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琵琶湖のミドスト事情。タックルと釣り方を超解説。おすすめのワームとジグヘッドはこれ!

琵琶湖でも流行中のミドストについて。ミドストとは『ミッドストローリング』の略で、中層でワームを漂わせるように泳がせるテクニックです。もともとはリザーバーなどで人気に火が尽いたテクニックですが、近年では琵琶湖でもその実釣力が注目されているメソッドです。琵琶湖をホームにする私ビックリマン高田が、タックルや適したワームなどを中心に解説します。

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目次

アイキャッチ&画像提供:ビックリマン高田

琵琶湖で大ブームを起こしたミドスト

琵琶湖 ミドスト

ミドストとは中層でワームを泳がせるテクニック。これまでリザーバーや野池などで多用されていたテクニックでした。

高田
バスの食性も細いベイトたちに引っ張られる傾向に。それゆえ中層を泳ぐ小魚をイミテートできるミドストが流行しはじめたのです。

ワカサギの増加&ウィードの減少と同時にミドストが大流行!

ワカサギ

出典:PIXTA

これまでの琵琶湖はバルキーなワームをでウィードに引っ掛けて誘うような釣りが主流でした。

とくに琵琶湖の南湖はブルーギルがたくさん居たこともあり、テキサスリグや直リグなどをウィードにコンタクトさせる、そんな釣り方がビッグバスを釣る基本的な攻略方法だったのです。

ところがここ近年、ウィードが減少しブルーギルも激減。同時に北湖に生息していたワカサギやモロコなどの細いベイトが琵琶湖全体に入ってくるようになりました。

高田
バスの食性も細いベイトたちに引っ張られる傾向に。それゆえ中層を泳ぐ小魚をイミテートできるミドストが流行しはじめたのです。

琵琶湖のミドストは独特?古くは“名古屋釣法”とも呼ばれる釣り方も

琵琶湖 ミドスト

ミドストといえば、細いフロロラインに2〜3in程度のワームつけて……というイメージがあるかもしれません。

しかし、琵琶湖は釣れるバスや捕食されるベイトのサイズも大きい。それゆえにPEラインとビッグワームを使ったミドストが主流です。

とはいえ、これまで琵琶湖においてミドストというテクニックがなかったわけではありません。25年以上前から北湖のローカルで、名古屋釣法なるミドスト系テクニックが存在していました(厳密に言えば違うテクニックのようですが)

ベイトフィッシュを捕食するバスが多い琵琶湖では、本来ミドストのような中層を泳がせる釣りは相性がいいのかもしれません。

高田
他の地域の人からすると馴染みのないような進化を遂げた琵琶湖のミドスト事情。詳しく見ていきましょう。

琵琶湖のミドストスタイル①:PE+ビッグワーム

PE ビッグワーム

今、琵琶湖のミドストと聞いて想像する釣りが、PEラインを使ったビッグワームのミドストでしょう。それは他の水域のミドストとは一線を画するストロングなスタイル。

オカッパリでアプローチ可能なシャローエリアから、10mを超すようなディープエリアまで、ジグヘッドウェイトを変えていくことで広く対応できる琵琶湖ならではの釣りです。

タックル

スピニング タックル

PEラインが必須です。0.6号〜1号が基準となります。リーダーは2号(8lb)〜4号(16lb)。

ロッドはUL〜MHパワーまで好みに応じて使われることが多いです。ティップがあまり硬すぎるものは向いておりません。はじめて選ぶのであればMLパワーがオススメです。ロッドの長さはボートだと6〜7ft、オカッパリだと7〜8ftが使いやすいでしょう。

ワーム

ミドスト ワーム

5〜6inサイズのワームが主流です。ボディ全体をロールをさせるワームと、ロールをさせずに尻尾を震わせるワームの2つに分けられます。

高田
好みや流派によって選択するワームは多岐にわたります。筆者が実際に琵琶湖で使っているワームたちを紹介します。

▼デプス サカマタシャッド5in

この釣りで最も人気のあるワームの1つ。主にボートからのミドストで使われます。強くロールさせることが可能でアピール力も高いです。

▼デプス デスアダー6in

オカッパリでのPEミドスト人気No.1 ワーム。”デスアダー6インチのジグヘッドスイミング”というテクニックは、冬シーズンの琵琶湖陸っぱりで最も釣果が上がっている釣り方かもしれません。

古くからあった名古屋釣法の延長線上のテクニックと言っても過言ではないでしょう。ロールさせたりテールを震わせたりして使います。

▼トランスセンデンス イギータ5in

筆者が作ったソフトベイト。ロールさせないアクションでオカッパリ、ボート共に使います。サカマタシャッドとデスアダーの中間的なイメージで使っています。

場所を選ばないのが魅力で、ロールをさせる OR させないアクションも、セッティング次第で可能なワームです。

ジグヘッド

ミドスト ジグヘッド

ジグヘッドは様々な形状があり、ウエイトなども含めると選択肢も非常に多いです。筆者自身はボート、陸っぱりでの使い分けはもちろん、ポイントによっても変えています。

ボートでは1.3〜3.5gくらい。おかっぱりなら0.5g〜1.3gくらいの、極軽いジグヘッドが使いやすいでしょう。

琵琶湖 ミドスト
めちゃくちゃ良い掛かり方をしています。流石専用設計!

