春用エギングロッドを選ぼう
エギングのシーズンは春と秋に大別され、春は産卵のために接岸する大型アオリイカをショアから狙えるのが特徴です。
今回は、そんな大型アオリイカをキャッチするために、元釣具屋の編集部が春のエギングにマッチするエギングロッドを厳選しました!
そもそも、春に適したエギングロッドとは?
ロッドの好みは人それぞれですし、春も秋も同じロッドで問題なくイカは釣れますが……
春というシーズンに焦点を当てると、長くて柔らかいロッドが使いやすいと思います。
イカが大きいとあって、硬くて強いロッドが良いように思うかもしれませんが、実際はその逆です。(もちろん強いロッドが適する状況もあります)
その理由は
長くて柔らかいロッドが適する理由は、春特有の釣り方にあります。
春のエギングは、アオリイカが接岸するシャローの藻場や岩礁帯などのピンスポットを、エギの移動距離を抑えながら誘うのがセオリーです。
こういったアピールをするためには、ラインスラッグを活用したアクションができる長くて柔らかいロッドが適し、硬いロッドだとエギが激しく動いて移動距離が増えてしまいます。
また、春はボトムでエギをステイさせている時などに、大型イカ特有の違和感のような小さなアタリが多いのも理由のひとつです。
慣れないうちはアタリに気づけないことも多いと思いますが、ラインテンションの変化がわかりやすい柔らかいロッドを使えばアタリを取りやすくなります。
そして、春は風が強い日が多いため、水面に穂先を近づけて風をかわしやすいことも長めのロッドをおすすめする理由です。
つまり、イカのサイズではなく、釣り方にロッドを合わせるということです。
手頃な価格帯から厳選!
前項で紹介した特性を踏まえ、3万円までの手頃な価格帯から、元釣具屋の編集部が振ってみて好印象だったおすすめのロッドを厳選しました。
エギングロッドを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください!
春におすすめのエギングロッド<アンダー2万円部門>
エヌワン 862EL(メジャークラフト)
スラッグ系ジャークにマッチする非常にしなやかなロッドです。
エギの移動距離を抑えつつ、ゆったりと動かせる調子なので春のシャロー攻略にはドンピシャ。
セフィアTT S86L(シマノ)
ソフトチューブトップという非常に柔らかい穂先を搭載した、先調子気味のライトクラスのロッドです。
穂先が柔らかくてアタリを取りやいため、アタリを取るのが苦手な方にもおすすめ。また、潮流の変化がわかりやすいのも魅力です。
エギストSSD 86ML(テイルウォーク)
MLクラスの中では、ややハイパワーな印象の1本。一般的なMとMLの中間のようなテイストです。
遠投ができて遠距離のエギをしっかり動かせる調子なので、沖の藻場を狙うような釣り方に適します。上記2本のロッドが柔らかすぎると感じる方にもおすすめです。
春におすすめのエギングロッド<アンダー3万円部門>
カラマレッティー 882ML(オリムピック)
MLクラスのロングロッドながら、振ってみるとかなりシャープな印象のロッドです。ブランクのブレの収束が早く、遠投や速いピッチのジャークとも好相性。
極端に潮が速い場所や深いポイントを除けば、かなりオールマイティーに使えるので1本目のエギングロッドにおすすめです。
エメラルダスMX 89M・E(ダイワ)
ブランクにしっかりとしたハリがあるMクラスのロングロッドです。自重はわずか100g。
ハリが強くて硬い分、遠投性能や4号エギの操作感が良好です。遠投が必要な場所や足場が高い場所、潮が速くて深いポイントに適します。
メビウス 88L(ヤマガブランクス)
8ft8inの長さで自重はわずか93gと、軽さが際立つライトクラスのロッドです。ライトクラスのロッドの中でも、かなりしなやかなブランクが特徴。
正直、初めの1本にはおすすめしにくいですが、すでにMクラスのエギングロッドを持っている方にはイチオシ。ライトラインと引き抵抗が少ないエギと組み合わせるのがおすすめです。
もちろん、秋も使えます!
冒頭でも少し言及しましたが、今回紹介したエギングロッドは秋でも使えます。
柔らかいロッドは小さなエギも扱いやすいため、じつは秋の数釣りにもベストマッチです。
イカの引き味も存分に体感できるので、エギングがもっと楽しくなるはずですよ!