできるのです。
使用するルアー
巻物の中でも、シンキングの物が良く、フォールしている所から確認しながら釣りをします。
クランクのようなフローティングで巻くと潜る物でも可能で、バスに対してのアプローチとしては大いに有効ですが、地形に対してはルアーの潜行深度が決まっているので、あまり意味を成しません。
一番映しやすいルアーは、ライブスコープの照射範囲がかなり狭く、体積の小さい物は映す事が難しく、アラバマやビッグベイト等の体積の大きい物がはっきりと映ります。
LSSに向いているエリア
琵琶湖ほぼ全域と言える程、どこでもこの釣りが可能ですが、地形変化やウィードのパッチが点在するエリアではとくに有利。
ライブスコープの特性上、あまり浅過ぎると映し辛くなるので、最低でも1.5m以深であると良いです。
おススメアラバマワーム
ボトムアップ BOTTOMUP ヴァラップスイマー 3.3インチ
アラバマにセットするワームは、一年を通して琵琶湖では3~3.5in程度のシャッドテールワームが安定して釣れています。
各メーカーさんから様々なシャッドテールワームが販売されている中で、私の最近のおススメはヴァラップスイマー3.3!
テールの動きで水を撹拌するのではなく、ボディをロールさせながら水を受け流すようなアクションで、ナチュラルにアピールしてくれます。
様々なシチュエーションが存在する琵琶湖
琵琶湖は南湖と北湖と言うだけでもまったく別のフィールドのようにシチュエーションが様々です。
エリアやシーズンによって有効になる釣り方があり、今回挙げたメソッドの他にも沢山の釣り方があるので自分だけのメソッドを見つけるのも楽しみ方の一つ。
色々なルアーを投げて、色々なアクションを試してみると新たな発見があるかもしれませんね!
ライタープロフィール
お待たせしました!!
SUNFISH 琵琶湖ガイド
2021年5月〜7月のスケジュールをアップしました!
※プレオープン期間は2020年12月で終了となり、2021年から値段改正となります。https://t.co/bovCruLMnP pic.twitter.com/vv8gFXcdsi— 古瀬泰陽(さんず) (@taiyofuruse) April 27, 2021
古瀬泰陽
株式会社EMPIREの代表取締役。
琵琶湖ではバスフィッシングガイドを行い、アパレルブランドFIELDCULTUREを経営しています。