フロッグとは?
フロッグとはバスの捕食対象となるカエルをイメージしたルアー。ソフトな素材を使用した中空構造となっていて、水面で動かしてバスを誘うトップウォータールアーの一つです。
一見可愛らしい見た目ですが、その実力はトーナメントでキッカーフィッシュを狙うのに使われるほど。今回はそんなバス釣りのフロッグについて解説していきます。
フロッグのシーズン
フロッグのシーズンは春先から晩秋まで。トップウォータールアーが有効なシーズンであれば、常にヒットする可能性があります。
春先のアカガエル、梅雨時のトノサマガエルやアマガエル等が捕食されているシーンでは、とくにマッチ・ザ・ベイトが望めるでしょう。
めっぽう“カバーに強い”トップウォーター
フロッグはスナッグレス性能が高く、カバーに強い特徴を持っています。その理由は針先がボディにぴったり沿っているためです。これにより込み入ったカバーに無理やり撃ち込んでも、難なくクリアしてきます。
ポッパーなどのトレブルフックを搭載したルアーでは到底攻略できないカバーの最奥、ウィードやヒシモの上などはフロッグの独壇場と言えるでしょう。
ソフトな着水音や波動
ソフトな素材を使用しているフロッグは、プラスチック製のハードルアー、またワームとも違う波動を出すことが可能です。
着水音はカエルが水面に落ちたようなとてもナチュラルなもの。着水から2~3回アクションすると水面が炸裂するなんてことも多いルアーです。
アクション時もソフトな中空ボディが水を押し、フロッグならではの生き物っぽい波動でバスを誘うことができます。
フロッグに適したタックル
フロッグに適したタックルは、オープンエリアやオカッパリなら7フィートクラス、レンタルボート等で操作性を重視するなら6.6フィート前後で、硬さはMH~Hがおすすめ。
リールはハイギアがベスト。カバー際で誘ってバイトがなければ即回収したり、フッキング後一気にカバーから引き離すにはハイギアが適しています。
ラインはカバーに撃ち込むこと、そして強烈なフッキングパワーを伝達するためにもPEラインがベストマッチ。太さは3~6号を飛距離やカバーの濃さに合わせてセレクトしてみましょう。
【2021最新】おすすめのフロッグ
スリザーク / デプス
クイックな連続ドッグウォークでバスのスイッチを入れられるスリザーク。
ボディをクイックに動かした後のポーズでは、テールのラビットゾンカーが天然素材ならではの艶めかしさを発揮。ナチュラルにバスに口を使わせるきっかけを作り出します。
バスターク / デプス
バスタークは力強いポップ音でバスにアピール。ドッグウォークするフロッグより移動距離が抑えられるので、バスがカバーにぴったり着いてあまり底から離れない時におすすめです。
ボディ内に誘導ウェイトが入っているのでキャストコントロールしやすく、かつ飛ぶのも特徴です。
スピンテールフロッグ / O.S.P
スピンテールフロッグは、テールにブレードが取り付けられたフロッグです。
フロッグのチューニングでよく用いられるブレードは、不規則なフラッシングやボディとの接触音でバスにアピール。またテール側が下がるので、バスに吸い込まれやすくなるメリットもあります。
ダイビングフロッグ / O.S.P
バスの出方が甘いと感じる時におすすめのダイビングフロッグ。名前の通りダイビングすること、また1箇所で180度ターンするテーブルターンも得意としています。
何らかの影響でバスが水面に出にくいシーンにぜひ使ってみてください。
キッカーフロッグ / エバーグリーン
キッカーフロッグは細身のシングルフック搭載で、フロッグのデメリットであるフッキング率の悪さを改善しています。フックが細身なので専用タックルで無くとも比較的使えるのも特徴。
腹部には6本のキールが設けられていて、カバーに張り付きにくくなっています。
ポニーフロッグ / メガバス
コンパクトなポニーフロッグは、プレッシャーが掛っているフィールドや小規模なポイントにおすすめ。
顎下のちょっとした膨らみは、アクションの際にスプラッシュを発生させ、ポニーテール状のテールスカートはボディの動きをより向上させる役割を担っています。
ホンカー / テッケル
ホンカーはブレード状の足が着いた珍しいタイプのフロッグです。水面をかき回しつつフラッシングを発生、さらに不規則に左右のブレードが鑑賞することでスクラッチ音を奏でます。
水が濁っているフィールド、濃いヒシモやハスの上を通して切れ目でバイトさせる使い方におすすめです。
ワッカー / テッケル