小さいフックを使用するのが大きな特徴で、はじめて見るとサイズの違和感に驚かれるかもしれません。例を挙げるとデスアダー6inの場合、#2フックサイズが基準です。

軽いウェイトかつ、強い糸に対応できる太軸フックが必要とされる特殊な釣り。近年の琵琶湖でミドストのブームに火をつけた冨本タケルプロがプロデュースの、『ホリゾンヘッド』はロールアクションを強く出せるように、薄刺ししやすい形状をしているのでおすすめです。

琵琶湖のミドストスタイル②:フロロカーボンライン+スモールワーム

ミドスト

琵琶湖のミドストの全てがPEライン+ビッグワームを使ったミドストというわけではありません。

とくに夏〜秋にかけてマイクロベイトが増えるここ近年は、全国で一般的とされるミドストセッティングが琵琶湖でも有効となる季節があります。

ミドスト イギータ

実際にライトなラインとルアーで行うミドストは、ビッグバスを叩き出すパワーを持っているのです。

タックル

ラインはフロロカーボンの3〜6lbを使用します。ロッドはUL〜Lパワーまで好みに応じて使われることが多いです。

PEセッティングよりもより柔らかいロッドが向いています。ロッドの長さはボートだと6〜7ft、オカッパリだと7〜8ftが使いやすいでしょう。

ジグヘッド

0.5〜1.3gくらいのジグヘッドが主流です。細軸のフックがマッチします。ロールアクションをさせたい場合は薄刺しできるモデルを選びましょう。

ワーム

リアルフォルムなソフトベイトが主流です。ノンソルトの比重の軽いワームが使いやすいです。

スモールワームのミドストで最も人気のあるソフトベイトがヴィローラ2.8inです。人気だけではなく実力も兼ね備えるミドストワームです。夏の琵琶湖では入手困難になるほどの威力を誇ります。

琵琶湖のミドストの釣り方・注意点

基本アクションは適当に竿をトントン

筆者のミドストロクマルフィッシュの映像です。ちょんちょんするだけで食ってきます!

ミドストでよく言われるアクション。中層をフワフワ泳がせながらレンジキープする…などと聞くと、難しく感じてしまいませんか。

確かに自分の思ったレンジを自由自在にコントロールできたほうが釣れるかもしれません。

高田
ですが、実際のところ適当に竿をトントンするだけでも釣れてしまうのがミドストの凄さ。ワームがボトムにつかないことだけ意識して、竿をトントンすればそれはもうミドストなのです。

リールはあまり巻かない

ミドスト リール

ロッドはトントンするだけ。ではもう一方の手。リールのハンドルを巻くスピードはどうでしょうか。

結論から申し上げますと”できるだけ巻かないほうがよい”と言えます。ミドストの強みは中層を移動距離を抑えて誘い続けられるということ。

リールのギア比などによっても変わってきますが、ジグヘッドがボトムに沈んでいかないギリギリのスピードでリールを巻くとよいでしょう。

高田
大体のイメージですが「ロッドを振る回数15〜25回につき、リール1回転くらい」のスピードで筆者はミドストを行っています。

ロールさせるか、ロールさせないか

ロールアクション

ミドストは浅く針を刺せばロールしやすく、反対に深く刺せばロールしにくくなります。ワームの重心が上にあるほうが倒れ込みやすくなるからです。

また、ワームを反らせ気味にセットするとロールしやすくなり、まっすぐにすると控えめになります。ロールの強弱は状況によって使い分けるとよいでしょう。

高田
今年の琵琶湖はロールしないアクションのほうが有効……な気がします!

ベイト(小魚)がいる場所をさがすべし

水鳥

オカッパリ、ボート問わず琵琶湖ミドストで最も重要な点。それは“ベイトフィッシュ”がいる場所を探し出すことです。

ミドストは究極の食わせ技だと言えます。それゆえバスがベイトを捕食しているようなポイントに投入することが重要です。

高田
ボートなら魚探、オカッパリでは水鳥を目印にベイトを探してみましょう。

まっすぐ刺して、瞬間接着剤で補強

瞬間接着剤

ミドストをする上で最も重要なことはまっすぐ針を刺すことです。ズレないように注意しましょう。

また、ミドストワームは構造上どうしても針持ちが悪い。小さいフックでビッグワームを使うときは、キャスト毎にズレてしまうこともあります。

高田
そんな時は瞬間接着剤を一滴、ジグヘッドに垂らすだけで針持ちが格段によくなります。

琵琶湖ミドストはビッグバスを仕留める必殺技

琵琶湖 ミドスト

琵琶湖のミドストの凄いところは春夏秋冬シーズン問わすにビッグバスを仕留める力があることです。極寒の冬も、灼熱の夏もベイトをバスが追ってさえすればミドストは効果的。

みなさんも琵琶湖ミドストで夢のビッグバスを狙ってみてはいかがでしょうか。

 

本文画像提供:ビックリマン高田

ライタープロフィール

ビックリマン高田
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。国内の釣行はバスがメインですが、GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。とくに琵琶湖の釣りが得意分野です。年間釣行日数は300日。

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