タイラバのヘッド選び

タイラバ(鯛カブラ)においてヘッドはオモリの役割がメインですが、単に仕掛けを沈めるだけではなく、アピールやアクションにおいても重要な役割を担っています。
そのため、各メーカーからさまざまな形や重さ、カラーのヘッドが発売されており、その中から適切なものを選ぶことが大切です。
本記事では、元釣具屋の筆者が基本的なヘッドの選び方を解説し、おすすめのアイテムを紹介します!
ヘッドの選び方

ここからはヘッドの選び方を解説します。
ヘッドを選ぶ際は、重さ・素材・カラー・形の4点に注目してください。
重さ

ヘッドを選ぶにあたって一番重要なのが、重さです。
釣行するエリアの水深や潮流に合ったものを選ぶ必要があるため、必ず船宿や釣具店で確認してから用意するようにしましょう。
一般的な釣り場では80g前後を使用することが多いのですが、場所によっては40gや200g超のウエイトを使うことも。
重たすぎるとタイに違和感を与えやすくなり、軽すぎると底を取れなくなるため、丁度いい重さを選ぶことが大切です。
素材

ヘッドの素材には鉛とタングステン合金の2種類があります。
下記で、鉛と比較した際のタングステン製ヘッドの特徴をまとめました。
タングステンの特徴
- 重量あたりの体積が小さく、シルエットが小さい
- フォールスピードが速くて手返しが良い
- 底を取りやすい
- 水押しが少なくてアピールが弱い(ナチュラル)
- 同重量で比較すると、価格は2〜3倍
タングステン製ヘッドは非常に高価なものの、実釣面でのアドバンテージが非常に多いため、近年はタングステンのニーズが高まっています。
ビギナーの方は、まずは鉛製ヘッドで数を揃え、そこから徐々にタングステン製ヘッドを増やしていくのがおすすめです。
カラー

カラーに関しては、オールマイティーに使えるオレンジ/ピンク系、深場でシルエットがはっきり出るレッド系が定番です。色選びに迷ったら、まずはこの辺りを揃えておきましょう。
その他には、マダイが小魚を捕食している時はフラッシングが強いゴールド系、強いアピールが必要な状況(深場や濁り潮)はグロー系やチャート系なども効果的です。
形状

ヘッドの形状については、丸型と非丸型の2タイプに分けて考えてください。
丸型ヘッドはどの方向から水を受けてもアクションが変わりにくく、常に安定して泳ぐのでオールラウンドな性格です。
丸型以外には、側面が平らでフォール姿勢が安定するもの、低重心でフォールが速いもの、水の抵抗を受けることで強い波動を演出するものなどがあります。
まずは丸型ヘッドを軸にし、そこに丸型以外のタイプを追加していくのがおすすめです。
おすすめのヘッド10選

人気があるおすすめのタイラバヘッドを集めました。
ヘッド選びに迷っている方は、この中から選べば間違い無いですよ!
メジャークラフト 鯛乃実 交換用ヘッド 替乃実
水切りと巻き心地に優れたオリジナル形状の鉛製ヘッドです。
サイド面のホログラムによってフラッシングでもアピールできます。
リーズナブルなのでタイラバ入門におすすめです。
ダイワ 紅牙 ベイラバー フリー ヘッド α
前後逆付けできるタイプの鉛製ヘッドです。
潮の状況に合わせて付け替えることで適切なアプローチができます。
セラミックパイプが内臓されており、ラインへのダメージも少ないです。
オーナー チェンジアップヘッド
低重心設計による安定したフォール姿勢と底取り感度の良さが特徴の鉛製ヘッドです。
引き抵抗が少なく、潮が速い状況でも一定速度で巻きやすいこともメリット。
高輝度ホログラムシールが貼られているのでフラッシング効果も良好です。
ハヤブサ フリースライド SFヘッド
バーチカルからディープドテラまで幅広く対応するストレートフォールタイプの鉛製ヘッドです。
前方低重心に設計されているため、スムーズなフォールと安定した底取り性能を発揮します。
独特のスタビライザー形状は、効率よく水流を受け流すことでネクタイをしっかりと動かします。
アクティブ ボンバーヘッド
内径3mmの特殊加工パイプを搭載しており、糸落ちが抜群に良い鉛製ヘッドです。
低重心に設計されているので安定したスピーディーなフォールを実現しています。
水流を受けることでS字に泳ぐため、アピール力も高めです。
格安タングステンヘッド
タイラバ ヘッド タングステン製 保護チューブ付
通販で大人気の格安タングステン製ヘッドです。
一般的なタングステン製ヘッドの半額近い値段ながら、タングステンの純度は97.5%もあります。
抜かりなくライン保護用のチューブも内臓されているため、安いタングステン製ヘッドを探している方にはイチオシです。
ジャッカル TGビンビン玉スライドヘッド
大人気のタングステン製丸型ヘッドです。
巻き抵抗が少ないので感度が高く、潮流の変化や着底を鮮明に感じられます。
速潮や二枚潮でも安定してアクションしてくれるため、深いポイントや潮流が速いエリアにおすすめです。
ダイワ 紅牙 ベイラバーフリーTG タイドブレイカーH(ヘッド)
独特の菱形形状が特徴的なタングステン製ヘッドです。
この特殊な形状が乱流を生み出し、ネクタイとスカートを艶めかしくアクションさせます。
さらに、片面がやや丸まっているので水中での安定感が高く、先端が尖っていることでボトムの感覚が判りやすいです。
スタート 2step TGヘッド
関西を中心に人気が高いスタート社製のタングステン製ヘッドです。
ヘッド後方ホールが設けられており、ネクタイの根元が入り込むことでアクションが安定します。
引き抵抗が少なく、僅かな変化を感じ取れることも人気の理由です。
BOZLES TGドロップK
シンプルな丸型のタングステン製ヘッドです。
素材による感度の高さにより、ボトムタッチの瞬間や僅かなアタリも伝えてくれます。
スピーディーなフォールとレスポンスに優れたシャープな動きによる汎用性の高さが魅力です。
ヘッドを使い分けて釣果アップ!

タイラバのヘッドがシンプルでどれも同じように見えますが、いざ使ってみると、使用感が違うのはすぐに気づくと思います。
前回は釣れたからといって、同じものを使い続けていると思わぬ苦戦を強いられることもあります。
場所は同じでも海況は常に変化しているため、いくつかヘッドを用意し、状況に合わせて使い分けるようにしましょう!