ワッカーは操作にちょっとコツが必要な中~上級者向けフロッグ。動かしにくい分、上手く動かすとどんなフロッグよりも強く水を押せるので、バスの側線に強烈にアピールできます。
スプリンカー / テッケル
スプリンカーはオリジナルテールが巻くだけで回転する、これまた珍しいタイプのフロッグです。
ただ巻きで釣れるのでロッド操作に慣れていないフロッグ初心者でも扱いが簡単。テールは状況によってブレードやワームをセットするのもアリです。
カエラ / ジャッカル
カバーに対する強さと動かし安さを両立したカエラ。55mmのコンパクトボディとは思えない使い勝手の良さがあり、小さいながらもボディサイドのフラット面で強く水を押しバスにアピールします。
スピンガバチョ / ジャッカル
スピンガバチョはスモールサイズの食わせ重視フロッグ。その大きさは46mmととても小さく、普通サイズのフロッグに反応しないバスさえバイトに持ち込みます。
こちらはヘビーなフロッグタックルではなく、スピニング+PEのパワーフィネスタックルでの使用がおすすめです。
スティーズフロッグ / ダイワ
スティーズフロッグは、フックとエイト環だけが通るトンネルを設けたちょっとめずらしい構造をしています。
この構造のメリットはボディに水が侵入しないことで、使用感が常に変わらないこと。使用感が変わらず、定期的な水抜きを必要としないので、スピーディーなフロッグゲームを実現します。
スティーズチキータフロッグ / ダイワ
フロッグで最小クラスとなるスティーズチキータフロッグ。その全長はなんと38mmで、本物のアマガエルくらいの大きさです。
このサイズとなると、通常のフロッグを見慣れたバスにも見切られにくいです。サイズが小さいので虫パターン攻略にもおすすめです。
ホショクオン / ノリーズ
ホショクオンは、ペンシルベイトに負けないドッグウォーク&スプラッシュを出せるフロッグです。
カバー最奥で軽快にアクションするフロッグはバスも見慣れておらず、思わずバイトしてくること間違いなしです。
エビガエル / ノリーズ
ポッパー同等のポップ音&首振りを目指し開発されたエビガエル。
カバー最奥、障害物の際で1アクションでバイトさせたいシーンに適しています。ソフトな素材のおかげでプラ製ポッパーと少し違った音や波動が出せます。普段ポッパーを使っている時のローテーションに組み込んでも面白いのではないでしょうか。
NF60 / ノリーズ
田辺哲男プロがバス用フロッグの理想形を求め完成させたNF60。フロッグでありながらペンシルベイト並みのドッグウォークでカバー周りを攻略できます。
立体的なオリジナル3Dボディシェイプは、フッキング率の悪さを改善するためのもの。バイトがあったのに乗らないなんてことが少ないフロッグです。
ダビート / アイマ
フィネスフロッグとして大人気のダビート。45mmのコンパクトボディではあるものの、そのアピール力は抜群。通常サイズのフロッグで出ないようなハイプレッシャーシーンでもバスに水面を割らせます。
カラーラインナップには、他のメーカーで見られないようなカラフルなものも多いです。
バグフロッグ / issei
バグフロッグは、岸釣りの天才・村上晴彦氏がプロデュースしました。
フックポイントはやや外向きの設定で、多少カバーのすり抜け性能は落ちますが、オープンウォーターでのフッキング率は他のフロッグに比べ圧倒的に高いです。
スカッターフロッグ / レイドジャパン
スカッターフロッグはテールにアルミ製ペラを装着。ファストからスローリトリーブまでよく回転し、巻くだけでもクリックサウンド・フラッシング・引き波・バブルと複合的アピールが出せます。
フロッグのアピール力が消されがちな水面が波立つシーンで効果的です。
パッドクラッシャー / ブーヤー
パッドクラッシャーは、アメリカのバストーナメントシーンでも注目を浴びているフロッグです。太くワイドなフックは、カバー最奥で掛けたビッグバスとのやり取りに一切の不安なし。
長めのテールスカートはアクションに遅れて追従し、ポーズ後しばらくして突如水面が割れるバイトもよくあります。
フロッグを使いこなせば釣果が変わる!
カバーにめっぽう強いフロッグは唯一無二の存在。ハードルアーやワームも入れにくいようなカバーの最奥に潜む警戒心の低いバスにアプローチできるため、バイトは想像以上に多いルアーでもあります。
水面が炸裂した後にフルフッキングでアワセが決まる爽快感は、フロッグならではのもの。ぜひ体感してみてはいかがでしょうか。